知的財産戦略 技術で事業を強くするために

丸島儀一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478012376
ISBN 10 : 4478012377
フォーマット
出版社
発行年月
2011年10月
日本
追加情報
:
22cm,322p

内容詳細

日本企業が事業で勝つための実践的な知的財産戦略のあらましを伝授。技術力で勝負するための原則と戦術を完全網羅し、知的財産経営の要諦を幅広く体系的に語った、日本製造業に関わるすべての企業人の必読書。

【著者紹介】
丸島儀一 : 弁理士、金沢工業大学大学院知的創造システム専攻教授、日本工業大学専門職大学院技術経営専攻客員教授。1960年早稲田大学卒業、キヤノンカメラ株式会社(現キヤノン株式会社)入社。1983年取締役特許本部長、1989年常務、1993年専務、2000年〜2009年顧問。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kochi さん

    知財の関係者なら知らない者はいないと思われる著者による知的財産戦略の要諦。知財の一担当者からキヤノンという大会社の専務にまで登りつめた方だから、学者の本にはない、地についた内容が特徴。ただ、単に真似しようとすると火傷をしそうな気もする。例えば、技術系企業にとって「一時的に競争に勝ったり負けたりするのは…恐れるほどのことではない」とし「最大の脅威は、技術の変化や進歩により事業が根底から覆されることてある」というのは、キヤノンだから言えるかも…

  • Don2 さん

    今、私の中で知財戦略が熱い。洋書の良書インビジブルエッジは知財(刃)の事業優位への重要性を解説する本で、名刀案内といった趣だった。対して本書は刀の扱いを学ぶチャンバラの実践書に近い。例えば、攻め/守りの権利の話。守りの権利=自社事業遂行に必須の権利、攻めの権利=他社の事業遂行を阻む権利で、知財部門は攻めの権利を使い他社と交渉し、守りの権利遂行に必要な権利の利用権を獲得せよ、とある。この“攻め/守りの権利”は私の知る最も明確な研究開発指針の一つで、関心する事しきり。技術経営に興味のある方にもおすすめの良書。

  • りょう さん

    この本は、一個人の経験を、『事業で勝つ』という軸で、知財戦略についてブレることなく語りつくすという、なかなかすごい本。 本書で取り上げられている事例・戦略はある程度一般化して語られているけれど、これはもちろん氏のキヤノンでの経験からきているものだろうし、その経験を惜しみなく披露してくれます。メーカー勤めの方ならきっと面白いと感じられると思います。めっちゃ『濃い』本です。

  • fukurou3 さん

    著者の経験した事例がわかりやすい。自社やライバルの持つ特許を要素技術・技術課題を軸とした平面状にマッピングし、強み・弱み、相手の動向を分析。強い相手には、自社のコア技術には直接関係はないが、相手が欲しいと考える技術・必要な技術を特許で抑える攻めの特許。自分のコア技術は相手に押さえられないよう特許で守るか、場合によっては秘密を守り抜くことが必要。なお、ここでいう自社の特許の強み・弱みは、SWOT分析の機会・脅威に近い意味で使われているようだ。

  • IGBB さん

    知的財産を契約条文の視点ではなく、一段上の視点、事業を強化するための知的財産戦略とはどうあるべきか、を追求している本である。非常に骨太の書である。中小企業、ベンチャーの知財戦略についても頁を割かれているが、全体としては大企業の知的財産戦略に最も資する内容ではないだろうか。秘密保持契約の項に記載されている内容は、他の書よりも突っ込んだものとなっているが、ここで著されている表現をそのまま使えるようになるには、「攻めの権利」「守りの権利」「三位一体」が高いレベルで構築されていないとならないだろう。

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丸島儀一

弁理士、金沢工業大学大学院知的創造システム専攻教授、日本工業大学専門職大学院技術経営専攻客員教授。1960年早稲田大学卒業、キヤノンカメラ株式会社(現キヤノン株式会社)入社。1983年取締役特許本部長、1989年常務、1993年専務、2000年〜2009年顧問。(本データはこの書籍が刊行された当時に

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