データ分析ってこうやるんだ! 実況講義 身近な統計数字の読み方・使い方

吉本佳生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478026175
ISBN 10 : 4478026173
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
277p;19

内容詳細

統計学がわからなくても大丈夫! 安価に大量のデータにアクセスできるビッグデータ時代を味方につけ、文系ビジネスパーソンがビジネスで使えるデータの整理・分析プロセスを全公開。身近な事例を使ってビジネスヒントを掘り起こす手法を伝授します!


はじめに ケータイ会社が学生のいる家族を優遇するのはなぜか?


データを扱う能力がよりいっそう重視される時代
統計学の専門知識がなくても実践での作業量でカバーする
統計学とビッグデータの威力のちがいをイメージする


目次
第1講 テレビと旅行に関するインターネット調査が役立たずなのはなぜか?
ビッグデータ&統計学ブームの危険性


インターネット調査は高齢者を軽視する
テレビビジネスと高齢者
旅行ビジネスと高齢者
日本のビッグデータ&統計学ブームはビジネスに悪影響?
合言葉は“GIGO”


第2講 米よりパンのほうがインフレ予想に影響が大きいのはなぜか?
折線グラフを読むときの基本


消費者物価には3種類の米がふくまれている
データの特徴を探そう
ライバルの追撃でコシヒカリの王座は?
錯覚を起こしませんでしたか?
食パンは値下がりしやすいといえるか?
米とパンの価格変動
インフレ目標達成への新発想


第3講 高学歴のほうが若者の失業率は高いのか?
細かく分けたデータをみるべきとき、みてはいけないとき


短大卒での就活か、4年制大学への編入学か?
まずは基本データの全体像をつかむ
高学歴は失業率を下げる!
似たデータのうちのどれを選ぶかは重要
男女計と男女別で逆転する不思議なデータ
シンプルにデータを読む利点


第4講 就職難なのに、大学生の就職率が90%超と高いのはなぜか?
錯覚を起こしやすいグラフより表分析を優先


カリスマ経営者と日本のテレビ局のちがい?
グラフの最大の問題は変化をきちんと示せないこと
対数目盛のグラフを使え!
錯覚に気づかせないジョブズの工夫
単純に表を読む習慣が大切
大学生の就活は順調か?──データを並べ替えて読む
就職率90%超は数学のトリック
国公立・男子のみならず男子大学生全体の問題
採用解禁を遅らせると…


第5講 多機能な家電のほうが値下がりしやすいのはなぜか?
複数のデータから共通性をみつけるコツ


家電製品の過激な値下げ競争
年賀状に支えられるプリンタ
市場シェアの構造も大切
カメラとビデオカメラの購入者層のちがい
夏も冬も1年中使えることがエアコンの弱点?
主婦は役に立つ調理機器にこそ大幅な値引きを求める?
法則性や類似性を応用してこそデータ分析が活きる


第6講 分散投資のために特定業種の株を買うべきなのはなぜか?
相関係数の意味と活用法


金融機関による資産運用アドバイスを信じていいのか?
日本の株式市場は激変した
相関係数のちがいを感覚的につかむ
リスクをとりながら高い確率で儲ける運用の考え方
TOPIX連動の投資信託か、銀行業株価指数連動か?
「資産運用のデータ分析は自己責任でやれ!」という時代


第7講 日本の格差は本当に拡大しているのか?
凝った計算で求めた統計データの疑い方


ジニ係数のように凝ったデータは信用しないほうがいい?
世帯の有業人員数別のジニ係数の不思議
細かく分けて読むことを禁止すべき指標
専門家でも引っかかる落とし穴
国際比較にも使いにくい?
日本の経済格差は拡大していない?


第8講 若者の免許離れは本当に起きているのか?
ミクロとマクロのデータを組み合わせた分析


「若者の免許離れ」が起きている?
のび太くんより先にしずかちゃんが免許を取った理由?
日本で女性の免許取得率が男性より低い理由
女性の運転免許取得に補助金を出せ!


おわりに 数字でコミュニケーションを!





【著者紹介】
吉本佳生 : エコノミスト・著述家。1963年三重県紀北町(旧・紀伊長島町)生まれ。名古屋市立大学経済学部卒業、住友銀行勤務を経て、名古屋市立大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。広島市立大学国際学部専任講師、南山大学経済学部助教授(准教授)などを経て、2012年から関西大学会計専門職大学院特任教授。専門分野は、生活経済、国際金融、金融経済(ファイナンス)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ito さん

    タイトルだけで予約をした本。簡単な事例を通してデータ分析や統計学の論点や用語を解りやすく理解できればいいな、と思っていたが違った内容であった。本書は統計データ(数値)の読み方を事例を通して説明したもの。相関係数やジニ係数に隠された数字の読み方などは参考になった。

  • 犬こ さん

    なにかおもしろいデータが見つかるまで、大量のデータを読む作業は、現実には大変で思うようには成果が上がらないこともありますが、その楽しみのためにがんばってください。と筆者。統計学を学んでこなかった場合、数こなすのが一番イイらしいです。

  • ほじゅどー さん

    ★今回はタイトルがちょっと誇大広告かも。だって、「データ分析の技能は、実践での作業量によってスキルアップを目指すのが一番効率的」ですもん。ただ、間違いの事例をいくつか提示してはいる。サンプルの偏り、指数データの罠、どの要因に注目するかなど。

  • はみだし さん

    統計による分析の危うさを教えてくれる本。統計というのはあくまで過去の積み上げであり、今後の方向性のヒントを与えてくれるものなんですね。数をこなせという指摘はまさにその通り。仮説をもって試行錯誤していくしかないですね。

  • 芸術家くーまん843 さん

    「データ分析ってこうやるんだ! 実況講義」吉本 佳生 ダイヤモンド社http://amazon.co.jp/o/ASIN/4478026173/mag06-22/ref=nosim/「世の中には3つの嘘がある。ひとつは嘘、次に大嘘。そして統計である」と先人は言いましたが、データ分析の怖さが分かる一冊。しっかりデータを理解できないと、簡単に現実を見誤る可能性があります。調べたいデータが表になっているのをみつけたら、端から端までひとつずつの数字を読むことが基本「なにか気づくことはないか?」と意識して読む

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