明快でちょっぴり皮肉めいた、ポスト・モダンなチェロ作品
マイケル・ブレイクは1951年生まれの南アフリカの作曲家です。すっきりとしたサウンドを使いながらも、アイヴズやケージを思わせる自由な素材と独創的な構造。20世紀後半のイギリスとアメリカを結びつける作風と言えるかも知れません。
『Song Without Words』はポップスのような遊び心あふれる音楽で、今にもヴォーカルが歌いだしそうな伴奏で始まります。しかしその「伴奏」が音楽本体であり、それが展開していくという肩すかし的な作品で、どこか皮肉めいた感じも。属七和音の第7音は順次下降進行しなければならない、という機能和声のルールをテーマとした『Seventh must Fall』も独自のセンスでニヤリとさせられます。(輸入元情報)
【収録情報】
ブレイク:
● The Philosophy of Composition(2009)〜チェロとピアノ
● The Richter Scale(2015)〜チェロ独奏
● Sonata(2016)〜チェロとピアノ
● A Fractured Landscape(2009)〜ピアノ独奏
● Connectivity(2008)〜チェロとピアノ
● Pentimenti(2012)〜チェロ独奏
● Song Without Words(1975)〜チェロとピアノ
● Seventh must Fall(2016)〜ピアノ独奏
フリードリヒ・ガウヴェルキ(チェロ)
ダーン・ファンドヴァール(ピアノ)
録音時期:2017年2月6-9日
録音場所:ケルン
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
全曲世界初録音