別冊ele-king ポストロック・バトルフィールド 「以後」と「音響」の文化誌 A Culture Book for Post'n'Sound ele-king books

松村正人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784907276379
ISBN 10 : 4907276370
フォーマット
発行年月
2015年09月
日本
追加情報
:
159p;22

内容詳細

「ポストロック」なる音楽用語は、1994年、UKの音楽誌「Mojo」でジャーナリスト、サイモン・レーノルズの筆によりはじめてお目見えし、同氏の『The Wire』での記事でその概念は拡張され世に広まったとされるが、諸説紛々、現在にいたるまでさまざまに文脈を変化させてきた。

仮に、その代表格と目されるトータスの音楽になぞらえ、「複数の音楽的要素」を「テクノロジーにより折衷」し、「既存にロックの価値観への対抗軸を提示」した音楽と定義するなら、その背後にはサンプリング・カルチャーの擡頭とそれによる音楽の細分化、さらには録音技術の発展といった、90 年代的の磁場もかいまみえるにちがいない。

90年代リヴァイヴァルの波に同調して、いままたホットな「ポストロック」。そこに隠れている“ポストロックの三要件"の可能性。その現在性と歴史を、2000 年代、ポスト・ポストロックとしてのオルタナティヴ・ミュージックを提示したバトルズの新作から考える!

そしてポストロックとともに90 年代音楽のもうひとつの大きな潮流だった「音響派」も取り上げ、両者の接着面から現在を炙り出しみる、“別エレ"新刊。

テーマは定義と歴史だ。

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読書メーターレビュー

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  • 阿部義彦 さん

    エレキング編集、発行元はPヴァインレコードです。(P-VINEさんお世話になってます。)エレクトニカ、音響派、アンビエントなどから始まったポストロックをわかり易く俯瞰的に教えてくれます。日本代表として「スパングルコールリリライン」「にせんねんもんだい」にインタビューをしています。どっちも聴いてみたいです。トータスから今ならバトルスあたりが台風の目なのかな。progressive rockファンの私としてもこの辺は一生追いかけていきたいです。ブライアンイーノ、細野晴臣、クラウトロックファンは楽しめますよ!

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