ベートーヴェン(1770-1827)

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CD 輸入盤

交響曲全集、序曲集 カラヤン&ベルリン・フィル(1980年代)(6CD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4392002
組み枚数
:
6
レーベル
:
Dg
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ベートーヴェン交響曲全集
カラヤン&ベルリン・フィル
1980年代セッション録音

有名なマーラー9番ライヴの2ヶ月後、1982年11月に第5番と第6番でセッションがスタートした80年代カラヤンによるベートーヴェンの交響曲全集は、1984年2月、ウィーン・フィルとの『ばらの騎士』完成の翌月にセッションを終えています。
 期間中にはザビーネ・マイヤー事件に端を発するベルリン・フィルとの一時的ないざこざや、カラヤン自身の手術などという出来事もありましたが、指揮者もオケも得意中の得意作品であるベートーヴェンということで、カラヤンの手術による体力の低下がベルリン・フィル奏者の演奏に与える影響はそれほどなかったようです。
 それでもこのセッション録音で、いつものカラヤン&ベルリン・フィルの完全主義的で解像度の高いぴしっとしたサウンド面での仕上がりが追求されていないのは、映像版の交響曲全集と同時進行していたためとも思われますが、それがかえってこの80年代全集に、ほかの全集と異なる美質を与えることにもつながっています。
 ここでのサウンドは、全体の響きのバランスを重視したものであり、さらにオーケストラをコントロールし過ぎない自然な音楽の推移によって、倍管大編成ならではの重厚な力強さを持つ勢いのある演奏となっているのが特徴的。一方で、緩徐楽章では自然な進行ゆえにたちあらわれた清浄な響きが美しく、そうした部分にカラヤン晩年の境地を見る人も多いようです。(HMV)

【収録情報】
・ベートーヴェン:交響曲全集
 交響曲第1番〜第9番
 『コリオラン』序曲
 『レオノーレ』序曲第3番
 歌劇『フィデリオ』序曲
 『エグモント』序曲

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ウィーン楽友協会合唱団
 ジャネット・ペリー(S)
 アグネス・バルツァ(M)
 ヴィンソン・コール(T)
 ジョゼ・ヴァン・ダム(B)
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 録音:1982-84年[デジタル]
 録音エンジニア:ギュンター・ヘルマンス

収録曲   

ディスク   1

  • 01. 交響曲第1番ハ長調op.21 - 第1楽章 Adagio molto-Allegro con brio
  • 02. 交響曲第1番ハ長調op.21 - 第2楽章 Andante cantabile con moto
  • 03. 交響曲第1番ハ長調op.21 - 第3楽章 Menuetto.Allegro molto e vivace
  • 04. 交響曲第1番ハ長調op.21 - 第4楽章 Adagio-Allegro molto e vivace
  • 05. 交響曲第2番ニ長調op.36 - 第1楽章 Adagio-Allegro con brio
  • 06. 交響曲第2番ニ長調op.36 - 第2楽章 Largetto
  • 07. 交響曲第2番ニ長調op.36 - 第3楽章 Scherzo.Allegro
  • 08. 交響曲第2番ニ長調op.36 - 第4楽章 Allegro molto

ディスク   2

  • 01. 交響曲第3番変ホ長調op.55《英雄》 - 第1楽章 Allegro con brio
  • 02. 交響曲第3番変ホ長調op.55《英雄》 - 第2楽章 Marcia funebre.Adagio assai
  • 03. 交響曲第3番変ホ長調op.55《英雄》 - 第3楽章 Scherzo.Allegro vivace
  • 04. 交響曲第3番変ホ長調op.55《英雄》 - 第4楽章 Allegro molto
  • 05. 劇音楽『エグモント』op.84〜序曲

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総合評価

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カラヤンの漲る気迫、ベルリンフィルの猛烈...

投稿日:2021/08/19 (木)

カラヤンの漲る気迫、ベルリンフィルの猛烈な演奏を見事に捉えた名録音。弦の重厚さ、特に金管楽器の咆哮、突き抜けてくる音がホール一杯に溢れる様が我が家の20畳のリスニングルームを満たす。テインパニーの凄まじさも印象に残る。ここぞというときのカラヤンの気合い、唸り声も明瞭に捉えられ、聞き手も緊張で手に汗。全曲ハードで弛んだところの無いベートーベン演奏。カラヤンのライブは日本やザルツブルクで何度も聴いたが、今回の全集はまるでライブのような感覚に満ちた演奏。カルロス クライバーがカラヤンのように演奏できただろうかといつも言っていた逸話は有名だがその逸話が頷ける。4ウエイスピーカーをマルチアンプで大音量で鳴らす醍醐味を味わえる全集である。

デイレクター さん | 東京都 | 不明

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60年代、70年代と80年代を比べてみる...

投稿日:2016/07/31 (日)

60年代、70年代と80年代を比べてみると 一番自然でしっくりくるのが60年代、 オケの完璧さは70年代、そしてこの80年代は 晩年のカラヤンの出来不出来に差があり全集というひとくくりでは 評価できない部分が多い。 3番・5番・7番の奇数交響曲はオケ自体のへたりが垣間見え やはり70年代のほうが良い。 しかし第9だけはこの80年代のほうが優れている。 全集として好きなのはまさに黄金期の70年代。 とはいえこれもカラヤンらしいベートーヴェンだ。

abbadondon さん | 栃木県 | 不明

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 60年代,70年代,そしてこの80年代の全集,...

投稿日:2012/01/20 (金)

 60年代,70年代,そしてこの80年代の全集,それぞれがカラヤン・ファンの私にとっては大切なもの(東京でのライブの全集が加わり,最近4つになりました)。  60年代は“勢い”,70年代は“完璧(精緻)”,そしてこの80年代は“ゆとり”です。「今後は俺に黙ってついてこい!」の勢いを感じる60年代。オケに対しても,リスナーに対しても,そのメッセージを伝えようとする,意欲的なカラヤンの姿が彷彿とします。  オケもリスナーもつかんだカラヤンが次に目指すのが70年代の「一糸乱れぬ完璧に美しいベートーヴェン」。そしてそれを見事に達成。これほど精緻で美しいベートーヴェンを私は知りません。  この2つの見事な全集を受けてのこの80年代の全集。確かに,前出の2つに比べると中途半端の感は否めません。60年代物ほど勢いがあるわけでもなく,70年代物ほど精緻であるわけでもない…。でも,この感じは私の耳に前出の2つの見事さが残っているためであって,虚心坦懐に聴けば,素晴らしいベートーヴェンが鳴っていることがわかります。今までにはなかった適度の“ライブ感”もありますし,指揮者の強引さもやや後退し,奏者の自主性も垣間見えます。  カラヤンは3つの(4つの),素晴らしいベートーヴェンを残してくれた。どの一つが欠けても物足りなさを感じてしまうかもしれない。

masato さん | 新潟県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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