ニコライの日記 ロシア人宣教師が生きた明治日本 上 岩波文庫

ニコライ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003349311
ISBN 10 : 4003349318
フォーマット
出版社
発行年月
2011年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,446p

内容詳細

文久元年(一八六一)、熱意を胸に、二五歳のロシア人宣教師が函館に降り立った。以来五〇年、生涯伝道に奮闘したニコライ。その日記は、激動の時代状況、そこに生きる人々の生活や声を、豊かな感情と思考、卓抜な観察力で今に伝える貴重な記録である。

目次 : 一八七〇年―ペテルブルグ/ 一八七一年―上海、函館への船上/ 一八七二年―函館/ 一八七六年―東京/ 一八七九年(明治一二年)―ペテルブルグ/ 一八八〇年(明治一三年)―ペテルブルグ、モスクワ、カザンなど/ 一八八一年(明治一四年)―上州、東北、函館/ 一八八二年(明治一五年)―東京、九州、中国、大阪、東海道など/ 一八八四年(明治一七年)―東京/ 一八八五年(明治一八年)―東京〔ほか〕

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Toska さん

    大主教ニコライの日記。抜粋版だが文庫3冊の分量がある。上巻は1870年から92年まで。冒頭、「他に教えんがためには自ら学ぶべし。他を導かんとするには自らを導くべし」というニコライ自身が記した言葉は味わい深い。本文を読んでも、彼が恐ろしく勤勉で意志の強い人間であったことがよく分かる。日本布教はほぼ彼の個人事業で、説教はもちろん教育、組織化、金策など全て一人でこなさなければならなかった。日記の中ではストレスをぶちまける場面も多く、その度に自分をたしなめ先に進もうとする人間ニコライの素顔が表れている。

  • ラウリスタ〜 さん

    これはいい。明治日本にロシア正教を広めたニコライ神父の日記。ほんと文句ばっかり。神父ともなると文句をいう相手がいないから日記にぶつけたんでしょう。各地の教会をまわるため全国各地を旅し、その風物を記録するのだがそれがまたいい。現代日本人からするとエキゾチックな日本を日本を再発見できる。だれも知らないようなローカルな伝説をしっかり収められている。福知山の大江山の鬼退治の物語と、それに関する考察が気に入った。これ僕のルーツ。どこの地域の人でも何かしら自分に縁の深いことが語られている。旅行したい。

  • isao_key さん

    上巻にはニコライの来日と日記についてのまえがき、1870年ペテルブルグから1892年7月中国、四国、関西、東海道までの記述。前半はロシアでの東京に聖堂を建立するための資金集めのたいへんさを嘆いている。日本に来てからは日本人の宗教心の薄さ、信者が思うように集まらないことに対する愚痴が多い。1884年6月26日の日記には<かれらは、文句をつけるきっかけがないので、「主教はロシア人だから、われわれ日本人の習慣をご存じないのだ」と言っている。(日本に住んで25年にもなる人間に向かって言うことか!>と憤っている。

  • 壱萬参仟縁 さん

    1880年1月12日土曜日のは、「寄付集めをしているとむかむかしてくる」(92ページ)。このことは、評者もわかるが、集客をしてもなかなか誰も来ないと1人でもくれば舞い上がるようなものだろう。なかなかお金を出してくれないことは容易に理解される。そしてとうとう5月5日月曜日、モスクワ では「寄付集めにもあきた」(154ページ)と書いてある。そうだろうなぁ。10月26日日曜、「中国人は、持ち前の忍耐力、勤勉、倹約、正直によって(略)どこへでも出かけていって働き」(192ページ)とある。現代も低賃金で頑張る彼ら。

  • feodor さん

    ロシア正教の伝道者ニコライ・カサートキンの日記。ロシアに帰国し、主教として日本での聖職叙任権を得ること、そしてニコライ堂建設や宣教費用の捻出のために活動している1870年から日記はスタート。寄付金を集めて回る苦労などが書かれる。日露国交を結んだプチャーチンは、対日布教に対しても熱心であったり。この滞露中時期にスラブ派作家ドストエフスキーが訪ねたりもしている。 日本に来てからは、日本人の正教会信徒たちの資金的な依存心の強さに悩まされる。上巻では、1892年まで。

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