ジルベスターコンサートがベルリン・フィルの大晦日の催しである事は、1977年のカラヤンの頃から継続されているので伝統のあるベルリンの楽しみである。その後アバドやラトルが指揮するのが恒例であった。2001年にバレンボイムが指揮しているがバレンボイムは久々の登場である。ピアニスト・バレンボイムは指揮者と二足の草鞋なので最近はピアニストとしての魅力に陰りが出てきた。ベルリン・フィルの演奏もイマイチで精彩がない。ラトルが音楽監督を退任することが決まっていたので、バレンボイムはツナギといったところだろうか。次のペトレンコに期待したい。