ヘンタイ美術館

山田五郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478066089
ISBN 10 : 4478066086
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
301p;21

内容詳細

巷の美術展が軒並みいっぱいになり、西洋美術に興味のある人口はとても多い昨今。
けれどその実、本当のおもしろさがわからないまま、漫然と絵を眺めている人が大多数なのではないでしょうか。または次々開催される美術展のどれから行っていいのかさえ、わからない人も多いのではないでしょうか。
この「ヘンタイ美術館」は、美術評論家・山田五郎さんを館長に見立てた架空の美術館。美術に興味はあるけれどどこから入っていいのかわからない、という方々に向けた、西洋美術の超入門書です。
「ルネサンス三大巨匠、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ。いちばんのヘンタイは誰だと思います?」
教科書的な知識より、こんな知識の方が、実は知的に思われたり、ビジネス会話でもこんなネタの方が使えたりするのでは! ?
ダ・ヴィンチやミケランジェロといった、有名美術家たちは、じつはかなりどうかしちゃってるヘンタイばかり。そんな人間くさい美術家たちのキャラクターにスポットを当て、わかりやすく解説。メインのページは、山田五郎館長の軽快な語り口と、コピーライターこやま淳子による美術シロウトな質問で構成された対談形式で、「美術展にはやく行きたくなる」「学校の授業もこうだったらよかったのに」と観客から大絶賛されたトークイベントを書き起こしたもの。
美術家たちの生涯やビジネスの方法、人間関係のあり方、はては性志向まで。わかりやすくカジュアライズした美術本は数あれど、「ヘンタイ」という誰もが興味を抱かずにはいられない切り口により、最後まで飽きずに読み進めることができます。

天才とヘンタイは紙一重の違い!? 西洋美術史が誇るヘンタイたちの競艶!
・ダ・ヴィンチの愛人は小悪魔ダメンズ?
・ミケランジェロは筋肉フェチのワーカホリック!
・セルライト歓迎? ぽちゃロリ大好き! デブ専ルーベンス
・病んだ心を刺激する!? レンブラントの呪われた名画
・ドラクロワと、中二病の仲間たち
・エロも思想もアナーキー! 革命家クールベ
・印象派のビッグダディ!? モネの大家族時代
・ハゲオヤジ効果で際立つエロティシズム、ドガ

著者について
山田五郎(やまだ・ごろう)
評論家。1958年東京生まれ大阪育ち。映画を学ぼうと上智大学新聞学科に入るが西洋美術史に興味を持ち、オーストリアに遊学。帰国後、大学院に進もうとしたが向いてないと教授に言われ自分でもそう思ったので出版社に就職。美術書を手がけるつもりが雑誌編集者として働くことに。あらゆる分野で細分化と厳密化が進みすぎて全体像がわかりにくくなっている中で、自分は専門家ではないからこそ批判を怖れずざっくり面白く伝えることができると気づく。以来、美術、時計、食、街などについて、ざっくりした話を書いたり語ったり。近著に『知識ゼロからの西洋絵画史入門』(幻冬舎)、『銀座のすし』(文春文庫)など。テレビ『ぶらぶら美術・博物館』(BS日テレ)や『出没! アド街ック天国』(テレビ東京系)など。


こやま淳子(こやま・じゅんこ)
コピーライター。京都生まれ。早稲田大学卒業後、博報堂などを経て独立。西洋美術はズブのシロウト。そんな自分にも楽しく美術を解説してくれた山田五郎トークの魅力にとりつかれ、ギャラリストの小和田氏、VoiceVisionの上地氏らとともに『ヘンタイ美術館』を企画。「学芸員見習い」として五郎館長に教えを請うトークイベントから始まり、本書の元になった原稿を作成。様々な方々の協力を得ながら本書に至る。最近の仕事に、プラン・ジャパン「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」、ワコール、カゴメ、ロッテの他、宣伝会議講師なども務める。著書に『しあわせまでの深呼吸。』『choo choo 日和』シリーズ。


【著者紹介】
山田五郎 : 評論家。1958年東京生まれ大阪育ち。映画を学ぼうと上智大学新聞学科に入るが西洋美術史に興味を持ち、オーストリアに遊学。帰国後、出版社に就職。雑誌編集者として働く

こやま淳子 : コピーライター。京都生まれ。早稲田大学卒業後、博報堂などを経て独立。宣伝会議講師なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • シナモン さん

    ミケランジェロは筋肉フェチのワーカホリック。セルライト歓迎、ぽちゃロリ大好きなデブ専ルーベンスなど西洋絵画の巨匠たちがヘンタイ度を競ってます。「フェルメールがわからないので、よくわからないですけど…」「わかろうよ!そこは!」山田五郎さんとこやま淳子さんの掛け合いが楽しくするする読めました。それでいてルネサンスから印象派までの流れもよくわかります。肩の力が抜けるゆるゆる美術史解説本。はぁ〜笑った〜。面白かった〜。

  • ハイランド さん

    四つの時代の代表的な三人の画家を取り上げ、誰がヘンタイかを論ずる画期的(?)な美術論。あまり取り上げられることがない画家周辺の下世話な話は興味深く読めた。中でもクールベに興味をそそられた。何とも鬼畜な所業だのう。画家というのは、ドラマチックな人生を送っている人間が多いとは思っていたが、ここに取り上げられた十二人はまた凄いものがあった。五郎氏のヘンタイの定義はサブカルらしく、屈折が必要らしいのだが、明るくまっすぐなヘンタイがあってもいいじゃないか。R15指定じゃないの?というエロ描写も楽しい(おいおい)。

  • マエダ さん

    勝手にお堅い本と思いこんでいたが、会話形式の砕けた形のもので読みやすい。時系列をみて解説してくれているところも非常にわかりやすい。

  • アキ さん

    最近はまっているyou tubeで「山田五郎のオトナの教養講座」と構成はほぼ同じだが、ルネサンス・バロック・19世紀フランス・印象派の4つの時代に代表的な画家3人を並べ、誰が一番ヘンタイかということを語る視点がチョー面白い。いつの時代にも常識にとらわれない行動をする人はいますが、絵にまつわるエピソードや画家同士の関係も興味深い。マネとモリゾの微妙な関係への妄想もその通りだったのかもしれません。改めてここに出てくる画家は全員男であり、エロが話題になるのは当然ですし、山田五郎節は快調に突きぬけてくれています。

  • スパシーバ@日日是決戦 さん

    {2015年} 「遠近法」「陰影法」が特徴的な技法で、ダ・ヴィンチではなくラファエロが西洋古典絵画の代名詞であるルネサンス。動きのある瞬間をとらえて光と影の対比「キアスクロール」や「テネブリズム」でさらにドラマチックに演出したバロック。王政や教会の権威が失墜し大衆市場で売買することが普通になった新古典派、ロマン主義、写実主義。「黒」を使わないのが特徴、筆触分割(筆の跡をそのまま置いていく、絵の具を混ぜずにそのままの色で使う)印象派。ちなみに「遠近法」「陰影法」を否定したマネは、印象派に属さないそうです。

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人物・団体紹介

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山田五郎

編集者、評論家。東京都生まれ。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し西洋美術史を学ぶ。卒業後、講談社に入社。「Hot‐Dog PRESS」編集長等を経てフリーに。幅広い分野で講演、執筆活動を行う。TV『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)、ラジオ『山田五郎と中川翔子の「

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