オーケストラの音楽史 大作曲家が追い求めた理想の音楽

パウル・ベッカー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560082751
ISBN 10 : 4560082758
フォーマット
出版社
発行年月
2013年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

商品説明

大作曲家たちはオーケストラで何を表現しようとしたのか。主要楽曲を例にあげながら、表現や楽器編成の変化に込められたその意図や、時代と社会の反映としてのオーケストラを語る。四六判 上製 284頁

比類なくエキサイティングな「精神史としてのオーケストラ史」。これはもはや単なる音楽論を超えた透徹した近代論だ。──岡田暁生

オーケストラの歴史を大局的に眺めてみれば、社会における人間関係の変化や社会的関心の変化をめぐる物語が見えてくる。(本文より)

幻の名著、ついに邦訳!
本書は、単純に「物としてのオーケストラ」の発展の歴史を追うものではない。ハイドンからスクリャービンやヒンデミットまで、オーケストラ音楽の発展に影響のあった大作曲家を例にとり、彼らがオーケストラに何を求め、どのように利用してきたのか、そのためにオーケストラの編成や楽器の使い方がどう変化しているかを見ていくものである。
作曲家は自身の理想の音楽を表現するために、音の強弱の対照や多彩な音色、弦楽器と管楽器の独自のバランスを求め、それはのちにドイツ・フランス・イタリアそれぞれのオーケストラの特徴につながっていく。本書ではオーケストラ音楽の変遷を、その原因や目的という観点から描くかたわら、たとえば啓蒙思想や合理主義がハイドンを通してオーケストラに与えた影響など、社会や時代背景との関係も随所で語られている。著者の言葉を借りれば、「オーケストラの歴史を大局的に眺めてみれば、社会における人間関係の変化や社会的関心の変化をめぐる物語が見えてくる」のである。
『西洋音楽史』がいまなお読み継がれている大評論家パウル・ベッカーが、アメリカ移住後の最晩年に著した幻の一冊、ついに邦訳!

内容詳細

目次 : 前奏曲―オーケストラの楽器の系譜/ 古典派のオーケストラ―ハイドン/ オペラのオーケストラ―モーツァルト/ ダイナミックなオーケストラ―ベートーヴェン/ ロマンティックな幻想のオーケストラ―ウェーバー、シューベルト、メンデルスゾーン、シューマン/ ヴィルトゥオーゾ・オーケストラ―ベルリオーズ、マイヤーベーア、リスト/ 宇宙のように壮大なオーケストラ―ワーグナー/ 世紀末のオーケストラ―ブラームス、ブルックナー、マーラー/ 国民的オーケストラ―ヴェルディ、ビゼー、スメタナ、チャイコフスキー、シベリウス/ 「芸術のための芸術」としてのオーケストラ―シュトラウス、ドビュッシー、プッチーニ〔ほか〕

【著者紹介】
パウル・ベッカー : 1882年、ベルリン生まれのユダヤ系ドイツ人。幼い頃からヴァイオリンとピアノを学び、ヴァイオリニストおよび指揮者をへて音楽評論家に転身。1911年に新聞「フランクフルター・ツァイトゥング」の専属評論家となる。ナチスが政権をとった翌年の1934年にフランスへ亡命、同年9月にニューヨークへ移住する。1937年没

松村哲哉 : 1955年生。慶應義塾大学経済学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケニオミ さん

    「バッハ以前の音楽は全てバッハに収斂し、バッハ以降の音楽は全てバッハを源流とする。」本書を読んで、オーケストラに関しては、バッハをベートーヴェンに置き換えられることが分かりました。本書の収穫としては、@シューベルトの曲が何故繰り返しが多いのか、Aシューマンは常にピアノをベースに曲を考えていたこと、Bブラームスにとってピアノとは独奏で自分の心の内をそっと打ち明けたり、室内楽という形で、親しい仲間と気持ちを通わせたりするための楽器だったことが分かったことです。ブラームスのピアノ曲が一段と好きになってきました。

  • もよ さん

    とても良い本。古い本なのにまったく古さを感じさせない。西洋の作曲者にとってオーケストラというものがどのように変化してきたか(必ずしも「進化」ではない)が概観できる良書。訳者あとがきにも書かれているが、1936年の著書にもかかわらずシェーンベルクとストラビンスキーを重点的に取り上げている著者の慧眼には敬服。

  • たかしくん。 さん

    私のこれまでの作曲家に対する見方が、多少とも変わりました。特に、ブラームス、ワーグナー、等々。

  • tegege さん

    ダイナミクスへの工夫を軸にヘンデルからシェーンベルクまで手早くまとめた良著。改めて音楽を聴きたくなる。

  • ginger さん

    デュナーミクとハーモニーがキーワード。 ベートーヴェンを頂点として過去様々な音楽家がオーケストラとどう向き合い利用して来たか。

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