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マーク・ターナー”Fly”、シーマス・ブレイクとの共演盤が話題となったディエゴ・バーバーと鬼才クレイグ・テイボーンとのデュオ作品

カナリア諸島出身、クラシック・ギターを基礎として、N.Y.に進出。クラシック、ジャズ・ギターの双方を吸収し、独自の演奏を展開するディエゴ・バーバーの3作目のリリース。前二作品は、マーク・ターナーら”Fly”をバックにした『Calima』、マーク・ターナー、シーマス・ブレイクを迎えた『The Choice』と、共演メンバーの豪華さにも注目が集まりましたが、魅力を感じたアーティストには、まっすぐに挑戦を挑むというのが、バーバーの信条とか。続く本作は、何と鬼才クレイグ・テイボーンとのデュオになりました。

テイボーンといえば、マシュー・シップのプロデュースするThirsty Ear や、昨今では、ECM へのリーダー作ほか、クリス・ポッターやデイブ・ホランドといったバンドのメンバーでも活躍。一方ではティム・バーンのトリオなど、アヴァンなフィールドでも活動するアーティストで現代の鬼才と言えますが、バーバーは、そのテイボーンをイメージして3 曲のオリジナル楽曲を作曲。クラシック・ギターの音色を活かし、端正な演奏を見せる一方、フリーなインプロ・スペースもたっぷりととった展開。追いかけっこをするようにピアノ〜ギターが絡み合って刺激し合うようなデュオ演奏あり、ミニマル的な反復リフで高まるテンションあり、明暗のコントラスト鮮やかにメロディを描き上げるパートあり。27分にも及ぶオープニングを筆頭に、2人のアーティストの静かなるパッションを聴く演奏です。

Diego Barber (g)
Craig Taborn (p)