独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法

読書猿

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478108536
ISBN 10 : 4478108536
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
追加情報
:
788p;22

内容詳細

本書は正体不明、博覧強記の読書家であり、独学の達人である読書猿が書いた「勉強法の百科事典」です。ギリシア哲学から最新の論文まで、あらゆる「知の先人」から学んだ内容を、著者独自の視点で55の技法にまとめました。
本の読み方、挫折の乗り越え方、時間の作り方…勉強はこの1冊でOK!独学者のバイブル誕生。

目次
無知くんと親父さんの対話0 無知をどうにかしたいんです


序文 学ぶことをあきらめられなかったすべての人へ


本書の構成と取説


第1部 なぜ学ぶのかに立ち返ろう

〈独学の足場を作るために〉

第1章 志を立てる

無知くんと親父さんの対話1 学ぶことをやめない理由は何か
技法1 やる気の資源を掘り起こす「学びの動機付けマップ」

第2章 目標を描く

無知くんと親父さんの対話2 夢は巨人の肩の上で見る
技法2 学びの出発点を見極める「可能の階梯」
技法3 学びの地図を自分で描く「学習ルートマップ」

第3章 動機付けを高める

無知くんと親父さんの対話3 まずは1分間、勉強しろ
技法4 未来のミニチュアを組み立てる「1/100プランニング」
技法5 重い腰を蹴っ飛ばす「2ミニッツ・スターター」

第4章 時間を確保する

無知くんと親父さんの対話4 何を捨て、何を選ぶか
技法6 自分も知らない自分の行動を知る「行動記録表」
技法7 クズ時間を生まれ変わらせる錬金術「グレー時間クレンジング」
技法8 打ち込むためにトマトを回せ「ポモドーロ・テクニック」

第5章 継続する

無知くんと親父さんの対話5 挫折する人が考えること
技法9 怠けることに失敗する「逆説プランニング」
技法10 日課を習慣の苗床にする「習慣レバレッジ」
技法11 やめられない、続かないを資源にする「行動デザインシート」
技法12 独学の進捗と現在地を知る「ラーニングログ」

第6章 環境を作る

無知くんと親父さんの対話6 強い意志よりサボらない仕組み
技法13 他人は意志にまさる「ゲートキーパー」
技法14 会えない者を師と仰ぐ「私淑」
技法15 共に読むことが開く知的共同体「会読」

コラム 金のない独学者に何ができるか

第2部 何を学べばよいかを見つけよう

〈何を学ぶか自分で決める〉

第7章 知りたいことを発見する

無知くんと親父さんの対話7 悩みをぜんぶ書き出せ
技法16 脳内知識の棚卸し「カルテ・クセジュ」
技法17 古代弁論術に始まる自己問答「ラミのトポス」
技法18 知的多角測量法「NDCトラバース」

第8章 資料を探し出す

無知くんと親父さんの対話8 「ググる」以外の武器を手に入れよう
技法19 思い付きの検索を卒業する「検索語みがき」
技法20 知の分類の航海術「シネクドキ探索」
技法21 巨人の肩によじのぼる「文献たぐりよせ」
技法22 調べものの航海日誌「リサーチログ」

第9章 知識への扉を使う

無知くんと親父さんの対話9 古典はあなたのために書かれていない
技法の前に 運に頼らない本の選び方
技法23 第1のレファレンスツール「事典」可能性としての博識
技法24 第2のレファレンスツール「書誌」調査の達人からの贈り物
技法25 第3のレファレンスツール「教科書」入門書・事典・書誌を兼ねた独学者の友
技法26 欲しい書物と出会う技術「書籍探索」
技法27 知の最前線に向かう「雑誌記事(論文)調査」

コラム 知のライフサイクル

第10章 集めた資料を整理する

無知くんと親父さんの対話10 最速の素人になる
技法の前に 点の読書から線の読書、面の読書へ
技法28 多くの文献を一望化する「目次マトリクス」
技法29 文献のネットワークを掌握する「引用マトリクス」
技法30 文献の群れを貫通して読む「要素マトリクス」

第11章 情報を吟味する

無知くんと親父さんの対話11 「トンデモ知識」につかまらないために
技法31 デマの矛盾をあぶり出す「タイム・スケール・マトリクス」
技法32 トンデモ主張を暴き出す「4分割表」
技法33 主張の根拠を掘り起こす「トゥールミン・モデル」

第3部 どのように学べばよいかを知ろう

〈学び方を学ぶこと〉

第12章 読む

無知くんと親父さんの対話12 様々な読み方で再読する
速読 Rapid Reading
 技法34 知らずに使っている最速の読書法「転読Flipping」
 技法35 必要なものだけを読み取る「掬読Skimming」
 技法36 文献と対話する「問読Q&A Reading」
 技法37 決まった時間で読み終える「限読Timed Reading」
平読 Plain Reading
 技法38 読書技術の静かな革命「黙読Silent Reading」
 技法39 身体に刻む読書の原初形態「音読Reading Aloud」
 技法40 読み手を導く読書の手すり「指読Pointing Reading」
精読 Close Reading
 技法41 読むことを考えることに接続する「刻読Marked Reading」
 技法42 精緻に読むことに引き込む読書の補助輪「段落要約Paragraph Summarizing」
 技法43 難所を越えるための認知資源を調達する「筆写Scribing」
 技法44 すべての読書技術で挑む精読の到達点「注釈Annotating」
 技法45 思考訓練としての訳読「鈴木式6分割ノート」
 技法46 逆境を乗り越える要約注釈術「レーニンノート」

