CD 輸入盤

ムラヴィンスキー・エディション第4集〜ベートーヴェン:交響曲集、クリュズネル:ヴァイオリン協奏曲、ハチャトゥリアン:交響曲第3番、他(10CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH18045
組み枚数
:
10
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

「Profil」ムラヴィンスキー・シリーズ第4弾。
ファン狂喜の未知の音源多数収録の超お得盤!


「Profile」レーベルが、弊社の依頼でドイツの放送局に眠るムラヴィンスキーの音源を発掘するシリーズも第4弾、まだまだ驚きの音源が多数登場します。
 今回まず目をひくのはベートーヴェンの交響曲。ムラヴィンスキーはベートーヴェンの全交響曲をレパートリーに入れていましたが、現時点で第8番と第9番は世に出ていないのと、著作隣接権保護中1982年録音の交響曲第1番を除く6篇を収録。第2番以外は手兵レニングラード・フィルとのもので、いずれも推進力に満ちた大きな演奏を味わえます。
 ショスタコーヴィチの交響曲第11番は1957年10月30日にラフリン指揮ソ連国立交響楽団が世界初演を行いましたが、その4日後にムラヴィンスキーとレニングラード・フィルがレニングラード初演した際の録音が入っているのも貴重。これが壮絶極まりない演奏で、終楽章などムラヴィンスキーらしからぬ凶暴さで荒れ狂います。オイストラフとのヴァイオリン協奏曲第1番の1956年11月30日ライヴも神がかり的名演で、数ある同曲のディスク中でも特別な価値があると申せましょう。
 今回の注目は、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルが1962年2月に行ったブダペスト公演が初めて正式に日の目をみていること。バルトークの「『弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽』、ベルリオーズの『妖精の踊り』、グラズノフの『ライモンダ』の間奏曲など幻の音源が蘇りました。
 そのほか、レオニード・コーガンとのババジャニアン、ミハイル・ヴァイマンとのボリス・クリュズネル:ヴァイオリン協奏曲の初出音源が驚き。また、ハチャトゥリアンの交響曲第3番とアルチュニアンの祝典序曲のともに世界初演時の録音も嬉しい限り。
 大半は入手困難なうえ、驚きの価格。ファンさえも持っていない音源続出の超貴重ボックスです。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1(68:46)
ベートーヴェン:
1. 交響曲第2番ニ長調 Op.36
2. 交響曲第4番変ロ長調 Op.60

 ソ連国立交響楽団(1)、レニングラード・フィル(2)
 録音:1940年モスクワ・セッション(1)、1955年6月3日プラハ・ライヴ(2)

Disc2(79:14)
ベートーヴェン:
1. 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
2. 交響曲第5番ハ短調 Op.67『運命』

 レニングラード・フィル
 録音:1961年6月2日ベルゲン・ライヴ(1)、1949年レニングラード・セッション(2)

Disc3(79:35)
ベートーヴェン:
1. 交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』
2. 交響曲第7番イ長調 Op.92

 レニングラード・フィル
 録音:1962年3月20日レニングラード・ライヴ(1)、1958年レニングラード・セッション(2)

Disc4(54:36)
1. グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
2. リャードフ:ババ・ヤガー Op.56
3. リムスキー=コルサコフ:歌劇『見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの伝説』〜6つの交響的断章
4. チャイコフスキー:幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』 Op.32

 レニングラード・フィル
 録音:
 1956年9月14日レニングラード・ライヴ(1)、1959年4月21日モスクワ・ライヴ(2)
 1949年4月4日レニングラード・セッション(3)、1948年3月10日レニングラード・セッション(4)

Disc5(76:24)
1. ショスタコーヴィチ:交響曲第11番ト短調 Op.103『1905年』」
2. ショスタコーヴィチ:祝典序曲 Op.96
3. ウストヴォリスカヤ:子供の組曲

 レニングラード・フィル
 録音:
 1957年11月3日レニングラード・ライヴ(1)
 1955年4月21日レニングラード・ライヴ(2)
 1954年レニングラード・セッション(3)

Disc6(67:10)
1. ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77
2. クリュズネル:ヴァイオリン協奏曲

 ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン:1)
 ミハイル・ヴァイマン(ヴァイオリン:2)
 レニングラード・フィル
 録音:1956年11月30日レニングラード・セッション(1)、1957年3月20日レニングラード・ライヴ(2)

Disc7(54:22)
1. シューベルト:交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
2. バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽

 ソ連国立交響楽団(1)、レニングラード・フィル(2)
 録音:1959年5月6日モスクワ・ライヴ(1)、1962年2月10日ブダペスト・ライヴ(2)

Disc8(69:47)
1. シベリウス:交響曲第3番ハ長調 Op.52
2. シベリウス:トゥオネラの白鳥 Op.22-3
3. グラズノフ:交響曲第4番変ホ長調 Op.48
4. グラズノフ:バレエ組曲『ライモンダ』 Op.57a〜第3幕の間奏曲

