なぜ彗星は夜空に長い尾をひくのか 宇宙を旅する不思議な天体の謎にせまる

渡部潤一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784416524343
ISBN 10 : 441652434X
フォーマット
出版社
発行年月
2024年09月
日本
追加情報
:
244p;19

内容詳細

 2024年の秋、「紫金山・アトラス彗星」が太陽に接近して、マイマス5等の明るさになり肉眼でも見えると予想されています。これは夕方や明け方の空でギラギラとまぶしいぐらいに輝く金星に匹敵する明るさで、肉眼で見える彗星としては、この10年で最も明るくなる彗星と予報されています。

 彗星というと、多くの人が夜空で尾を引く姿をイメージしますが、古くはその姿から「ほうき星」と呼ばれていました。天体としてはなじみがありますが、実際に彗星の姿を見たことがある人や、彗星が尾を引く仕組み、宇宙のどこからやって来るかを知る人は少ないでしょう。

 本書では、紫金山・アトラス彗星をはじめ、ハレー彗星、ヘール・ボップ彗星、マックノート彗星など、歴史に残る大彗星などを例に、国立天文台の渡部潤一さんが、彗星の起源やその軌道、尾がのびる仕組みや見え方など、科学的メカニズムについて詳しく解説します。 

【著者紹介】
渡部潤一 : 1960年福島県会津若松市生まれ。天文学者。東京大学、東京大学大学院を経て東京大学東京天文台に入台。ハワイ大学研究員となり、すばる望遠鏡建設推進を担う。長年、天文学の広報・普及活動に携わる。2006年にIAU(国際天文学連合)の惑星定義委員として準惑星のカテゴリーを誕生させ、冥王星をその座に据えた。その後、自然科学研究機構国立天文台副台長を経て、同天文台上席教授、総合研究大学院大学教授。2018年8月から2024年8月までIAU(国際天文学連合)副会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Go Extreme さん

    観測風景 彗星とはーその現状認識: 古から観察された彗星 天体としての彗星理解・運動 華麗なる尾の謎解き 成分の特定 正体解明への道のり どこからやってきて、どこへいくのか: 太陽系のアウトロー 軌道からみた彗星の種類 彗星から小惑星へー遷移天体を探る 彗星の形の不思議: 形の基本 形を決める要素ー核・ガスと塵・日心距離・太陽との相対速度 彗星の明るさの謎: 明るさを決める要因 距離依存性 確率予測 紫金山・アトラス彗星はどう見えるのか: 軌道 何処に見えるのか 明るさ・形はどうなるのか 最新情報

  • 椎名千歳 さん

    彗星についての本。 彗星とはなんなのか、なぜ「尾」ができるのかが順番立てて解説されていてとても興味深かった。 改めて考えてみると彗星と流星の違いもよく分かっていなかったので、知識を深める良いきっかけになった。

  • ぱぴぷぺぽ さん

    **** 彗星と流星の違いも知らなかっった私でも わかりやすく説明されていた。 物語風に読み進めるのも良い。

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