ありそうでなかった、
ブルッフの『スウェーデン舞曲集』連弾版が初登場。
ブルッフの『スウェーデン舞曲集』は、ドイツの出版社ジムロックがブラームスの『ハンガリー舞曲』、ドヴォルザークの『スラヴ舞曲』の大ヒットの柳の下のドジョウを狙って1892年に作らせました。原曲はヴァイオリンとピアノ用で、ブルッフはピアノ4手版とオーケストラ版も作りましたが、今日はもっぱらオーケストラ曲として知られています。何故か全く知られていない連弾版全15曲が初めて日の目を見ました。ブルッフといえば甘美なヴァイオリン協奏曲や『コル・ニドライ』のような弦楽作品に名作が多数ありますが、『スウェーデン舞曲集』の連弾版は親しみやすく効果満点。このアルバムを聴けば、もっと普及するはずと申せましょう。
スイス出身のハンス・フーバー[1852-1921] の美しいレントラー集『ルツェルン湖にて』も嬉しい登場。全10曲から成り、ブラームス風の落着いたたたずまいが秋の夜長にぴったり。
クリスティアーヌ・ボーム=サングラールはスイス出身。ヌーシャテルとウィーンで学び、室内楽でも活躍。ダナ・チョカルリエはルーマニア出身。ドミニク・メルレやジョルジュ・プルーデルマッハーに師事。両者がリズム感あふれる演奏を繰り広げます。デジパック仕様。(キングインターナショナル)
【収録情報】
● グリーグ:ノルウェー舞曲集 Op.35(全4曲)
● フーバー:ルツェルン湖より Op.47(全10曲)
● ヴィンケルマン:3つのスイス舞曲 (2013)
● ブルッフ:スウェーデン舞曲集 Op.63(全15曲)
● グリーグ:ワルツ=カプリス Op.37(全2曲)
クリスティアーヌ・ボーム=サングラール、ダナ・チョカルリエ(ピアノ・デュオ)
録音時期:2015年1月4-7日
録音場所:ジュネーヴ、エルネスト・アンセルメ・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)