DVD 輸入盤

『ウェルテル』全曲 ギュルバカ演出、マイスター&チューリッヒ歌劇場、フアン・ディエゴ・フローレス、アンナ・ステファニー、他(2017 ステレオ)

マスネ(1842-1912)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ACC20427DVD
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


チューリッヒ歌劇場、タチヤナ・ギュルバカ演出のマスネ『ウェルテル』
報われない恋に身を焦がす若者の苦悩をフローレスが見事に歌い上げる!


ゲーテの名作「若きウェルテルの悩み」をオペラ化したマスネの傑作歌劇『ウェルテル』。18世紀末のドイツで暮らす若い詩人ウェルテルは、大法官の娘シャルロットに思いを寄せていた。シャルロットにはアルベールという婚約者いたが、ウェルテルはシャルロットを諦めきれずにいた。そんなウェルテルにアルベールは警告し、シャルロットの妹ソフィーとの仲を取り持とうとするが・・・。
 タイトル・ロールには、ペルー出身のテノール、フアン・ディエゴ・フローレス。シャルロットにイギリス出身のメゾ、アンナ・ステファニー。フローレスは、報われない恋に身を焦がす若者の苦悩を見事に演じています。また、フローレスとステファニーの切ない愛の二重唱は必聴。
 指揮には2017年から読響の首席客演指揮者に就任したコルネリウス・マイスターが登場。2018/2019シーズンからシュトゥットガルト歌劇場の音楽総監督にカンブルランの後任として就任することが決まっており、若手指揮者のなかでも高い実力を誇ります。演出は2013年オペルン・ヴェルト誌で年間優秀演出家に選ばれたタチヤナ・ギュルバカ。舞台上に置かれた一室の部屋の中で、巧みに練られた心情描写、そして社会からの抑圧にたえる人々の姿を映し出すかのような演出が繰り広げられていきます。(写真c Herwig Prammer)(輸入元情報)

【収録情報】
● マスネ:歌劇『ウェルテル』全曲


 フアン・ディエゴ・フローレス(ウェルテル)
 アンナ・ステファニー(シャルロット)
 アウドゥン・イヴェルセン(アルベール)
 メリッサ・プティ(ソフィー)
 チェイン・デイヴィッドソン(大法官)
 マルティン・ツィセット(シュミット)
 ユーリ・ツィープレ(ヨハン)
 スタニスラフ・ヴォロビョフ(ブリュールマン)
 ソンヨン・リー(ケートヒェン)
 チューリッヒ歌劇場合唱団&児童・少年合唱団
 エルンスト・ラッフェルスベルガー(合唱指揮)
 フィルハーモニア・チューリッヒ
 コルネリウス・マイスター(指揮)

 演出:タチヤナ・ギュルバカ
 装置、照明:クラウス・グリューンベルク
 衣装:ジルケ・ウィレット
 ドラマトゥルギー:クラウス・スパン

 収録時期:2017年4月
 収録場所:スイス、チューリッヒ歌劇場(ライヴ)

 収録時間:137分36秒
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DD 5.1、DTS 5.1
 字幕:仏、独、英、韓
 NTSC
 Region All

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無敵の超絶技巧も年齢には勝てない。やがて...

投稿日:2018/08/25 (土)

無敵の超絶技巧も年齢には勝てない。やがてロッシーニほかのベルカント・オペラを歌えなくなる日に備えてレパートリー拡大中のフローレスが選んだのは、かつてアルフレード・クラウスの当たり役でもあった『ウェルテル』。フランス語もうまいし、とても彼に合っていると思うが、以前のようなラテン的な奔放さはやや抑えられ、几帳面な歌なのは、まだ歌い慣れていない役だからか。あるいは窮極のヘタレ男である役そのもののキャラクター(われわれ現代人なら、とっとと女をさらって駆け落ちしてしまえばいいのにと思うのだが)、もしくは後述するような演出のせいかも。一方のステファニーは歌、演技ともに秀逸。読響への客演でおなじみのマイスターはプラッソンのようなフランスの香りは望めないが、劇的な起伏のしっかりした、丁寧な指揮。 演出はいかにもドイツ語圏に帰って来た『ウェルテル』という感じ。舞台となる閉鎖的なドイツの田舎町を表象するように、舞台は四幕とも壁に囲まれた家の中。人物達は現代の服装だ。ただし、舞踏会帰りの第1幕終わりでは、王女様の小王冠を付けたシャルロット、インディアンの髪飾りをつけたウェルテルの前に照明のマジックで月明かりのカーニヴァル的空間が出現。最後の第4幕では壁が開いて、星のきらめく宇宙空間に地球(!)が浮かぶユートピア的なイメージが見られる。第1幕終わりと同じ髪飾りをつけた仲むつまじそうな老夫婦(もちろん黙役)は、ちょっと分かりやすすぎる「ありえたかもしれぬもう一つの未来」のイメージだろう。娘の結婚相手を親が決めてしまう家父長制の時代(正しく言えば、シャルロットの場合は亡き母との約束に縛られているのだが)が終わって、男女がまず文学のなかで、そしてやがては現実にも自由恋愛、情熱恋愛をする時代のきっかけになったのが、多くの追随自殺者を出したと伝えられるゲーテの原作小説だというのは、良く語られる話だ。とはいえ、このオペラでドイツ文学史あるいは恋愛学の講義を聞かされるのは御免被りたいところ。演出が主張したいのも結局、こういうことであろうが、それをうまく視覚的イメージとして見せることに成功している。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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