スタジオジブリ物語 集英社新書

鈴木敏夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087212686
ISBN 10 : 4087212688
フォーマット
出版社
発行年月
2023年06月
日本
追加情報
:
544p;18

内容詳細

「宮さんに『大事なことは、鈴木さんが覚えておいて!』と言われた記憶をたどるとしたら、今しかない!」
(「あとがき」より)

【おもな内容】
『風の谷のナウシカ』がきっかけで誕生したスタジオジブリ。
長編アニメーション作品を作り続けてきたその軌跡は、波瀾万丈の連続だった──。
試行錯誤の上に生まれる企画から、スケジュールと闘う制作現場、時代を捉えた宣伝戦略、独自の経営法まで、その過程のすべてを、最新作までの27作品ごとに余すことなく網羅した。
鈴木敏夫責任編集で、今明かされる40年の物語。

【目次】
第1章 マンガ連載から映画へ。『風の谷のナウシカ』
第2章 スタジオ設立と『天空の城ラピュタ』
第3章 前代未聞の2本立て。『となりのトトロ』と『火垂るの墓』
第4章 『魔女の宅急便』のヒットと社員化
第5章 新生ジブリと『おもひでぽろぽろ』
第6章 『紅の豚』『海がきこえる』と新スタジオ建設
第7章 『平成狸合戦ぽんぽこ』と撮影部の発足
第8章 近藤喜文初監督作『耳をすませば』とジブリ実験劇場『On Your Mark』
第9章 未曽有の大作『もののけ姫』
第10章 実験作『ホーホケキョ となりの山田くん』への挑戦
第11章 空前のヒット作『千と千尋の神隠し』
第12章 三鷹の森ジブリ美術館の建設と徳間康快の死
第13章 新人監督による2本立て。『猫の恩返し』と『ギブリーズ episode2』
第14章 時代を反映した『ハウルの動く城』とジブリの独立
第15章 新人監督宮崎吾朗の『ゲド戦記』
第16章 人間が手で描いた驚きに満ちた『崖の上のポニョ』
第17章 米林宏昌を起用した『借りぐらしのアリエッティ』
第18章 時代の変わり目の渦中に作った『コクリコ坂から』
第19章 力を尽くした『風立ちぬ』。その後の引退と再始動
第20章 8年の歳月を費やした『かぐや姫の物語』
第21章 若手監督を中心にした新制作体制の編成『思い出のマーニー』
第22章 高畑勲が支え、導いた『レッドタートル ある島の物語』
第23章 ジブリ初の3DCG作品『アーヤと魔女』
第24章 宮崎駿82歳の新たな挑戦『君たちはどう生きるか』
あとがき

【編者略歴】
鈴木敏夫(すずき・としお)

1948年、愛知県名古屋市生まれ。スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。
徳間書店で『アニメージュ』の編集に携わるかたわら、1985年にスタジオジブリの設立に参加、1989年からスタジオジブリ専従。
以後ほぼすべての劇場作品をプロデュースする。
著書に、『読書道楽』(筑摩書房)、『ジブリの文学』『仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場』(ともに岩波書店)など多数。

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • bura さん

    読メ700冊目。宮崎駿と高畑勲という類稀なる天才アニメ監督二人。彼等をバックアップする鈴木敏夫Pが見つめ続けた「スタジオジブリ」40年に渡るクロニクルである。ジブリアニメを時系列で紹介。様々なスタッフとの関わりや生み出す苦悩、時代背景や「今、観る側に何を届けるべきか?」という思いがそれぞれの章を持って理解出来る。これはジブリアニメファン必読の書であろう。なお本書を読んでいる時、「ジブリ日テレ子会社化」のニュースが飛び込み驚いた。監督後継者がいないジブリの新作は難しいが、既存作品をきちんと管理して欲しい。

  • けんとまん1007 さん

    そうなのかあ〜、ナウシカが39年前とは。ジブリの作品をすべて観ているのではないが、テレビなどで観る度に、何かを感じ、何かを発見する。それは、作品の深さとともに、自分自身の変化もあるからだと思う。最後にあった、宮崎さんは、今と少し先しか考えない・・・というのが、「あっ、わかるわかる・・・」。自分の中にも、そんなところがあるような。

  • ヒデキ さん

    ジブリの創設からの鈴木敏夫さんの思い出の物語でした。 アニメを作る場面というよりもそこへ辿り着くまでを 鈴木さんの視点で描かれています。 この人たちが、作り出す世界にどっぷり浸れた幸せな時間を 生きてこれたことが、とっても幸せでした。 そのことを改めて感じることが出来ました。

  • へくとぱすかる さん

    通常のアニメ評論にはおそらく書かれない、会社・組織としてのジブリを描きながら、やはりそれでもアニメ制作現場の空気が伝わってくる。どの作品にも意外なきっかけがあるもので、一度はオクラ入りになった企画が、年月をへて復活するなど、普通にあったことがわかる。感心してしまうのは「二匹目のドジョウ」を決して狙わず、そのつど新しい取り組みをしていること。「本物」へのこだわりが徹底していることなど、さすがと思える。「ナウシカ」からの歳月の長さは、あの作品でさえ初期なのかと、日本のアニメ文化そのものを見る思いがする。

  • ぐうぐう さん

    つくづくスタジオジブリとは、鈴木敏夫によって発展し、大きくなったのだと痛感する。むろん、鈴木と出会う前から宮崎駿と高畑勲は良質な作品を作ってはいたし、ジブリがなくとも二人は良い作品を作り続けただろうが、巨額のバジェットと多くの観客数を獲得する監督になっていたかは正直わからない。それほどに鈴木のプロデュース力は半端ないのだ。とはいえ、彼も人の子であり、すべてにおいて結果を残したわけではないのも事実。ジブリで言えば、宮崎・高畑の次世代の監督を育成できなかったという失敗はかなり大きい。(つづく)

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

鈴木敏夫

1948年愛知県生まれ。映画プロデューサー、編集者、スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。雑誌『アニメージュ』の編集者として高畑勲、高〓駿と出会い、1989年スタジオジブリ創設に参加、同スタジオの製作する映画のプロデュースをつとめる

プロフィール詳細へ

鈴木敏夫に関連するトピックス

アート・エンタメ に関連する商品情報

おすすめの商品