CD 輸入盤

Breathing In Unison

Claudio Filippini (クラウディオ・フィリッピーニ)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CAMJ7874
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

洗練と郷愁、都会的な音使いと牧歌的旋律・・・パラドックスが美しく成立するトリオ・サウンド。イタリア若手注目度No.1、クラウディオ・フィリッピーニ 絶好調のニュートリオ作!

今やイタリア随一のジャズ・レーベルと言って過言ない CAM Jazz からデビューしたクラウディオ・フィリッピーニの絶好調の第3弾! 2011年に第1作を録音、2012年には、ファブリツィオ・ボッソ、マリオ・ビオンディといった面々と来日も果たし、日本のファンの間でも人気拡大中ですが、前作『Facing North』から、着実かつ急成長を感じさせられます。

レーベル・プロデューサーであるエルマンノ・バッソ氏のアイディアにもよって結成されたパレ・ダニエルソンとオラヴィ・ロウヒヴオリとのトリオは相性抜群。言うまでもなく、ベースのダニエルソンは今やレジェンドとも言える大御所。キース・ジャレットのヨーロピアン・カルテットなど数々のバンドを歴任し、『Facing North』でも歌心と世界観溢れるベース・ラインでバンドを支えていましたが、フィンランドのオラヴィの繊細なドラミングとも好相性。本作では、オープニングの瞬間からバンドのしなやかな勢いを感じます。全体としては、POP なセンスに磨きがかかった演奏。タイトル曲となったオリジナル曲を筆頭に、イタリア人らしいメロディ感覚と、牧歌的な雰囲気が、印象的。スペイシーであり、郷愁感を感じさせるコンポジションや、チェレスタの可憐な音を効果的に使った演奏の数々は、どことなく、パット・メセニー・グループの音像をピアノ・トリオに置き換えたような世界観もあります。また、そのオリジナル楽曲に織り込まれるスタンダード曲や、カバー曲のアレンジにも注目。映画『カサブランカ』のテーマ曲としてあまりにも有名なM-2や、ジョニー・マンデルのM-8、サミー・フェインのM-9など、ノスタルジックで美しいメロディ・ラインはそのままに、スタイリッシュなハーモニーで奏でるところは、正にアーティストの個性と言えるものでしょう。

透明感溢れるタッチやフレージングの魅力はそのままに、スタイリッシュにしてノスタルジックなパラドックスが美しく成立する注目のトリオ・サウンド!イタリア人と北欧 (スウェーデン、フィンランド ) の感性が響きあう演奏。ジェイムス・カーのバラード曲「At the Dark End Of The Street」をラストにもってくる演出も素晴らしいです。

Claudio Filippini (p)
Palle Danielsson (b)
Olavi Louhivuori (ds)

収録曲   

  • 01. Modern Times #Evolutions
  • 02. As time Goes By
  • 03. Poses
  • 04. The Sleepwalker
  • 05. Breathing In Unison
  • 06. Night Flower
  • 07. South Michigan Avenue
  • 08. A Time For Love
  • 09. Secret Love
  • 10. At the Dark End Of The Street

ユーザーレビュー

総合評価

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イタリアのピアニストClaudio Filippini(19...

投稿日:2014/04/16 (水)

イタリアのピアニストClaudio Filippini(1982生)の新作。メンバーは、前作「Facing North」と同じ、スウェーデンの重鎮ベーシストPalle Danielsson(1946生)と、フィンランドのドラマーOlavi Louhivuori(1981生)。 録音は、2013年4月17日〜19日です。若手とベテランで構成されたこのトリオの精神的な支柱は、Danielssonが担っていると思います。 一聴して、拍子抜けするほど素直で耳に優しい演奏に終始している、という印象を受けました。 何の気負いも衒いもなく、美しいメロディを美しいままに淡々と奏でることにこだわった、癒し系ジャズとでも言えそうな作品。 スリリングなオープニングの「Modern Times #Evolutions」 は、しかしテーマの提示のみで短く終わってしまいます。キラキラしたチェレスタの音が印象的。ピアノとの同時演奏でしょうか? 「As time Goes By」は、もちろん映画「カサブランカ」の主題歌。これを2曲目にもってくるところに、このアルバムの意図が込められているのかもしれません。映画同様、ロマンチックな演奏。 「Poses」は、綺麗なメロディを淡々と素直に奏でていく曲。 「The Sleepwalker」は、夢遊病者?のタイトル通り、ベースのボウイングから始まる幻想的な曲で、特定のリズムはありませんが、さほど抽象的でもなく、3人が繊細に演奏を繰り広げます。 「Breathing In Unison」は、穏やかなミディアムテンポで、耳に心地よいその演奏からは、ジャズというよりポピュラーに近いものを感じます。ここでもチェレスタが効果的に使われており、何となくPat Metheny Groupの世界を感じる部分も。 続く「Night Flower」も、ストレートにメロディが奏でられていく曲で、Danielssonが円熟のベースソロを披露。 「South Michigan Avenue」は、「The Sleepwalker」同様、特定のリズムを持たない曲で、ゆったりと進んでいきます。チェレスタのキラキラ音とベースの自由な感覚のソロが、ある種の雰囲気を醸し出しています。 「A Time For Love」では、ピアノが恋人たちのロマンスを語ってくれます。Danielssonが大人らしい控えめなサポートを。 「Secret Love」は、ミディアムテンポで、じっくり聴かせる曲。メロディを捻らず素直に演奏しているため、これもポピュラーソングの趣が。 「At the Dark End Of The Street」は、アルバム全体を象徴するような穏やかな曲で、メロディを美しく際立たせようとするFilippiniのピアノが印象的。 そして、アルバムは、静かに幕を閉じます。 休日に、遅めの朝食を取りながら、「今日は何をしようかな」とぼんやり考えながら聴くのに良いかもしれません。

hiro さん | 愛知県 | 不明

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