Just A Touch Of Love

好評を博しているというもっぱらの評判があるワーナーのオリジナル作品リイシュー企画『ORIGINAL ALBUM SERIES』。SLAVEもファーストから綺麗に5作パッケージされて発売されましたが、その中でかなり貴重な初CD化が一枚あったのは意外と知られていないようで。今回ご紹介のこの『JUST A TOUCH OF LOVE』。79年リリースの4枚目にあたる今作ですが、絶頂期のスタートになった傑作との評判ながらなぜか昨年までCD化されず。この度単体では初となる目出度いリイシューです。

初期は純然たるファンク・バンドだったSLAVEが、アーバン・テイストを加えてより時代に即したグループへと完全変貌を遂げたこの4枚目。オープニングのアルバム・タイトル曲(1)のインパクトは当時相当なものがあったのでは。アーバン・メロウ感覚溢れる楽曲に卓越した演奏力で生み出される洗練されたグルーヴ感。いま改めて聴いてみても色褪せることの無い傑作ダンサーです。AURRAのボーカル陣の都会的センスもかなり重要な要素として貢献度高。それらのテイストがアルバム全般に渡って浸透しており、特にダンサー系は、ポップな味が心地よい(2)(4)やアイズレーを思わせるギターが咽び泣く重厚な(3)、リズム・セクションの迫力が飛びぬけている(7)やP-FUNK辺りからの影響も感じられる(8)等、いずれも(1)に負けず劣らずの高レベル。唯一のスロウ(6)の70年代とは思えない極アーバンさも含めて、次作5枚目とグループ最高評価を争う傑作であることは疑いようの無いところ。今回の単体CD化でその高品質さをぜひご確認ください。
（メーカー資料より）