欲望する脳 集英社新書

茂木健一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087204186
ISBN 10 : 4087204189
フォーマット
出版社
発行年月
2007年11月
日本
追加情報
:
18cm,222p

内容詳細

恋愛欲、金銭欲、自己顕示欲…。欲望と欲望がぶつかり合う時、何が起こるのか。欲望をめぐる様々な思考から、私たち人間の本質に迫る。人気脳科学者が、具体例を挙げながらしなやかに論じる決定的論考。

【著者紹介】
茂木健一郎 : 1962年東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。2005年、『脳と仮想』で第四回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • seimiya さん

    欲望のおもむくままに行動しても倫理に反しない。70歳の孔子が達したというこの境地はいかなるものか。この疑問に応える形で展開される人間の欲望論。茂木さんの著書は専門的で密度が濃いのに、文章はロマンチックでちょっぴりセンチメンタル。そのギャップがおもしろい。アクション映画に対する違和感に共感した。今の自分は人生の偶有性を楽しめるほど心に余裕が無いけれど、諦めずに生き続けようと思う。

  • とろこ さん

    このタイミングで読めてよかった、の一言。新書のわりに内容が濃ゆくてかなり時間がかかったけど、身になる部分がたくさん。 茂木さんは「科学者」と名乗らない方が良いのでは…?とおせっかいな感想を抱いてしまうほど、哲学的な話でした。鷲田さんの話を平たくしたような。「中庸」を勧め、実際的な意味のない不要な感情(悼み、嫉妬等)ほど人間を豊かにする、と語る科学者はめずらしいのではないだろうか。今後も注目したい。

  • Narr さん

    脳科学の現地から欲望について掘り下げたエッセイ集。 「苦」と「楽」を繰り返すことでメリハリをつけドーパミン依存症になろう。割と雑に読んでしまった。仏教に興味!

  • たりらりらん さん

    茂木さんの読みやすい文章の流れに身を任せていたら核となる部分がつかみにくい、という意味での難しさがあった。もう少し詳しく教えてほしい!と感じたところで、いつも次のセクションにうつってしまうなぁと思っていたら、これは連載をまとめたものだったらしい。孔子の「七十にして心の欲するところに従って矩を踰えず。」をもとにして、人間の欲望とは何か?ということについて論じる。様々な面白いテーマが含まれていたが、勉強不足でそれらを体系的に組み立てるところまでは読み込めなかったので、茂木さんの他の著書と合わせて要再読。

  • K K さん

    茂木さんはあくまで平易な文章が多いがこちらはなかなか難解。読み込むのには何度かの再読が求められるだろう。 良書。 アインシュタインの、『人間の価値は自分自身からどれだけ解放されているかで決まる』というのが好き。 自我と利他で一番苦しむのが恋愛であろう。今、凄まじい勢いで進化を遂げずネット社会やAIの開発で人間性の再定義、欲望の暴走などが叫ばれる中、人間が恋愛がどんどん下手になるのもうなづける。 人格が複数あるかもしれない社会において、借金などはドルなるのかとの問いに東大生も答えに窮したのが面白い。

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人物・団体紹介

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茂木健一郎

脳科学者。1962年、東京都生まれ。ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員。東京大学大学院特任教授(共創研究室、Collective Intelligence Research Laboratory)。東京大学大学院客員教授(広域科学専攻)。屋久島おおぞら高校校長。東京大学理学部、法学部卒業後

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