『英雄の生涯』、『マクベス』　ヴァイグレ＆フランクフルト歌劇場管弦楽団

リヒャルト・シュトラウス：交響詩集　第１集
英雄の生涯、マクベス
ヴァイグレ＆フランクフルト歌劇場管弦楽団

『英雄の生涯』や『ツァラトゥストラ』などの初演をシュトラウス自身の指揮でおこなったオーケストラ「フランクフルト・ムゼウム管弦楽団」は、長い歴史を持つフランクフルト歌劇場の専属オーケストラで、オペラでの積極的な活動の傍ら、コンサート・オーケストラとしてもさまざまなレパートリーを取り上げています。
　今回スタートするリヒャルト・シュトラウスのシリーズは、作曲者ゆかりのオーケストラでもあるこの楽団が、音楽総監督ヴァイグレの指揮のもと、本拠地フランクフルトでおこなったコンサートをライヴ録音したというもので、オケの力量を世に問うシリーズともいえそうです。
　ちなみにヴァイグレは、フランクフルト歌劇場とのシュトラウス『影の無い女』で、音楽誌「オーパンヴェルト」の2003年度年間最優秀指揮者に選ばれていただけに、今回のシリーズにも期待のもてるところです。
　第１弾はオケゆかりの名作『英雄の生涯』と、シュトラウス最初の交響詩『マクベス』の２作品。不透明に響きがちなスコアゆえに失敗作と言われがちな『マクベス』ですが、フィデリオの引用やシューマン風な部分、死と変容を思わせるところなどおもしろい部分も多いので、ヴァイグレがどのようなサウンドを聴かせてくれるかも楽しみなところです。（ＨＭＶ）

【収録情報】
R.シュトラウス：
1.　交響詩『英雄の生涯』 Op.40
2.　交響詩『マクベス』 Op.23

　フランクフルト歌劇場管弦楽団（フランクフルト・ムゼウム管弦楽団）
　セバスティアン・ヴァイグレ（指揮）

　録音時期：2011年6月19-20日（1）、2013年5月26-27日（2）
　録音場所：フランクフルト・アルテ・オーパー
　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）
　Recording Producer: Margit Baruschka, Felix Dreher