ドビュッシー、ラヴェル

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CD 輸入盤

ラヴェル&ドビュッシー:管弦楽作品全集 マルティノン (8CD) 

ドビュッシー、ラヴェル

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
5755262
組み枚数
:
8
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

マルティノン/ラヴェル&ドビュッシー:管弦楽作品全集(8CD)

1973〜1974年にステレオ録音された定番名演の集成ボックス・セット。フランスのオーケストラならではの明るく美しい色彩の世界を心ゆくまで堪能できる素晴らしい内容。しかもトータルで546分も収録してこの価格です。
 ドビュッシーは『牧神の午後への前奏曲』や『海』などの有名作品はもちろん、『レントより遅く』管弦楽版、ラヴェル編曲『スティリー風タランテラ』をも含む全集として、資料的価値もいまだ高いものですし、一方のラヴェルは、輸入盤で長らく廃盤となっていた『ダフニスとクロエ』全曲と、名ピアニスト、チッコリーニとのピアノ協奏曲2曲の復活が嬉しいところ。
 演奏は既に定番とされるもので、特にフランス国立放送管弦楽団とのドビュッシーは、この指揮者が残した録音の中でもひときわ評価が高く、色彩と造形にみせる鋭敏なセンスといい、あらゆるフレーズに注入された絶妙なニュアンスといい、その目覚しい魅力をいまだに失っていません。
 パリ管弦楽団から絢爛というほかない音色美を引き出したラヴェルも素晴らしい演奏揃い。こののち急速に重量化したパリ管としては、これほどの光彩陸離たる色彩美を惜しげもなく振りまいた演奏は、ほとんど最後なのではないでしょうか。

ドビュッシー:管弦楽作品全集(287分44秒収録)
CD-1
・交響詩『海』〜3つの交響的素描
・夜想曲
・牧神の午後への前奏曲
・民謡を主題とした『スコットランド風行進曲』
・英雄的子守歌
・劇付随音楽『リア王』〜ファンファーレ,リア王の眠り
CD-2
・バレエ音楽『遊戯』
・管弦楽のための『映像』
CD-3
・組曲『こどもの領分』(カプレ編)
・小組曲(ビュッセル編)
・神聖な舞曲と世俗的な舞曲(ハープと弦楽合奏のための舞曲)
・バレエ音楽『おもちゃ箱』
CD-4
・ピアノと管弦楽のための幻想曲
・レントより遅く
・クラリネットと管弦楽のための狂詩曲第1番
・アルト・サキソフォンと管弦楽のための狂詩曲
・バレエ音楽『カンマ』
・スティリー風タランテラ(ラヴェル編)

 アラン・マリオン(fl)、アルド・チッコリーニ(p)
 マリー=クレール・ジャメ(hp)、ギイ・ダンカン(cl)
 ジャン=マリー・ロンデクス(sax)
 フランス国立放送管弦楽団、フランス国立放送合唱団
 ジャン・マルティノン(指揮)
 録音:1973〜1974年(ステレオ)

ラヴェル:管弦楽作品全集(258分41秒収録)
CD-5
・ボレロ
・海原の小舟
・バレエ音楽『マ・メール・ロワ』
・道化師の朝の歌
・スペイン狂詩曲
CD-6
・『シェエラザード』序曲
・ラ・ヴァルス
・組曲『クープランの墓』
・古風なメヌエット
・逝ける王女のためのパヴァーヌ
・高雅で感傷的なワルツ
CD-7
・バレエ音楽『ダフニスとクロエ』
CD-8
・左手のためのピアノ協奏曲
・ピアノ協奏曲ト長調
・ツィガーヌ

 アルド・チッコリーニ(p)
 イツァーク・パールマン(vn)
 パリ・オペラ座合唱団
 パリ管弦楽団
 ジャン・マルティノン(指揮)
 録音:1974年(ステレオ)

総合評価

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数多の復刻盤の中で屈指の音質!「EMIはリマスタ...