 レニングラード・フィル
 録音:
 1963年10月27日レニングラード・ライヴ(1)
 1961年5月14日レニングラード・ライヴ(2)
 1948年3月2日レニングラード・セッション(3)
 1962年2月10日ブダペスト・ライヴ(4)

Disc9(62:03)
1. ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲変ニ長調 Op.38
2. ハチャトゥリアン:交響曲第3番 Op.67『交響詩曲』
3. アルチュニアン:祝典序曲

 レフ・オボーリン(ピアノ:1)
 チェコ・フィル(1)、レニングラード・フィル(2,3)
 録音:
 1946年6月1日プラハ・ライヴ(1)
 1947年12月13日レニングラード・ライヴ(2)
 1949年11月15日レニングラード・ライヴ(3)

Disc10(58:14)
1. ババジャニアン:ヴァイオリン協奏曲イ短調

(ボーナス・トラック)
2. ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14〜第2楽章『舞踏会』
3. ベルリオーズ:ファウストの劫罰 Op.24〜妖精の踊り
4. リスト:メフィスト・ワルツ第1番
5. ドビュッシー:クラリネットと管弦楽のための第1狂詩曲

 レオニード・コーガン(ヴァイオリン:1)
 ウラジーミル・クラサヴィン(クラリネット:5)
 レニングラード・フィル(1,3,4,5)、ソ連国立交響楽団(2)
 録音:
 1949年11月15日レニングラード・ライヴ(1)
 1949年モスクワ・セッション(2)
 1962年2月10日ブダペスト・ライヴ(3)
 1947年2月14レニングラード・セッション(4)
 1962年4月20日レニングラード・ライヴ(5)



 エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)

 録音方式:モノラル

ユーザーレビュー

総合評価

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プロフィルから出ているムラヴィンスキー・...

投稿日:2021/01/18 (月)

プロフィルから出ているムラヴィンスキー・エディション。 その4枚目にあたるCDです。 この巻では今まで以上に珍しい音源や作品も多く、ムラヴィンスキーのファンは元より、ロシア音楽ファン必見のBOXとなっています。 CDはクラムシェル・ボックス仕様で、CDはペラペラの薄い紙に入っています。 このペラペラの紙入りのだとちょっと残念に思うので、個人的には厚紙タイプにしてもらいたかった。 ブックレットはありますが、指揮者について僅かにのってるだけで、後は収録曲目のみ。 以下、簡単に感想を書きます。 尚、記載がなければ、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団の演奏です。 CD1→ベートーヴェンの交響曲第2番、第4番を収録。 2番はソヴィエト国立交響楽団との録音で1940年とムラヴィンスキーの録音歴では初期になる物。 後年の緊張感ある演奏に比べてややぬるさもあるが、なかなかの演奏。 4番は1955年、レニングラード・フィルとの録音で、勢いに乗ったこのコンビのメリハリある演奏は名演と言って良いだろう。 CD 2→続いてベートーヴェンの交響曲第3番と交響曲第5番を収録。 第3番は1961年にベルゲンで録音されたライブ。 音は良くないが演奏は全盛期のこのコンビの凄さが分かる名演。 第5番は1949年のスタジオ録音で、1楽章は早めの引き締まったテンポで中々だが、全体では普通だろうか。 CD 3→ベートーヴェンの交響曲第6番と第7番を収録。 このボックスの中で収録された ベートーヴェンで普通に感じてしまうが、どちらも単独で聴いたら中々凄い演奏である。 7番はガッシリとした構成、落ち着いたテンポだが、エネルギッシュで素晴らしい。 CD 4→ロシアの作曲家の管弦楽小品集。 高速ルスランなどムラヴィンスキーお得意のレパートリーと、凶暴なブラスによるソヴィエトならではの演奏は聴いていて楽しい。 CD 5→ショスタコーヴィチの交響曲第11番と祝典序曲、ウストヴォリスカヤの子供の組曲を収録。 交響曲はレニングラード初演時のライヴ。 この曲の屈指の演奏といっても良く、3楽章や4楽章での凶暴な演奏は凄い。 最後の鐘が鳴り響く所の表現はこのコンビにしか出来ないだろう。 祝典序曲は2回しか演奏会で取り上げなかったという珍しい録音だが、速めのテンポと統制の取れたアンサンブルは名演と言って良い。 ウストヴォリスカヤはソヴィエトの現代音楽の作曲家で特異な編成の曲で知られるがここでは、聴きやすい部類に入る曲。 最近ブリリアントから出たウストヴォリスカヤの聴きやすい作品を集めたアルバム(BRL96084)にも入ってる音源と同一だが、録音年が違っており、どちらが正しいかは不明。 演奏もオケの高い技術力で何とかなってるがあまり面白いとは言えない。 CD 6→ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番とクリュズネルのヴァイオリン協奏曲を収録。 ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルの抜かりなさは協奏曲でもそうだが、それに次いていけるソリストも凄い。 オイストラフとのショスタコは名演。 CD 7→シューベルトの未完成交響曲はソヴィエト国立交響楽団とのライブ。 意外というとあれだが繊細な演奏で新鮮。 バルトークの弦楽器、打楽器とチェレスタの音楽は、レニングラード・フィルの各セクションの凄さがわかる演奏。 CD 8→シベリウスの交響曲第3番とトゥオネラの白鳥、グラズノフの交響曲第4番とライモンダを収録。 この中ではシベリウスの3番が大変充実した内容。 CD 9→ここから民族色の強い作曲家を収録。 ハチャトゥリアンのピアノ協奏曲は、レフ・オボーリンのピアノ、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団と共演したもの。 同曲の録音の中ではもっと良い演奏もあるがこれも悪くない。 交響曲第3番はレニングラード初演時の貴重なもの。 ブラスの凶暴さや熱の入った演奏はソ連のライブという事あってか、なかなか良い。 アルチュニアンの祝典序曲は濃厚なアルメニアの香りがする、隠れた佳作。 ここに収録されているのは世界初演時の音源で、ヴェネチアからもでていたが、音はヴェネツィア盤が良い。 CD10→ババジャニアンのヴァイオリン協奏曲は初出らしく作品自体も珍しいもの。 民族色豊かな濃厚な作品を、コーガンという優秀なヴァイオリニストのヴァイオリンで弾いており同曲の唯一の録音ながらスタンダードにもなる名演。 余白にはボーナスとして幾つかの小品が収録されていますが、ソヴィエト国立交響楽団と共演した幻想交響曲がいい。 得意のロシア音楽から、非ロシア系まで多種多様な作品を収録したこのボックスは大変価値のある内容です。 収録曲に少しでも興味があればお勧めです。

