てなもんやSUN RA伝 音盤でたどる土星から来たジャズ偉人の歩み

湯浅学

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907276232
ISBN 10 : 4907276230
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
367p;21

商品説明

三裸笠が一冊に

20世紀の終わりからしばらくの間『ミュージック・マガジン』誌で連載していた「てなもんや三裸笠」が、大幅な加筆訂正を経て、御大生誕100年の2014年に1冊にまとめられた。同じアルバムが別のタイトルで再発されたり、ほかのアルバムの曲とあわせて、新譜の顔して出たりと、ややこしいことこのうえない膨大な音源を、時系列に沿いコツコツと紐解いていく。(CDジャーナル Book Review)

(CDジャーナル 2014年 12月号より)

内容詳細

祝・生誕100周年!大サン・ラー聖誕祭。究極のガイド本が発売!!きんは100歳、ぎんも100 歳・・・ラーも100歳!!!!!我々地球人に文字通り宇宙スケールのジャズの歓びを授けてくれたサン・ラーが1914年に初めて地球に降り立ってから今年で100 年。これを記念して、地球の片隅から遥か土星のラーに祝福の念を送ります。土星に還った男、サン・ラーの足跡を追う惑星間音楽批評!

「誰もいないと思っていてもどこかでいつもサン・ラーは音楽を今も奏でている、ような気がしてなりません。時に奇想天外、時に理論派、時に陽気なバンドマン、こんな人が本当にいたのか、と皆様に知っていただくことで、人類の未来にほんの少しでも貢献できるよう微力ながら筆を尽くします。よくわからないかもしれませんがおもしろい本になります。たぶん」(湯浅学)

1. 『ミュージック・マガジン』連載「てなもんや三裸笠」(全46回)を収録
2. 本文で言及した音盤および没後発表された作品を網羅した詳細なディスコグラフィ+ジャケット写真
3. 大幅な改訂および補遺を含む本邦初の日本人によるサン・ラー本
4. 生誕100年の今年、再発CDやDVDなどとの相乗効果で話題を集める可能性

判型 : A5判
ページ数 : 384頁予定
著者 : 湯浅学

1914年アラバマ州バーミングハム。ハーマン・プール・ブラントとして生を受けた少年は長じてジャズを学び、ル・ソニール・ラー、略称「サン・ラー」を名乗ることになります。フレッチャー・ヘンダーソン、デューク・エリントンに範をとり、ハード・バップからフリー・ジャズを俎上に乗せ、エキゾチックかつコズミックに味つけしたサン・ラーの音楽は1993年5月30日に没してからも、いまにいたるまで彼の楽団であるアーケストラに受け継がれ(今年7月にも来日公演を行ったばかりです)、その独自性ゆえ欧米を中心にその評価は衰えるどころか、稀少性の高いオリジナルのレコード盤にマニアの垂涎は止まず、未発表音源の発掘はひきもきらず、おりからのジャズ・リヴァイヴァルに後押しされるかのように若いリスナーを中心に注目は増すばかりです。

圧倒的なスウィングとアンサンブルと即興、そのオリジナリティはなにものにもかえがたく、知ったら最後、深みにはまらずにはいられません。およそ21年前、サン・ラーの手になる純粋な新作は望めなくなったにもかかわらず。いやむしろ、サン・ラーの膨大な音楽と思想はいまようやく全貌がつかめるようになったといえるのかもしれません。

サン・ラーが地球に降りたって100年を数えるいまこそ!本書はサン・ラー生誕100年を記念する2014年、満を持して刊行する音楽書です。「蜃気楼を見たらサン・ラーを思う」との書き出して、『ミュージック・マガジン』2001年1月号よりはじまった「てなもんや三裸笠」はこれまでに発表された数多くの音盤を手がかりにこの稀代の音楽家の足跡を辿り、その筆の運びから著者畢竟の名作の呼び声も高い連載でした。足かけ4年、46回に渡った連載終了時からおよそ10年、本書は新たに判明したサン・ラーがサン・ラーになるまでの前史を加え、没後なおも続く発掘音源を精査した圧巻の惑星間音楽批評です!

ユーザーレビュー

総合評価

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Zライトを見ると湯浅学を思い出す、ってこ...

投稿日:2015/02/16 (月)

Zライトを見ると湯浅学を思い出す、ってことで湯浅学の大仕事サン・ラの集大成 読み物としても面白い、これから聴こうとゆう方へのガイドにも、大量の音盤を体系でつかみやすい宇宙初のバイブルです、

沼垂の五郎ちゃん さん | 千葉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • allite510@Lamb & Wool さん

    楽団は宇宙船!燃料は音楽!土星からきて1993年に地球を去った偉大?特異?な音楽家、サン・ラーの伝記。5年に亘る雑誌連載を元にした労作。彼の音楽は、あまり似た物が見当たらない独特な怪しさがあり、言動も魅力はあるが真意はよくわからない。でも彼が、何か自分だけのものを一生かけて貫き通したことだけはなんとなくわかる。1万人のミュージシャンが一緒に演奏すれば、この世の全ての原子爆弾を溶かすことができると結構本気で考えていたらしいというのも無闇に格好いい。人間には、宇宙人の友人も、少しくらいは必要なのかも知れない。

  • 河村祐介 さん

    無限の大事業。この本読むとあの膨大な作品の列を整理できた気になってるからすごい。湯浅節のあの書き出しには本当に膝を打つ表現が多い。

  • パン太郎 さん

    サン・ラーは宇宙レベルなので、私ごときがその人となりを俯瞰して把握することは不可能なのですが、その一端に触れることができる本です。著者の書き味もこれまた面白くも深くて愛に溢れており、しみじみと読書を楽しみました。「運命は間違えない」でしたか、刺さる一言。

  • 黒い鴉 さん

    膨大な量の音宇宙の紹介と、サン・ラーさんの思想・活動・人となりを大変面白く綴ってくれた大労作。サン・ラーミュージックに興味を覚え、しかし途方に暮れていた時にタイミングよく出版された本。そしてこの巨大な森に足を踏み入れ音源を聞き始めた。この本で興味を持ったアルバム、聴いてみると湯浅さんの書くとおりの印象なのである。凄い。読み進めながらamazonの欲しいリストに加えていった。1つづつ聴いて行くのが楽しみである。本当にこの本で出合えて良かった!

  • yoyogi kazuo さん

    著者の妻が翻訳し、著者が監修したジョン・F・スウェッドの「サン・ラー伝」を下敷きにして、著者自身の感想や体験を交えつつ年代順にディスコグラフィーを辿る「ミュージック・マガジン」での連載をまとめたもの。今はサン・ラーのかなりの音源がサブスクなどでも聴けるが、それらを駆使して膨大なサン・ラー作品の森に分け入るための貴重な手引きである。2002年に著者のインタビューに答えてマーシャル・アレン(アーケストラのリーダー)は、若い人の反応がいい、皆よく理解していると答えているが、二十年後の今はさらにそうだろう。

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