投稿日:2010/05/20 (木)

数多の復刻盤の中で屈指の音質!「EMIはリマスタリングするたびに音質が悪くなる」というのは、もはや噂でも迷信でもなく、れっきとした事実らしいことが、自分の耳で確かめられた。というのは、筆者は同一音源のリマスタリング違いを比較しているからだ。ドビュッシーの方はART国内盤とGEMINI輸入盤を、ラヴェルの方はHS2088国内盤とGEMINIおよびTRIPLE輸入盤を聴き比べている。ドビュッシーのART国内盤は、音がシャープになった分ドビュッシー特有の幻想的な空気感はかなり剥奪されている。艶のない、厭に重い音に変貌しているのだ。GEMINI盤は、特に《春》など、音場が常にLチャンネルに偏っているし、その他も音響が人工的でおかしい。ラヴェルの方では、HS2088盤のノイジーなことといったら、目も当てられぬ程ヒドい。特に《ボレロ》など、クライマックスでは音割れの大乱舞となって、到底聴けたものではない。GEMINI盤およびTRIPLE盤は同一リマスターだが、かなり高音偏重型であり、本来艶やかなはずの弦が金切り声のように聞こえてしまう。このように、リマスタリング一つで全く印象が変わってしまうのだが、1988年(ラヴェル)および98年(ドビュッシー)にリマスタリングしたという当盤は、リマスターとしては上記の何れより古いにもかかわらず、音質が際立って優れている。艶めく弦、抜けの良い管、鮮やかな打楽器、これらの絶妙に溶け合った時に醸される、他に代えがたい程の気品……。こうした特長が、過不足なく再現されている。こんなにも良い音質を、何故再発売の際に改竄してしまうのだろう。それが、久々にページを覗いて唖然。まさか廃盤だとは。EMIは、一体何を考えているのか?

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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74年発売の幻想は大変評判になり、ドビュッシー...

投稿日:2009/12/23 (水)

74年発売の幻想は大変評判になり、ドビュッシー、ラベルと全集が続いて評価され、クリュイタンス、ミュンシュ亡き後、この人がフランス音楽界を背負うのだなあと皆が思っていたところに突然の訃報。76年、マルティノン66歳の早すぎる死だった。以来30年余、ドビュッシーが名盤とされてきた一方、ラベルは線がきついなどとも言われ、評判の上ではクリュイタンス(これは雰囲気豊かな名演中の名演だが)などの後塵を拝してきた感がある。がこうして聞いてみると、明晰でニュアンスに富み、パッションもある演奏は、オケの香気ともあいまって、大変な名演と言わざる得ない。レヴューアーの皆さんに同感。若い人達に評判にとらわれずに是非聞いて欲しいと思う。私は01年に富山で、プレートル(こんな評判になる前で指揮に期待はしていなかったのだが、なかなかやるもんだと思った。ちなみにアンコールはカルメン前奏曲)指揮のパリ管でラヴェルを聞いたが、自信、愛、そして強い個性を感じた。「お国もの主義」と非難されそうだが、個性を尊重し、評価することは決して間違いではないと考える。フランス人以外のラヴェルはダメなどとも言うつもりも勿論ないが。

千葉のアリアドネ さん | 千葉県 | 不明

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同じオケでのラヴェルをクリュイタンス(C)...

投稿日:2009/01/29 (木)

同じオケでのラヴェルをクリュイタンス(C)と比較すると、作曲家の匂いがするのはMで、Cはオケを聴かす演奏といえる。マルティノンという人はオケのトレーナーとしては甘いが、自身の作曲家としての素養からか、和声の勘所を特に意識せずとも押える能力に長けている。その上でCのように外面的な形態を重視するタイプでなく、フルトヴェングラー等に類似性のある情熱的な音楽をやるところが特色である。

M さん | 愛知 | 不明

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