レインボー さん | 不明 | 不明

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この第4集ではムラヴィンスキイと同時代を...

投稿日:2019/09/05 (木)

この第4集ではムラヴィンスキイと同時代を生きたショスタコーヴィチはもちろん、ハチャトゥリアン、ウストヴォリスカヤ、アルチュニアンなどの録音にとてもひかれる。 クリュズネルとババジャニアンの『ヴァイオリン協奏曲』は録音自体が珍しくとても貴重だ。 クリュズネルの『ヴァイオリン協奏曲』は新しさは無いかもしれないがとても魅力的な作品。 このムラヴィンスキイの録音はライブで音質があまり良くなく、粗い演奏に聴こえてしまう。細部まで味わう事が出来ないのが残念。 ババジャニアンの『ヴァイオリン協奏曲』は民族色の強い作品。 民族色ということでは、個人的にはハチャトゥリヤンの『ヴァイオリン協奏曲』よりも価値のある作品だと思う。 この作品も忘れ去られた作品だが、クリュズネルとババジャニアンのヴァイオリン協奏曲は現代のヴァイオリンニストのレパートリーとして復活して欲しい。 クリュズネルの作品で素晴らしいヴァイオリンを聴かせてくれるミハイル・ヴァイマンはボリス・アラポフ、アレクシス・マチャヴァリアニ、オレスト・イェヴラーホフなどソヴィエト時代に生まれたヴァイオリン協奏曲の録音があり、興味深いヴァイオリンニストだ。 ウストヴォリスカヤの『子供の組曲』は、まだ彼女独特の音楽ではないが、万人に受け入れられる美しい作品だ。 ムラヴィンスキイも子供の世界を描いたこの作品を丁寧に指揮している。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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私は熱心な信者ではありませんが、持ってい...

投稿日:2019/01/23 (水)

私は熱心な信者ではありませんが、持っていない曲が多く一生に一度は聴きたいと思い購入しました。モノラルながら音質良好。片山杜秀氏が初演はどんな迫力だったのだろうか?と書いておられたハチャトゥリアンの3番(さすがに、ストコフスキー盤を超える迫力とは言い難いが)を始め珍しい曲では、意外と民族色の濃い演奏が多く、今まさに初演されているかのような興奮の連続です。ハチャトゥリアンのP協のフレクサトーンがプレヴィン盤同様カットされているのがちょっと残念ですが、ショスタコーヴィチのVn協のカデンツァがトラック分けされているのは有難い。ベルゲンでのエロイカ(以前中古で入手したビクター盤より響きが豊かで迫力がある)やシベリウスの3番など他レーベルでは高くて買いそびれていたのでこんなに安く聴けて年金生活者として助かります。協奏曲など緊張感が凄 いですが、ショスタコーヴィチの祝典序曲や ウストヴォリスカヤの子供の組曲のように音楽を純粋に楽しんでいるようなムラヴィンスキーの知られざる一面が見えるようで、買ってよかったです。

ビアだる太郎 さん | 愛知県 | 不明

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