ルポ 森のようちえん SDGs時代の子育てスタイル 集英社新書

おおたとしまさ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211863
ISBN 10 : 408721186X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;18

内容詳細

各界から絶賛の声、多数!
学者でも実践者でもなく、ジャーナリストだから描けた現実と提案!

この本をたくさんの人が読んでくれて森のようちえんがどんどん増えれば、僕のワークショップなんかよりもはるかに実効的になります。(社会学者・宮台真司さん)

我が意を得たり。(生物学者・福岡伸一さん)

子供にも大人にも必要な経験値が、森のようちえんでは沢山得られるような気がする。(新聞記者・望月衣塑子さん)

このテーマでは一番しっかりした本です。(教育学者・汐見稔幸さん)

森のようちえんについての初めての本格的な本だと思います。今後とても重要な一冊となるはずです。これぞ、教育・保育の本質。おすすめです! (教育学者・苫野一徳さん)

「いもいも森の教室」の活動を通して感じたことが完璧に言語化されていました。教育の流れが変わると思います。(教育者・井本陽久さん(イモニイ))

この本には、大げさでなく、日本再生、いえいえ人類再生のヒントがあると思います。(教育評論家・親野智可等さん)


最近、日本中で急速に広がりつつある幼児教育のムーブメントがあります。
自然のなかで子どもたちを自由に遊ばせながら育てる幼児教育・保育活動、通称「森のようちえん」です。
森のようちえんでは子どもたちの「自己肯定感」や「身体感覚」、そして近年話題の「非認知能力」がぐんぐんと育ちます。
それだけではありません。森のようちえんは日本の教育の常識、さらには社会構造さえも変えてしまう可能性を秘めているのです。
その教育の真髄は一体どこにあり、私たちはいかなる子育てのヒントを得られるのでしょうか?
日本全国での丹念な取材から驚きの全貌を描き出した、子育てや教育に関わるすべての人にとって必読の一冊です。

【目次】
はじめに   
第一章 「おもちゃ」なんていらない ヨーロッパの「森の幼稚園」との違い
第二章 「おとな」は見てるだけ!? モンテッソーリやシュタイナーとの共通点
第三章 「せいちょう」を焦らない 非認知能力を引き出す自然のマジック
第四章 「きょうしつ」って何? 森を揺るがす幼児教育・保育無償化制度
第五章 「しぜん」は子どもの中に 都市部でもできる森のようちえん
付録 「非認知能力」とは何か?

【著者紹介】
おおたとしまさ : 教育ジャーナリスト。1973年東京生まれ。株式会社リクルートから独立後、数々の育児誌・教育誌の編集にかかわる。教育や育児の現場を丹念に取材し斬新な切り口で考察する筆致に定評がある。全国紙から女性誌にまで連載をもち、テレビやラジオにもレギュラー出演中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • りょうみや さん

    自然の中で過ごすことは子供も大人も身体的、心理的効果はもちろんある。それよりもここに載っている幼稚園をわざわざ開くような人は教育の流行ではなく不易の部分をしっかりと考えていること。そして自然というのはあらかじめ大人の意図通りに設計されていない環境であって、そこで子供が遊び、試行錯誤できる面が大きいということになる。付録に「非認知能力」についての考察があって、別に難しく考えることはない「幸せの青い鳥」のようなものと締めくくっているがまさにその通りと思える。おおた氏のルポと考察の鋭さを改めて感じられる一冊。

  • はる さん

    自然の中で子どもたちを自由に遊ばせながら育てる“森のようちえん”。毎日、雨の日でさえも森に出掛け、森を散策し野イチゴを食べたり茎笛をしたり時には川で遊んだりするらしい。大人たちは決して手を出しすぎず、見守り、基本的には子どもたちの自主性に任せるようだ。自然の中で逞しく子どもを育てたいといった一種の憧れを私もつい持ってしまうが、大事なのは“森のようちえん”に通わせることではなく、どんな環境下でも森のようちえん的な子育てはできるはず。著者の方もこの保育スタイルを持ち上げすぎるわけではないのが良かった。

  • luckyair さん

    全国の11の森の幼稚園を紹介した本。それぞれの教育方針や考え方が素晴らしい。ルソーやソローによれば、人間の成長には道具を作ったり火を使うという人類史の追体験が必要。「教育によって人間が形成されるのではなくて、この子の中にあるものにあったところに初めて教育というものが成立する」、「教えたい力と育ちたい力がタイミングよく手を結んだところに生じる営みを教育という」などは名言。子どもの育ちたい力に気付ける大人がどれだけいるか。教えたい力で無理やり引っ張っていないか。教育は教育者主体ではない。★★★

  • えるまー さん

    「せいちょう」を焦らない、本当にその通りだと思います。それぞれのペースで、周りと比べることなく進むことができればいいのに。 森のようちえんは、子供の時から勉強し続けないと生きていけない社会を変えていくきっかけになるんだろうなぁ。

  • す さん

    不確実でこれまでの常識が通用しないであろう、これからの時代をたくましく生きる力を育ててあげるのが、この時代に子供を産んだ世代の責任。困難な時代をいかにたくましく生きられるように育てるか、と考えるとこの時代に子育てするのも悪くないかなと思える。

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