ワイダやグリーンウッドも出演。
ポーランド現代史とも重なる
ペンデレツキ80年のドキュメンタリー。
2013年に80歳を迎えた現代ポーランドを代表する作曲家ペンデレツキ。彼ゆかりの人々がその人となりを語るドキュメンタリーと、コンサート映像で構成された作品です。
ペンデレツキといえば『広島の犠牲者に捧げる哀歌』。トーンクラスターの効果と可能性を世に示し、20世紀音楽に多大な影響を与えました。同志だったルトスワフスキらも歿した現在、80歳ながら新作を発表するなど意気盛んなところを見せてくれます。
ドキュメンタリーで描かれるペンデレツキは、あの過激な作風とは似つかわしくない小心で気弱なイメージで、さらに想像を絶するような大邸宅で優雅に暮らす「成功者」としての姿にも衝撃を受けます。彼はアンジェイ・ワイダの映画「カティンの森」(2007)の音楽を担当しているため、巨匠ワイダ本人も映像に登場し、興味深いコメントを述べているのも映画ファン狂喜と申せましょう。さらに、ペンデレツキに私淑し、多大な影響を受けたというロックバンド「レディオヘッド」のジョニー・グリーンウッドが思いのたけを語るのも興味津々。
バースデー・コンサートでは、アンネ=ゾフィー・ムターを筆頭に、デュトワ、ゲルギエフ、ダニエル・ミュラー=ショットなどオールスター・キャスト。ペンデレツキ作品の最高演奏として愛蔵できます。
英語字幕付き。日本語字幕は付いておりません。(キングインターナショナル)
【収録情報】
・ドキュメンタリー「作曲家ペンデレツキ 迷宮の小道」(2013年)
出演:クシシュトフ・ペンデレツキ、ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)、エルジェビエタ・ペンデレツカ、アンジェイ・ワイダ、アンネ=ゾフィー・ムター、ジャニーヌ・ヤンセン、ジュリアン・ラクリン
監督:アンナ・シュミット
・ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌
シンフォニア・ヴァルソヴィア
クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)
・ペンデレツキ:ヴァイオリンとコントラバスのためのデュオ・コンチェルタンテ
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ロマン・パトコロー(コントラバス)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)
・ペンデレツキ:3つのチェロとオーケストラのためのコンチェルト・グロッソ
ダニエル・ミュラー=ショット、アルト・ノラス、イヴァン・モニゲッティ(チェロ)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
シャルル・デュトワ(指揮)
・ペンデレツキ:クレド
イヴォナ・ホッサ、エヴァ・ヴェシン(ソプラノ)
アグニェシュカ・レフリス(メゾ・ソプラノ)
ラファウ・バルトミンスキー(テノール)
ニコライ・ディデンコ(バス)
ポーランド国立歌劇場合唱団
ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
ワルシャワ少年合唱団
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
収録時期:2013年11月23日
収録場所:ワルシャワ、ポーランド国立歌劇場(ライヴ)
・特典映像:インタビュー/ロリン・マゼール、ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)
収録時間:本編86分+特典16分
画面:カラー、16:9、HD
音声:PCM STEREO
字幕:英仏独韓
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