何と色彩的!
オルガンの可能性を実感させてくれる驚愕のアルバム
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブーラは1989年生まれのフランスのチェンバロ&オルガン奏者。オリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌーに師事、「Ambronay」レーベルからバッハとその周辺のチェンバロ、オルガン曲のアルバムをリリースして注目されていました。
今回はロマン派から近代にかけてのフランスとその周辺の作品で、ベスティオン・ド・カンブーラはロワイモヨン修道院のオルガンを奏でています。フランク、ブーランジェとレーガーの歌曲はオリジナルですが他は編曲で、明記されていないものはベスティオン・ド・カンブーラの手によります。目から鱗が落ちるのがドビュッシー。『月の光』は色彩感が増し、長い音価を指定通り伸ばせるため、音が混ざり合う効果を実感できます。『神聖な舞曲と世俗的な舞曲』もオリジナルの弦楽の綾がより色彩的かつ効果的に響きます。
リストの交響詩『オルフェウス』も興味津々。オーケストラ的なサウンドはもちろんながら、フランスの若手実力派ヴィオラ奏者ラ・マルカも加わり不思議な音響を生みだしています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. リスト:忘れられたロマンス
2. リスト:交響詩「オルフェウス」
3. フォーレ/ロビヤール編:シシリエンヌ
4. パラディール:幻想
5. ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲
6. ヴォルフ/レーガー編:祈り〜メーリケ詩集より
7. レーガー:あなたに会います Op.105-1
8. フランク:コラール第3 番イ短調
9. フォーレ:幻想の水平線 Op.118(全4曲)
10. ドビュッシー/ロバン編:月の光
11. ナディア・ブーランジェ:冬の夕べ
12. ブーランジェ:日没
13. フォーレ:夢のあとに Op.7-1
ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブーラ(オルガン)
ウジェーヌ・ルフェーブル(ソプラノ:6,7,11,12)
エティエンヌ・バゾラ(バリトン:4,9)
アドリアン・ラ・マルカ(ヴィオラ:1,2,13)
リュシー・ベルトミエ(ハープ:5,11)
録音時期:2018年4月
録音場所:ロワイモヨン修道院食堂
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)