『パリ１９３７〜パリ木管三重奏団を讃えて』　トリオ・レザール

木管三重奏団第１号団体に捧げられた花束

オーボエ、クラリネット、ファゴットによる木管三重奏は意外に新しい形態で、名バソン奏者だったフェルナン・ウブラドゥが、オーボエのミルティル・モレル、クラリネットのピエール・ルフェーヴルと1927年に「パリ木管三重奏団」を結成したのが初。最小限の編成ながら色彩豊かな新ジャンルのために、同時代の作曲家たちへ新作を委嘱しました。そこで生まれた諸作を集めた好アルバム。フランス系作曲家のオシャレで効果的な作品から、当時ヒットしていたポップスの編曲まで多彩。
　注目はレイナルド・アーンのオリジナル作品『牧歌』。アーンならではのメロディアスでセンスあふれる小品ですが、楽譜がどこを探しても見つからず、パリ木管三重奏団による1937年の録音から採譜したとされます。この１曲だけでも欲しくなるアルバムです。トリオ・レザールは1990年、ザールラント音楽院で創立された木管三重奏団。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・ジャン・リヴィエ：小組曲
・シャルル・トレネ：君の手をとって
・モーリス・フランク：木管三重奏曲
・ヘス／トレネ：去りゆく君
・フェルー：木管三重奏曲ホ調
・ナシオ・ハーブ・ブラウン：アローン
・エミール・グーエ：3つの小品
・レイナルド・アーン：牧歌
・スタン・ゴレスタン：田園小組曲
・ディノ・オリヴィエリ：待ちましょう

　トリオ・レザール
　　ステファヌ・エゲリング（オーボエ、イングリッシュホルン、バス・オーボエ）
　　ヤン・クロイツ（クラリネット、バセットホルン、バス・クラリネット、ソプラノ・サックス）
　　シュテファン・ホーフマン（ファゴット、コントラファゴット）

　録音時期：2013年5月9-12日
　録音場所：フライブルク、エゲルザール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）