私に似た人

貫井徳郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022511713
ISBN 10 : 4022511710
フォーマット
出版社
発行年月
2014年04月
日本
追加情報
:
431p;20

内容詳細

小規模なテロが頻発するようになった日本に生きる人々の、心象と日常のドラマを精巧に描いた前人未到のエンターテインメント。

【著者紹介】
貫井徳郎 : 1968年東京都生まれ。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補作となった『慟哭』によりデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナイスネイチャ さん

    図書館本。連作短篇集。日本人の特性は確かに的を得てましたね。将来テロに脅かされるのも昨今の出来事を考えれば、ちょっと怖いですね。ミステリーですが、それより読者に投げかける内容でした。かなり面白かったです。

  • as さん

    攻殻機動隊S.A.C 2nd GIGに似た話と感じました。「世の中を〜世の中を変えたくて、やっと議員になった人」よりは小口テロの主旨は理解出来ますが、やはり日本人には「まだ」難しい話だと思います。しかも首謀者が小説なので意外性を持たせる為には仕方ないとは言え、被害者の肉親が出て来たくらいで心折れる覚悟のない人物では尻すぼみ感がパないです。「一度決めた事は最後までやる」(byバフェット様)。最後にヘイトさんが言っていた日本人が赤信号で必ず停車する理由は死角に隠れる警察のセコさを知ってるからですよ(笑)。

  • あすなろ さん

    ズバリテーマは、小口テロ。これが、現代日本の鬱屈した若者社会とネット上の煽動により生まれることを描く。重い作品。納得出来るところ出来ないところもある。しかし、本作ではあまり描かれていなかった、社会の幼児化は大きな原因ではないか。柄だけは大人だが、柄に見合わない幼児性はかなり進行していると思う。若者だけでなくお年寄りまで含め。幼児性は、自己の世界で昇華され、無差別な理解不能犯罪=小口テロとなるのでは。本作の最終章のクアラルンプールには救われた。海外で我が国を眺めてみるしか我が国は理解出来ないのか。我々は。

  • utinopoti27 さん

    優遇される富裕層と、搾取される貧困層。そんな冷淡な社会への抗議として、立て続けに起こる「小口テロ」。貧困にあえぎ、自分の居場所を見つけられず、ただ社会への怒りを募らせるレジスタントたち。しかしその背後に彼らを操る存在があった・・。本作収録の10話には、それぞれ「小口テロ」に対するスタンスの異なる人物が描かれています。「あなたに似た人は誰ですか?」秋葉原、池袋、新幹線等々、現実にも起こっているこれらの悲惨な事件を目の当たりにするにつけ、現代社会の病巣との向き合い方を問う本書の重さに身震いを禁じ得ないのです。

  • あじ さん

    働けど働けど貧困から抜け出せない、ピラミッドの底辺で喘ぐ人々。人との関わりを絶ち引きこもる人々。日本のピラミッドは頭頂部だけを出し、砂漠に沈もうとしている。心に広がる黒い染み、そこにつけこむ魔の手は画面から伸びてきた。これは哲学者ハンナ・アーレントの「悪の陳腐さ」を体現している小説だ。己の思考を停止させた人が、命令を忠実に実行すれば大量虐殺さえ厭わなくなる。現代機器があれば誰もがヒトラーにも、片腕だったアイヒマンにもなりうる。己の思考を見失うな。私はそう受け取った。黒幕までの伏線も読み所か。直木賞候補作。

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人物・団体紹介

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貫井徳郎

1968(昭和43)年、東京生れ。早稲田大学卒。’93(平成5)年、鮎川哲也賞の最終候補作『慟哭』でデビュー。本格ミステリーとしてのトリックを執筆の中心に据えながら、さまざまな分野や手法に挑んだ意欲的な作品を、次々と発表している。2010年、『乱反射』で日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門、『後

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