錯乱 春陽文庫

池波正太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784394904236
ISBN 10 : 4394904234
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
追加情報
:
320p;15

内容詳細

信州松代藩十万石。馬廻りの藩士・平五郎は、温厚な人柄で城下に知られ、誰もが盤を囲みたがる好人物。隠居中の先代藩主・真田信之にも気に入られ将棋の相手をさせられるほどである。ある日、藩主の信政が突如卒倒、三日後に没して城下は騒然となった。その報を聞いた堀平五郎の目に、一瞬、異様な鋭い光が走った―。第四十三回直木賞受賞作「錯乱」のほか、武士のあり方が変わりゆく時代に罪を犯したある藩士の行く末を描く「碁盤の首」、藩内抗争に翻弄される男の姿を描く「刺客」、謹厳で知られる火付盗賊改めの旗本の夜の顔は…「秘図」、幕末・明治の動乱を突き抜けた陸軍少将・桐野利秋こと中村半次郎を描く「賊将」の珠玉の四作品を収録。

【著者紹介】
池波正太郎 : 大正12年(1923年)東京・浅草に生まれる。昭和20年鳥取の美保航空基地で終戦を迎える。二十五歳の時、作家長谷川伸に師事し、脚本家になることを決意。三十七歳、「錯乱」で第四十三回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • じいじ さん

    藤沢周平・宇江佐真理の時代小説にハマって三人目、程々にしておかないと身が持ちそうにありません。直木賞の表題作を含む5篇の短篇集。【錯乱】は跡目相続がテーマ。藩主の突然の死によって、藩内が騒然となる。まだ2歳の愛児に家督を継がせることが、果たして許されるのだろうか? 70頁の短篇だが読みごたえは充分です。私は【碁盤の首】が好きです。二人の碁敵である下級武士の話。たかが百姓女ひとりへの戯事と…タカを括った下級武士への厳しい沙汰が下されます。藩主の「甘えてはならぬ!」との戒めです。初期の短篇も、おもしろいです。

  • 優希 さん

    直木賞受賞作を含む短編集でした。どの短編も面白くて引き込まれます。それぞれに味がありました。

  • 空猫 さん

    【第43回直木賞】藩主の死によって起きた混乱を描いた『錯乱』。戦の無い世に生きる武士とは『基盤の首』。派閥争いに巻き込まれて『刺客』。あの鬼平の隠れた趣味とは『秘図』。新政府と薩摩(西郷隆盛)との戦は、同胞同士の最後の闘いか『賊将』。どの作品も二転三転で読みごたえ、臨場感があり、とても楽しい時間だった。こういうのを「切れば血の出るような」と言うのだろうし、大人で男の骨太な小説と言うのだろうね。池波作品は漫画やドラマの方ばかりだったけど、やはり原作ももっと読んでみようかな。

  • たーくん さん

    池波正太郎・春陽文庫復刊!第43回直木賞受賞作「錯乱」他計5作品を収録した短編集。池波作品を人気を決定づけた「鬼平犯科帳」「剣客商売」など江戸の市井人を描き出し人間模様の巧みさは独壇場である。収録作品は表題作「錯乱」「碁盤の首」「刺客」「秘図」「賊将」の5作品。

  • akari さん

    短編集。四作とも面白かったが、特に「秘図」は鬼平に置き換えても良いほどの設定、筋運びで下。池波さん、こういうものも書くんだと思った作品でした。

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人物・団体紹介

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池波正太郎

大正12(1923)年、東京に生れる。昭和30(1955)年、東京都職員を退職し、作家活動に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、35年、第43回直木賞を「錯乱」によって受賞。52年、第11回吉川英治文学賞を「鬼平犯科帳」その他により受賞する。63年、第36回菊池寛賞受賞。平成2(1990)年5月

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