言葉の還る場所で 谷川俊太郎×俵万智対談集

谷川俊太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784394904175
ISBN 10 : 439490417X
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
俵万智 ,  
追加情報
:
120p;17

内容詳細

言葉の達人二人がオンラインでとことん語り合う奇跡の対談集。

目次 : 01 「言葉」を疑うか、信じるか/ 02 『谷川俊太郎の33の質問』再び/ 03 都会のデタッチメント、田舎の密度

【著者紹介】
谷川俊太郎 : 詩人。1931年東京生まれ。哲学者谷川徹三の長男。詩集『二十億光年の孤独』(1952年)でデビュー。戦後日本を代表する詩人。『世間知ラズ』(1993年)で第1回萩原朔太郎賞、『トロムソコラージュ』(2009年)で第1回鮎川信夫賞、『詩に就いて』(2015年)で第11回三好達治賞受賞

俵万智 : 歌人。1962年大阪生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。歌詩『心の花』所属。『サラダ記念日』(1987年)で現代歌人協会賞を受賞。空前のベストセラーとなる。2020年7年ぶりの歌集『未来のサイズ』(角川書店)を上梓、詩歌文学館賞と迢空賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • エピファネイア さん

    詩人谷川俊太郎さんと歌人俵万智さんの対談集。言葉を巧みに操る二人の対談というだけでわくわくする。俵万智さんもいつの間にか還暦を迎えられている。お二人の性格はかなり違っていてそれが嚙み合わなかったり逆に面白かったり。谷川さんが繰り出す容赦ない質問に俵さんが真正面から、時にはかわしながら答えているところが楽しい。俵さんは喜怒哀楽の「怒」がほとんどないとおっしゃっているが想像していたとおりのお人柄。俳句、短歌、詩は延長線上にあると思っていたが全く違うことを思い知らされた。詩はメロディー、短歌はリズムなのかな。

  • けんとまん1007 さん

    詩人と歌人の対話。タイトルにあるとおり、「言葉」を巡る思考が広がる。お二人の暮らしの営み方、スタンスが、それぞれの作風に現れているのだと再認識。「言葉」を疑い続ける谷川さん、「言葉」の氾濫と軽さを懸念する俵さん。同感の極みだ。おしまいのほうに出てくる、バウムクーヘンにまつわる対話が納得の部分。果たして、自分は、表面だけなのか、芯の部分が残っているのか・・・子どもに近い部分が残っていると思っているのだが、果たして。

  • nemuro さん

    朝ドラ「舞いあがれ!」。貴司(赤楚衛二)に捧げる短歌をネットで読んで、ふむふむさすがだなぁと甚く感心。今度はNHK深夜の「プロフェッショナル」(2月27日放送)にも登場し、こんなにも自然体でパワフルな人だったのかと驚かされた俵万智。その昔『サラダ記念日』をさりげなく買って読み、そうかそうかと思って、それ以来。春陽堂書店「Web新小説」に連載されたオンライン対談の書籍化とのこと。1931年生まれの詩人・谷川俊太郎と1962年生まれの歌人・俵万智が忌憚なく語り合う。思えば詩と短歌は随分違う。存外に面白かった。

  • なおみ703♪ さん

    「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ/ 君と食む三百円のあなご寿司そのおいしさを恋とこそ知れ/ 落ちてきた雨を見上げてこのままの形でふいに、唇が欲し/ 明日会う約束をしてこんなにも静かに落ちる眠りのみどり/ 寄せ返す波のしぐさの優しさにいつ言われてもいいさようなら『サラダ記念日』より

  • 双海(ふたみ) さん

    詩人と歌人の対談。誘われても短歌はできないという谷川さん。自作は子どものようなものと話す俵さん。

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