CD

交響曲第10番(ガムゾウ版) ヨエル・ガムゾウ&国際マーラー管弦楽団(日本語解説付)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC5939
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

最新の「第10番補筆完成版」、
2010年ガムゾウ版がついに国内盤化!
ガムゾウ本人によるライナーノートの日本語訳が読めます。


作曲家の死により未完に終わったため第1楽章のみを演奏する場合が多いものの、残された草稿から曲の全貌がある程度想像可能なマーラー最後の交響曲、第10番。それゆえにクック版など数々の補筆完成版が存在し、録音でも楽しむことが出来る、興味の尽きない1曲です。
 ここに収められた演奏は2010年完成の「ガムゾウ版」。自らの指揮による世界初録音です。ヨエル・ガムゾウは1987年イスラエル生まれの若手指揮者で、12、3歳でマーラーの10番に魅せられ、若干23歳で補筆版を完成させたという驚きの人物。ちなみにマーラーが10番作曲の筆を置いたのが1910年、亡くなったのが1911年。ガムゾウは100年越しに曲を完成させ、没後100年の年に初録音をしたことになり、特別な意気込みを感じさせます。新たな補筆版をじっくり楽しめる上々の演奏内容も含めて、マーラー・ファン必聴の1枚と言えるでしょう。
 国内盤化にあたり、ガムゾウ自らが書いたライナーノートの日本語訳を掲載!(輸入元情報)

内容詳細

ガムゾウはイスラエル出身の若手指揮者。彼が8年越しで完成させた補筆完成版(2010年)の自作自演盤。この時ガムゾウは24歳。所要時間は全5楽章で80分弱で、クック版のような“長大”な印象は薄い。第4楽章と第5楽章が聴きもの。流麗な音楽の流れと凄みのある表現は圧巻。(弘)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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レヴァインのLPをながらく愛聴し、その後次...

投稿日:2018/09/17 (月)

レヴァインのLPをながらく愛聴し、その後次々世に出た補筆完成版の演奏には資料価値+α程度しか感じずにいました。このガムゾウ版もそのような気持ちでいたのですが、間違っていました。版がどうのではなく演奏が素敵なのです。曲が音符が生き生きと踊るような、NYP時代のバーンスタインのようにアコーギックのきいた、それでいてごく自然体で……「こんなマーラーが聴きたかった」という演奏です。音楽に命が宿った好例ではないでしょうか。資料ではなく素敵な演奏をお求めの方にイチ押しの一枚です。

TIKHON さん | 奈良県 | 不明

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マーラーの”未完成交響曲”は略式スコアの...

投稿日:2017/10/09 (月)

マーラーの”未完成交響曲”は略式スコアの形で出来上がっていた 1911年の夏休みが来ればオーケストレーションの整ったスコアが完成するはずだった 連鎖球菌による亜急性細菌性心内膜炎になり夏休みが来なかったため未完として残った 以後クルシェネクに始まって多くの人が”第10番”の演奏可能な総譜作りに挑んできた そのいずれもがマーラー自身が書き残したスコア部分にはほとんど触らずそれ以外を補筆した このガムゾウ版にはオーケストラ・スコアを実現するとともに精緻化をしたと明示している すなわち全曲を通してガムゾウの手が入っている 作曲者のオーケストレーションも変更している これはマーラーが自ら指揮して初演した後にスコアを補筆していた事実からもあってしかるべき処置だ 演奏を聴けば納得できる 自然な進行と展開に違和感はない 何より音楽の流れがいい グロテスクな強調に気を取られなくなった 音楽に静謐な品のようなものが漂い出した この世への告別 様々な打撃による絶望と虚無などなどこれまで言い准えられてきた”第10交響曲”のイメージに風穴を開けたスコアであり演奏である 枯淡と言おうか 老境に入ってより深遠な洞察の窓を開こうとするマーラーが見える お聴きになっては如何   

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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2011年、マーラー没後百周年の年のライヴで...

投稿日:2016/11/13 (日)

2011年、マーラー没後百周年の年のライヴではあるが、世に出て本当に良かった。第10番補筆版の中でも、これまでにない大胆かつ尖鋭な感覚を持った補作かつ指揮。第1楽章やプルガトリオ序盤のように作曲者の遺した書きかけフルスコアがある場合はそれに従うのがこれまでの補作の定番だったが、そこすらも思い切って変えている。もちろん最初から最後までつながっている小譜表(パルティチェル)の枠内での補作ではあるが、「やり過ぎ」という批判は当然、巻き起こるだろう。しかしカーペンター版のように単に厚塗りしただけではないし、響きの感覚はほぼシェーンベルク、ベルクのそれではあるが、バルシャイ版のような場違い感は意外にも少ない。 第1楽章冒頭の序奏旋律は何とヴィオラ・ソロ。アダージョ主題も故意にたっぷりと歌わない。面白いとは思うがどうしても好きになれないダウスゴー盤のような即物的な感覚とも違って、テンポは十分に遅いが、すでに「彼岸の音楽」という感じだ。それに対し第2主題はきわめて奔放で対比が強い。第2楽章はこの補作のハイライト。変拍子のスケルツォ主題と第1楽章アダージョ主題の変形であるレントラーとの間にテンポと表情の両面で最大限のコントラストをつける。スケルツォ主題のポリフォニックな展開も、まさにこうでなくては。第3楽章はずいぶん遅い。焦燥感がなくなったのは惜しいが、オーケストレーションは独創的。逆に第4楽章はきわめて速く、トリオでの減速はあるものの一気呵成に行く。終楽章冒頭は非常に遅く、やはり闘争的なアレグロ部は速い。(かつてないほど凄まじい)カタストローフ後のフルート主題の最終発展部はすこぶる輝かしく、まさに凱歌のようだ。まだ20台の補作者=指揮者の率直な感覚は大いに買いたい。HPで見る限り、国際マーラー管弦楽団はまだ室内オケ規模の団体なので、4管編成の総譜に合わせて大量にエキストラを入れていると思われるが、大健闘だ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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