いい人ぶらずに生きてみよう 集英社新書

千宗室(15代)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087205428
ISBN 10 : 4087205428
フォーマット
出版社
発行年月
2010年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
千玄室 ,  
追加情報
:
18cm,185p

内容詳細

国際社会の中でますます孤立し、頼りない大人が右往左往する日本。そんな日本人に、茶道界の長老、鵬雲斎大宗匠が意見する。端正・謙虚・清廉な日本人の心を、もう一度取り戻すための極意とは。

【著者紹介】
千玄室 : 1923年京都府生まれ。同志社大学卒業。茶道裏千家第十五代家元。64年裏千家今日庵主として宗室を襲名。2002年嫡男千宗之に家元を譲座し、玄室に改名。日本・国連親善大使。財団法人日本国際連合協会会長。文化勲章、仏レジオン・ドヌール勲章オフィシエ、UAE独立勲章第一級受章。哲学博士。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • キキハル さん

    音訳本。とても真っ当な内容だった。茶道の家元として、諸外国へ出向き茶の道を説く。茶室の中では誰もが等しく平等なのだと。茶を通じて平和の実現を願っておられるのだ。初代の千利休から数えて、当代は第16代千宋室(作者の長男)そんなに続いていたんですね、裏千家。私は表千家の先生に習ったが、そんな歴史はまったく知らなかった。型だけを習って血が、魂が入っていなかったのだろう。ともあれこの本は、わかりやすい優しい言葉でお茶のみならず、人の生き方まで示してくれる良書だと思う。

  • ともとも さん

    哲学チック、仏教の「禅」の思想を 感じながらも、また、茶道の歴史と奥深さ、 人を愛し、自分に厳しくする姿も見えてきました。 でも、そこから人として生きていくためには大切なことを 言葉や、文章に込めながらも、人として生きていくことの 素晴らしさを感じさせる。また、ひとたび人として、 生きていくことの大切さを説いている。 まるで、それは良い人ぶってしまうのではなくて、 真の良い人?素晴らしい人を目指しなさい。 それには、自然体に生きていくこと、当たり前のこと、 その簡単そうで、意外と難しさ

  • とも さん

    裏千家十五代家元による、回顧録と現代人へのメッセージ。戦争中に若者だった著者の飾らない言葉のおかげで、当時の彼の心境がリアルに想像できた。新鮮な体験。長い人生を歩んだ中で、結果として「いい人」になっていたのならいいけれど、「いい人になろう」と思った時点で欲が入ってしまう。その時々の素の自分としっかり向き合い、目の前の一人ひとりと誠実に向き合う、それしか人間にはできないということかな。それが時にむずかしいのだけれど。このところ、読む本読む本に「素の自分」とか「ありのままの自分」という言葉がでてくる。

  • Koki Miyachi さん

    茶道裏千家第十五代家元。裏千家の跡継ぎとして定められた人生を生きた筆者が人生でつかんだ極意。素直に自分を出して生きるということ。いろいろなエピソードとそこから得た人生訓が、気取らない言葉で語られる。とりたててメッセージ性がある訳でもなく、押し付けがましいアドバイスがある訳でもなく、自然で肩の力が抜けた姿勢は茶道の教えに通じる。『みんないっしょだよ』"We are all together"世界中どこを訪ねても、老若男女ともに笑顔で語り合おうと提唱する筆者のシンプルな姿勢そのもの。少し元気になれる本。

  • mochi さん

    千利休から数えて茶道裏千家15代目家元千玄室さん。100歳を超えてなお茶道を通した文化交流や平和のための活動を精力的にされている。本書は10年以上前に出版されたもので、現代の日本や若者に喝を入れている。価値観が多様化し、戦争を知らない世代には今どきこうやってピシッと叱られることは減ってきているように感じるので、背筋が伸びる。茶道はただお茶を点てて飲むだけの行為ではない。その一杯に深い歴史や文化、想いが込められている。

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