世界初録音!
パウリーネ・ザクセによる18世紀後半のヴィオラ作品集
ベルリン放送交響楽団首席ヴィオラ奏者パウリーネ・ザクセによるこのアルバムには、世界初録音を含む、18世紀後半のヴィオラのレパートリーが収録されています。
1775年以前では、アンサンブルや宮廷管弦楽団などでも従属的な役割を果たすことが多く、独奏楽器としてヴィオラの作品はほとんどありませんでした。1713年、ヨハン・マッテゾン[1681-1764]は著書の中でヴィオラが音楽のハーモニーの均整を保っていると記し、1738年にはヨハン・フィリップ・アイゼル[1698-1763]が、ヴィオラは「音楽の内なる声」であるとし、さらにヨハン・サミュエル・ペトリ[1738-1808]も著書の中で「無知な初心者や愚かな老人たちによってヴィオラは虐げられています! 音楽の中で大きな効果を発揮する美しい楽器である」と言及し、ヴィオラの重要性を説いてきました。しかしヴィオラの独奏パートが、巧みなヴァイオリン奏者によって演奏されたことは、結果的にはヴィオラのための作品を生み出すことに繋つながりました。
ちなみに、こにアルバム・ジャケットでザクセが着用しているドレスは、あのソプラノ歌手のバーバラ・ボニーが作ったもの、とのことです。(輸入元情報)
【収録情報】
1. C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ ト短調 Wq.88 (H.510)
2. ウィリアム・フラックトン[1709-1798]:ソナタ ハ短調 Op.2-8
3. ジョルジョ・アントニオット[c.1692-c.1776]:ソナタ 変ホ長調
4. フランツ・ベンダ[1709-1786]:ソナタ ハ短調 LeeB 3.137
5. フランツ・ベンダ:ソナタ ヘ長調
6. クリストリープ・ジークムント・ビンダー[1723-1789]:ヴィオラとチェンバロのためのトリオ ニ長調
パウリーネ・ザクセ(ヴィオラ/マッジーニ1610年ガット弦使用)
アンドレアス・ヘッカー(チェンバロ/ミートケ1700年複製)
録音時期:2016年9月
録音場所:ワイマール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音(3-6)