モーツァルト(1756-1791)

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『魔笛』全曲 ペーター・シュタイン演出、アダム・フィッシャー&スカラ座アカデミア、サマー、サイード、他(2016 ステレオ)(2DVD)(日本語字幕付)(日本語解説付)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC9221
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明

日本語字幕付き
アダム・フィッシャー指揮、ペーター・シュタイン演出!
次世代のスカラ座を担う若手とベテランが魅せる充実の『魔笛』

日本語解説付き

歴史文化が栄えるミラノに誇らしく建つスカラ座が2001年に創設した、次世代を担う若手音楽家を育成するアカデミーが2016年9月に行った『魔笛』の公演が映像化。将来を期待される若手が揃ったフレッシュなソリスト陣、そしてオーケストラや合唱、衣装制作、舞台技術などにもアカデミーの学生が参加。全10回の上演はすべて完売という大盛況のうちに閉幕した特別なプロジェクトです。
 演出には現代の演劇界を牽引するペーター・シュタインを迎え、さらに舞台美術にはフェルディナンド・ヴェーゲルバウアー、舞台映えする印象的な衣装に定評のあるアンナ・マリア・ハインライヒ、照明にはヨアヒム・バルトとシュタイン率いるスペシャリスト・チームが脇を固めます。そして指揮には2016年ウィーン国立歌劇場で来日したアダム・フィッシャーと大変豪華な面々が揃っています。アダム・フィッシャーはこのプロジェクトのために1年以上かけてアカデミーの学生たちと打ち合わせを重ねたといい、大変力のこもった上演となっています。
 老年のザラストロを力演した1988年オーストリア生まれのバス歌手マルティン・サマーは、2015年12月にクラーゲンフルト市立劇場にビゼー『カルメン』スニガ役で劇場デビューを果たした新鋭。可憐な透き通った歌声が印象的だったエジプト出身ファトマ・サイードは1991年生まれ。第8回ヴェロニカ・ダン国際声楽コンクール優勝するなど着実に評価を得ている注目の美しいソプラノです。1988年ザルツブルクにほど近いドイツのフライラッシングに生まれたティル・フォン・オルロフスキーは、クラウディア・ヴィスカとロベルト・ホルの両氏にリートとオラトリオを学び、のびのびとした声が魅力のリリック・バリトンとして豊かな表現力を武器にパパゲーノを好演しています。
 夜の女王の超絶技巧のアリアやパパゲーノの『おれは鳥刺し』などモーツァルトの美しい音楽を堪能できる名曲が散りばめられた『魔笛』は観る人を魅了します。またドイツ語による音楽劇である「ジングシュピール」であり、音楽のないセリフ部分はカットされる演出が多いのですが、ペーター・シュタインは若手らによる伝統的な演出にこだわった、セリフをカットすることのないスタイルをとっています。ベテランと若手との良い関係から生まれた充実の舞台を楽しむことができます。(輸入元情報)

【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『魔笛』全曲


 マルティン・サマー(ザラストロ/バス)
 ヤスミン・オズカン(夜の女王/ソプラノ)
 マルティン・ピスコルスキ(タミーノ/テノール)
 ファトマ・サイード(パミーナ/ソプラノ)
 テレーザ・ツィッサー(パパゲーナ/ソプラノ)
 ティル・フォン・オルロフスキー(パパゲーノ/バス)
 サッシャ・エマニュエル・クレーメル(モノスタトス/テノール)、他
 ミラノ・スカラ座アカデミア合唱団
 アルベルト・マラッツィ(合唱指揮)
 ミラノ・スカラ座アカデミア管弦楽団
 アダム・フィッシャー(指揮)

 演出:ペーター・シュタイン
 舞台:フェルディナンド・ヴェーゲルバウアー
 衣装:アンナ・マリア・ハインライヒ
 照明:ヨアヒム・バルト

 収録時期:2016年9月21日
 収録場所:ミラノ、スカラ座(ライヴ)
 映像監督:ロベルト・マリア・グラッシ

 収録時間:173分
 画面:16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 原語:ドイツ語
 字幕:独英仏西韓日
 NTSC
 Region All

 国内盤仕様(日本語解説つき輸入盤)

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演出は全く読み替えなく、可能な限りオリジ...

投稿日:2017/06/18 (日)

演出は全く読み替えなく、可能な限りオリジナルのト書き通りに舞台化したもの。「原点回帰」という意味ではこういう舞台もたまには良いかもしれないが、芸がないという批判は覚悟せねばなるまいし、こういう方向ならミュンヒェンのエファーディング演出に及ばない。普通の上演に比べれば台詞は多い方だが、元の台詞が全部そのまま語られているわけではなく、ザラストロのモノスタートスに対する人種差別発言「お前の心が顔と同じく黒いことは知っているぞ」や夜の女王のザラストロ教団に対する非難「あの野蛮人たちの恥ずべき動機」うんぬんはカット。なるほど、こういう台詞がないと論理的一貫性は保たれるが、逆に私は論理的一貫性が無いこと、一方が善で他方は悪と決めつけられないことが『魔笛』の最大の魅力と考えるので、このような恣意的な台詞のカットは残念だ。 素晴らしいモーツァルト交響曲全集を録音していたアダム・フィッシャーの指揮には大いに期待していたのだが、たとえばパパゲーノとパパゲーナの二重唱「パ、パ、パ」など部分的に秀逸な部分はあるものの、全体としては凡庸と言わざるをえない。現代楽器を持つ若いオケにピリオド・スタイルを踏まえた表現を徹底させるのは難しかったようだ。歌手陣で良かったのは、まずエジプト人らしいエキゾチックな美貌が魅力的なファトマ・サイードのパミーナ。ついで芸達者なスイス人テノール、ザシャ・エマヌエル・クラーマーのモノスタートス。タミーノとパパゲーノは可もなく不可もなし。夜の女王は技術的には及第点としても、悲しみも怒りも一色で、歌にまだ表情が乏しい。『魔笛』に若い歌手が似合うのは、若者たちのイニシエーション物語だからだが、それでも夜の女王とザラストロだけは経験の乏しい歌手には難しい役だと思う。一方のザラストロは絵に描いたような聖人君子でつまらない。この役はもともとそういうキャラではあるのだが、パミーナに色目を使ったりするちょっとした工夫で、もっと深みのある人物にもできるのだ(サルミネンのエロじじいぶり、ツェッペンフェルトの変態マッド・サイエンティストが懐かしい)。ここでも、そもそも責められるべきは演出の無策なのではあるが。さて、毎度問題含みの日本語字幕、今回も特に第1幕フィナーレあたりはデタラメの極みだ。輸入盤にくるみケース(日本語解説)を付けただけで、ずいぶん高い値段で売っている日本の販売会社さん、Cmajorに監修者ぐらい派遣したらいかがか。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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