最古の通作ミサ曲を素材とした、
カナダの現代作曲家トーニの注目作
6世紀隔てても変わらない、
普遍的な「祈り」の世界へ
一人の作曲家がミサ曲全曲を作曲した最古のものとして有名な、ギョーム・ド・マショーの『ノートルダム・ミサ曲』。その曲を素材として丸ごと使用しつつ、新たな光を紡ぎだしているのが、2013年に初演された四重唱とバス・クラリネットのための『Responsio』です。四重唱の敬虔なコラールの中でうごめき、コラールと絡み合い、時にコラールを遮るように翻るバス・クラリネットは、14世紀と21世紀の橋渡し役。ピーター=アンソニー・トーニという作曲家の眼を通したマショーが蘇り、14世紀のマショーと21世紀の作曲者、演奏者、聴き手との間に対話が生まれるとき、普遍的な「祈り」の世界が広がります。2014年ノバスコシア州副総督マスターワークス芸術賞受賞作。(キングインターナショナル)
【収録情報】
● トーニ:Responsio
入祭唱
キリエ
応唱1
グローリア
応唱2
クレド
奉献唱 アヴェ・マリア
サンクトゥス
応唱3
アニュス デイ
応唱4 アヴェ ヴェルム コルプス
イテ ミサ エスト
ジェフ・ライリー(バス・クラリネット)
スージー・ルブラン(ソプラノ)
アンドレア・ルードヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
チャールズ・ダニエルズ(テノール)
ジョン・ポッター(テノール)
録音時期:2013年8月
録音場所:カナダ、ノバスコシア州、Eglise St. Bernard Church
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)