第13章 覚える

無知くんと親父さんの対話13  記憶の術(アート)よりマネジメント


【著者紹介】
読書猿 : ブログ「読書猿Classic:between/beyond readers」主宰。自分自身の苦手克服と学びの共有を兼ねて、1997年からインターネットでの発信(メルマガ)を開始。2008年にブログ「読書猿Classic」を開設。ギリシア時代の古典から最新の論文、個人のTwitterの投稿まで、先人たちが残してきたありとあらゆる知をカテゴリごとにまとめ、独自の視点で紹介し、人気を博す。現在も昼間はいち組織人として働きながら、朝夕の通勤時間と土日を利用して独学に励んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
4
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
学びの方法が具体的かつ、体型的に書かれて...

投稿日:2021/07/04 (日)

学びの方法が具体的かつ、体型的に書かれている本。とは言え、その厚さをあり一気に読み通すのは難しいかもしれない。自分なりの勉強を進めながら、たまに開き、パラパラ見て、また勉強し、というように使っています。読むというより、学びを実践を支える「使える」本です。

Tamano さん | 不明 | 不明

0
★
★
★
★
★
独学のためのメソッドが網羅されている感じ...

投稿日:2021/05/30 (日)

独学のためのメソッドが網羅されている感じ。 本の厚さや価格に怖気づくかもしれないが勇気を出して読んでみるといいと 思う。 ページ数はあるが1ページ分の文字数は思っているよりは少ないので、読み 進めていくと達成感もあるし、習慣化しやすいと思う。 読むのが苦手だけど挑戦しようと思っている方は無知君と親父さんのやり取り から飛ばし飛ばし読んでみてもいいかも。 私は読書は苦手、勉強も苦手で、1日5ページ位から始めて読み進めた。 独学はやめるも続けるも自分次第!!

K さん | 埼玉県 | 不明

0
★
★
★
★
★
東大生に多く読まれているということで、東...

投稿日:2021/04/19 (月)

東大生に多く読まれているということで、東大生でない僕も読んでみた。辞書ほどの分厚さからは考えられない程、内容は分かりやすくまとめられている。いつ学んでも良いし学ばなくても良いからこそ、独学って素晴らしいのだと思えた。

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • bluemint さん

    この圧倒的な内容についても、実用書を渡り歩いている人たちは「知っていることばかりだった」というだろう。でも勘違いだよ。これらの方法を一つでも実際に行ってモノにした事はあるのか?知識として知っていることと少しでも実践する事には大きな開きがあるんだ。退職してから独学で経済学に再入門している私にとって30ページ足らずの序文に肯定され、涙が出るほど勇気づけられた。途中で挫折したらこの本に照らして修正してまたやり直せばいいさ、誰に強制されているわけじゃなくて、この学びは自分との約束なんだからと。

  • masa さん

    読み応えがすごかった。独りで勉強するための様々な方法がとてもわかりやすくまとめられていてありがたかった。とくに第4部の実践例が参考になった。これから勉強机の脇に常に置いて何度も開くことになりそう。

  • Take@磨穿鉄靴 さん

    やっと最後のページまで辿り着く。時間はかかったしお値段もそれなりにしたけど非常に、非常に満足している。精神論だけではなくあくまで実践的で具体的な学習方が系統だって提示されている。具体的であるのですぐに使えるテクニックも多い。実際に学習に活かしているしその恩恵を感じている。この本を起点として良書への橋渡し的な使い方も可能。現在世界史に取り組んでいるがここに出てきたテクニックに助けてもらいながら納得するまで取り組もうと思う。もっと学びたい!そういう人の、そうなりたい人の為の友であり師。文句無し。★★★★★

  • ゼロ さん

    分厚い本。独学するための55の技法が書いてあるが、厚さの割には時間を掛けずに読むことができた。この本は、独学とは何か?から始まり、学び続けることの意義やモチベーションの持ち方や記録して分析するなど数々の技法が書かれている。何をやれば正解なのか?という解答を教えてくれる本ではない。しかし、独学とは、孤学ではないことを何度も訴えている。途中で図書館の活用法などが書かれており、人によっては使わないかもしれない。すぐに理解し、実践できる本ではない。ただ手元に置いておき、定期的に読み返したくなる本でした。

  • ひろき@巨人の肩 さん

    「巨人の肩に立つ」ための指南書。知識とは「先人が積み重ねた発見」の蓄積であり、意識的・無意識的にネットワーク化されている。また、特定の知識の集合体は「言語」によって体系化されている。よって独学による「知識の取得」とは、自分独自の「知識のネットワーク」を再構築することと、関心のある分野の「言語」を学ぶことである。乱読と読書メーターによる要約は、無意識的な知識のネットワーク化に有効。意識的なネットワーク形成として「文献調査」の重要。獲得が必要な「必須言語」は、国語、英語、プログラミング、数学、物理。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品