シルヴィア・シャシュ／アニバーサリー・エディション～ヴェルディ：アリア集、R.シュトラウス：4つの最後の歌、ワーグナー：ヴェーゼンドンク歌曲集、他（2CD）

伝説的な“美貌の歌姫”
シルヴィア・シャシュが自選したベスト・アルバム
“マリア・カラスの再来”とまで呼ばれた
そのドラマティックな美声をここに！

1970年代後半～80年代前半に一世を風靡したソプラノ、その美貌とドラマティックな歌唱力で「マリア・カラスの再来」とまで呼ばれたハンガリーのプリマドンナ、シルヴィア・シャシュ。1975年～86年、出身国のレーベル「HUNGAROTON」に録音した5枚のアルバムからシャシュ自らコンセプトを決め選曲したCD2枚組ベスト、歌手生活45周年のアニバーサリー・アルバムです。
　ディスク1はモーツァルトのコンサート・アリア、ワーグナーの『ヴェーゼンドンク』、R.シュトラウスの『4つの最後の歌』といった名歌曲を配し、シャシュがドイツ・リートにも愛着を持っていたことをうかがわせます。きめこまやかな心理描写から官能的なロマンまで歌い上げる、その陶酔的な美声はきく人のハートをぞくぞくさせてくれます！
　ディスク2には名ドラマティック・アリアの記念すべき録音を選んでいます。鋭美な高域はともかく、骨太の低域はマリア・カラスにそっくりで、いま聴いても鳥肌ものです！
　シャシュは1971年ブタペスト国立歌劇場でプロ・デビュー。76年コヴェント・ガーデン、77年メトロポリタン、78年スカラ座にも進出するなど華々しい活躍をみせましたが、95年にオペラ・ステージからは引退、いまはコンサート、リサイタル、マスタークラスでの指導にあたっている様子はインタビューに答えてオリジナルブックレットに記載されています（欧文のみ）。

【収録情報】
『シルヴィア・シャシュ／アニバーサリー・エディション』

Disc1 [70:01]
1. モーツァルト：どうしてあなたを忘れられよう…心配しないで、愛する人よ K.505
2. モーツァルト：ああ、私は予想していた…ああ、私の目の前から消えて K.272
3. モーツァルト：ああ、狂いそうだ...オレステスとアイアスの苦悩を（『イドメネオ』第3幕より）
4. ワーグナー：ヴェーゼンドンク歌曲集（天使／とまれ／温室にて／悩み（心痛）／夢）
5. リヒャルト・シュトラウス：4つの最後の歌（春／九月／眠りにつくとき／夕映えの中で）

Disc2 [73:18]
6. ワーグナー：『タンホイザー』より「愛する殿堂よ」（エリーザベト、第2幕）
7. ヴェルディ：『仮面舞踏会』より「ここがあの恐ろしい場所』（アメーリア、第2幕）
8. ヴェルディ：『仮面舞踏会』より「あの草を摘みとって』（アメーリア、第2幕）
9. ヴェルディ：『仮面舞踏会』より「わたしの最後の願い』（アメーリア、第2幕）
10. ヴェルディ：『オテロ』より「私のお母様に」（デズデモーナ、第4幕）
11. ヴェルディ：『オテロ』より「泣きぬれて野のはてにひとり（柳の歌）」（デズデモーナ、第4幕）
12. ヴェルディ：『オテロ』より「アヴェ・マリア」（デズデモーナ、第4幕）
13. ヴェルディ：『運命の力』より「神よ、平和を与えたまえ」（レオノーラ、第4幕）
14. カタラーニ：『ワリー』より「さようなら、故郷の家よ」（ワリー、第1幕）
15. マスカーニ：『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「ママも知る通り」（サントゥッツァ）
16. チレア：『アドリアーナ・ルクヴルール』より「私は創造の神の卑しいしもべ」（アドリアーナ、第1幕）
17. チレア：『アドリアーナ・ルクヴルール』より「哀れな花よ」（アドリアーナ、第4幕）
18. ボーイト：『メフィストーフェレ』より「暗い海の底へ」（マルゲリータ、第3幕）
19. グノー：『ファウスト』より「あのお若いお方は - トゥーレ王の歌 - 宝石の歌』（マルグリート、第3幕）

　シルヴィア・シャシュ（ソプラノ）
　アンドラーシュ・シフ（ピアノ：1）
　エルヴィン・ルカーチ指揮、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団 （1-3）
　アンドラーシュ・コロディ指揮、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団（4,6）
　エルヴィン・ルカーチ指揮、ハンガリー国立管弦楽団（5,7-13）
　アダム・メドヴェツキー指揮、ブタペスト交響楽団（14-19）

　イタリア語歌唱（1-3,7-18）、ドイツ語歌唱（4-6）、フランス語歌唱（19）

　録音：1975-1986年（ステレオ）