ハートレス・ケア

小原瑞樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784434340031
ISBN 10 : 4434340034
フォーマット
発行年月
2024年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
328p;19

内容詳細

就職活動が難航し、やむなく有料老人ホームで介護士として働くことになった大石正人。介護の仕事に意義を見出せず退職を考えるも、今後の転職活動に支障が出ることを恐れ、せめて半年、その間だけの辛抱だと自分に言い聞かせている。
利用者に寄り添う優しい介護士になんてなれないし、なるつもりもない。人気のある職業に就いた友人の話を聞いては劣等感を抱き、今の自分を「負け組」だと卑下する日々が続く。
どうせ半年で辞めるのに。新しい業務を覚えながらもそう考えていた正人は、現場で働く職員たちの姿を見て、とある疑問を抱いた。どうして、この人たちは介護の仕事を選んだのだろうか――。
第1回ハナショウブ小説賞 長編部門大賞受賞作品。

【著者紹介】
小原瑞樹 : 1991年生まれ。京都市出身。元介護士。2023年に『ハートレス・ケア』(旧題:Why do you care?)が第1回ハナショウブ小説賞長編部門大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ひとまろ さん

    就活に失敗し大卒なのに仕方なく介護士として働き始めた主人公の大石くん。仕事中も辞めることばかり考えている。教えて貰った仕事も「あと少ししたら辞めるのに…」と後ろ向きな考え。そんな大石くんはある日、先輩たちへ素朴な質問をぶつける。「なんでこの仕事をしようと思ったのですか?」と。それぞれの想いに触れることで気持ちに変化が表れる。辞める理由を並べ立てて悩んでいた日々がいつしか辞めない理由を探している。不本意に就いた仕事で悩む人にこそ先輩たちの働く意味を説いて貰うことが必要だと思わせてくれる1冊。

  • 麺 さん

    私自身、施設介護の仕事をやってきたので、それが小説で書かれるとどんな感じになるのか興味があって、読んだ。 なるほど、仕事に関する描写や説明は知っている側からすると当たり前過ぎて面白みも無いけれど、外部の人達が読んだら物珍しいというか新鮮なのだろうか。そう思うぐらいにリアルだと思える。 これからの超高齢化社会において、心優しい「選ばれし人」しかヘルパーをやれないなんてことになったら、それこそ人手不足でまともな介護なんて行われなくなってしまう。 こういう綺麗過ぎない物語は、時代にも求められている気がした。

  • たいたいぶん さん

    就活に失敗し介護職へ進んだ主人公・大石が中心のストーリー。 介護と聞くとブルーカラーや3Kと言われることがあるが、本書を読むとそんな汚い、安いといったイメージも残りつつも介護の良い点が見えてくる。 実際の仕事内容もわかる上に介護職の「やりがい」も知れる。 大変なところも包み隠さず記されているのである意味公平。就活中は希望先の職種や企業規模で勝ち組や底辺と区別してしまいがちだが、仕事はそれだけではないということも知るためにも、就活前や就活中の学生にも読んでもらいたい本である。

  • DI さん

    新卒で思うようなところに就職できずヘルパーとして働くことになった大石君。 介護士を目指していた同期の南ちゃんとの仕事に対するモチベーションの違い。 大石君の周りにいるベテランのヘルパーさんたちの介護についての考え方。 最終章であるお年寄りが自分でできるなら自分でしたいが出来ないからヘルパーにお願いしてる。 それでもヘルパーがどういう態度で介護してるかはより敏感に感じてるというのはその通りだと思います。 介護される人の気持ちを汲んであげて介護されることがどれほど嬉しいのかと。 #NetGalleyJp

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小原瑞樹

1991年生まれ。京都市出身。元介護士。2023年に『ハートレス・ケア』(旧題:Why do you care?)が第1回ハナショウブ小説賞長編部門大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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