トマス・アデス自作自演集
イギリスの人気作曲家、トマス・アデスの作品集。「イギリスには素晴らしき若き作曲家たちがたくさんいるが、その中でもトマス・アデスの才がずばぬけていることについて、反論する人はいないだろう」とはラトルの言葉。アデスは1971年ロンドン生まれ、93年にはロンドンで、ピアニスト、そして作曲家としてデビューして以降、様々な作品を委嘱され、95年にはラトル率いるバーミンガム市交響楽団に作品を委嘱されるという異例の速さで才能が認められた逸材。イギリスを代表する存在のトマス・アデスが、ロンドン交響楽団を指揮した、自作自演集。注目盤の登場です。
『アサイラ』は、ラトルがバーミンガム市交響楽団の音楽監督時代に委嘱した作品で、ラトルもたびたびとりあげている作品。アサイラとは、安全な地、そして隔離された場所をも意味する言葉。コンサートホールも一種のアサイラであるといえるかもしれません。1997年ラトル指揮バーミンガム市交響楽団によって初演された当時26歳のアデスの作品。2曲目の『テヴォット』は22分かかる作品。テヴォットとはヘブライ語で「小節」、そして「言葉」を意味する言葉。2005/06シーズンに、ベルリン・フィルのために作曲されました。3曲目の『ポラリス(北極星)』はマイアミの音楽ホール創立に際して作曲されたもの。チャイムもかきならされる大規模なオーケストラ作品ながら、静けさも印象的な不思議な作品。4曲目の『ブラームス』は、ピアニストのブレンデルが70歳を迎えるにあたり(2001年)、ベリオらと共作でブレンデルの詞に付曲する、というプロジェクトから生まれたもの。ブラームスの交響曲第4番の第1楽章冒頭風に始まり、同じく第4番のスケルツォのリズムで締めくくられます。
従来のSACD ハイブリッド盤に加えて、同一の演奏内容を収めたピュア・オーディオ・ブルーレイ・ディスクが同梱されます。お手持ちのブルーレイ・ディスク・プレーヤーで手軽に楽しめるハイスペックのフォーマットへの対応はオーディオ・ファイルから大好評です。(輸入元情報)
【収録情報】
アデス:
● Asyla(アサイラ) op.17 (1997)
● Tevot(テヴォット) (2005-2006)
● Polaris(ポラリス)〜オーケストラのための旅 op.29 (2010)
● Brahms(ブラームス) (2001)
サミュエル・デラ・ジョンソン(バリトン)
ロンドン交響楽団
トマス・アデス(指揮)
録音時期:2016年3月
録音場所:ロンドン、バービカン・センター
録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND
【Blu-ray Disc Audio】
● 収録曲はSACDと同一
音声:
5.1 DTS-HD MA 24bit/192kHz
2.0 LPCM 24bit/192kHz
DOLBY ATMOS
ブルーレイディスク対応機器で再生できます。
動画は収録されておりません。