オケゲム、ヨハネス(c.1410-1497)

オケゲム、ヨハネス(c.1410-1497)

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プロフィール

ヨハネス・オケゲムJohannes Ockeghem, 1410年頃 - 1497年2月6日)は、フランドル楽派初期の指導的な作曲家である。しばしば、デュファイとジョスカン・デ・プレの間の世代で最も重要な作曲家と看做されている。この時代の作曲家には典型的なことではあるのだが、デュファイやジョスカンなどと比べても生涯については不明な点が多く、大半の作品の作曲の背景...

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商品ユーザーレビュー

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  • 自分が若い頃、このルネサンス期である意味、最も高名...

    投稿日:2013/08/09

    自分が若い頃、このルネサンス期である意味、最も高名なミサ曲を実際に耳にすることは困難でした。それを考えると、中世・ルネサンス音楽の楽譜も読めないただの音楽愛好家が、Missa Prolationumを比較試聴できる時代というのは信じられない想いです...。自分の数少ない試聴経験では、やはりThe Hilliard Ensembleの名演が印象に残っておりますが、Ensemble Musica Novaの演奏は女声を充分活かし、Hilliardの演奏より柔らかで叙情的な仕上がりです。実はHilliardの演奏に接した時も、この有名曲がOckeghemの最高の作品と言えるかどうかは(もちろん音楽史上最も驚異的な作品であることには何の異論もありませんが)、個人的に少々疑問に想う事もあったのですが、Ensemble Musica Novaの今回の演奏も一つ前のMissa Cuiusvis Toniの感動にはやや及ばないかも、と思います。特にGlora/CredoのややTextの長い部分では、曲の構造的再現が曖昧でメリハリの無い平板な瞬間が時折存在する。けれども、こういった事はHilliardの演奏でも無くは無かったし、どちらかと言えばこのミサ曲に内在する課題かも、とも思えます。ともあれ、この音楽史上の奇跡的作品の再現としては、おそらくThe Hilliard Ensembleの名演奏につぐ、またそれ以上に美しい、第一級の演奏には違いありませんし、古楽・ルネサンス音楽ファンなら充分お薦め出来る好演盤と思います。

    mimi さん |50代

    4
  • 【曲について】オケゲムのこの曲は、5曲ともそれぞれ...

    投稿日:2012/07/27

    【曲について】オケゲムのこの曲は、5曲ともそれぞれ個性が際立っていて、素晴らしいものだと思います。特にTractusの声部がからみあって天使が飛び交うような曲想からOffertoriumの厳しく激しい曲想(特にバス声部の動きには驚かされます)に至るあたりは、何度聞いても新鮮です。 【演奏について】過去のPCAやヒリアードのものと比べて、起伏・ふくらみが増して、音楽的に豊かになったと言えます。女声の起用も音色の広がりに一役買っているでしょう。一方で、透明感も素晴らしいです。 【アルバムについて】現代曲と古典を単に並べただけでなく、全体を一つの曲としてとらえて演奏されているように思います。たとえば、Offertoriumから最後のセレンセンの曲に至る流れなど、非常に見事ですし、神秘的なセレンセンの曲と、くっきりと対位法的なオケゲムが対比されて、オケゲムの曲の魅力がよりはっきりと感じられます。ルネサンス期の初期に作られたこの曲が、現代の曲としてよみがえった・・・そんな名盤です。

    OTTO さん

    1
  • ピエール・ド・ラ・リューのRequiemは、自分も御他聞...

    投稿日:2012/07/02

    ピエール・ド・ラ・リューのRequiemは、自分も御他聞に漏れずシャルル・ラヴィエのLPで知り、それ以降にこれと言った演奏に出会わぬままでした。皆川達夫氏が絶賛されたラヴィエの演奏は、自分にとってはやや器楽に頼り過ぎて、曲本来の姿が見え難い面を感じ、美しさは認めても感動・愛着までには至りませんでした。それだけに、自分もCappella Pratensisの演奏に接してようやく、ラ・リューのこの高名な曲の真価に触れた思いがします。何と言っても、超低音域が売りの難曲を、よくここまで器楽無しで安定して歌い上げたと感心しますし、こうやって声楽のみで聞き通せて初めて、ラ・リューの、同時代のJosquinに較べると多声構造の充実度は一歩譲るけれども、情感が溢れんばかりの魅力が理解できます。名のみ有名なこのRequiemの現在お薦め出来る数少ない盤の一つではないでしょうか。惜しむらくはカップリングの、オケゲムのRequiem。この現存する最古のRequiemは、ラ・リューと反対にPCA,Hilliard始め古くから複数の名演に恵まれており、そういった過去の名盤のレベルにはとても達しない演奏です。公平にみれば、両曲平均した評価にすべきでしょうが、ラ・リューの好演は貴重なので、お薦めとさせて頂きます。

    mimi さん |50代

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