全員“カモ” 「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法 世界最高学府で教える人心操作の授業

ダニエル・シモンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492047606
ISBN 10 : 4492047603
フォーマット
出版社
発行年月
2024年02月
日本
追加情報
:
360p;19

内容詳細

\「見えないゴリラ実験」で世界が騒然/
\世界有数の認知心理学者、待望の最新作!/

「見えないゴリラ実験」とは、私たちが動画の中で人がバスケットボールを投げる回数を数えることに集中していると、意外にも画面の中でゴリラの着ぐるみが歩いていてもそれに気づかない、という現象を証明した(この実験はイグ・ノーベル賞も受賞)。

「見えないゴリラ実験」(著者ダニエル・シモンズのサイト)
https://youtu.be/vJG698U2Mvo?feature=shared

「社会科学におけるもっとも重要な研究の1つ」と称される実験だ。 また、ダニエル・カーネマン、キャス・サンスティーン、ナシム・タレブ、リチャード・ドーキンスといった有名著者たちの作品中でも大きく取り上げられている。 本書は、同著者の満を持しての新著である。

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かつてないほど
人間の頭脳と判断力が
あてにならない時代に備える!!

いつのまにか巻き込まれる
ズルい手法を徹底検証!!

◆知らずしらずのうちに‥‥ズル賢い人が使う巧妙な手口
◆「なぜ私はこれに心当たりがあるのか」と自問せよ
◆意志決定者が気をつけるべき「3つの原理」
◆こうして「答えになっていない答え」にうっかり引き込まれる
◆相手の弱点を見破る「3つの質問」
◆世界的に有名な心理学の研究も「ウソ」だらけ

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【著者紹介】
ダニエル・シモンズ : イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校心理学部教授。同校の視覚認知研究所ディレクター。過去にハーバード大学心理学部の助教授および准教授も務める。カールトン・カレッジで学士号を、コーネル大学で実験心理学の博士号を取得。視覚認知と視覚認識の分野で世界有数の研究者であり、人間の知覚、記憶、認識の限界について先駆的な発見をしてきた。「見えないゴリラ実験」で、2004年にイグ・ノーベル心理学賞をチャブリスとともに受賞している

クリストファー・チャブリス : ペンシルベニア州の統合医療機関である「ガイジンガー」教授。行動・意思決定科学プログラムの共同ディレクターおよび行動洞察チームの教員共同ディレクターを務める。過去にハーバード大学やユニオン・カレッジでも教鞭を執る。「心理科学協会(Association for Psychological Science)」フェロー。主な研究テーマは意思決定、注意力、知能、行動遺伝学

橘玲 : 作家。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。新書大賞2017受賞の『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)ほか、近著の『世界はなぜ地獄になるのか』(小学館新書)などベストセラー多数

児島修 : 翻訳家。立命館大学文学部卒業(心理学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • よしたけ さん

    詐欺的行為に注目し、騙しの4 つの認知的な習慣である集中/予測/思い込み/効率と、4つの認知的なフックである一貫性/親近性/正確性/有効性を事例を交えながら説明。詐欺師のみならず、企業や 普通の人までもが科学的知識を巧妙に利用して、罠を張りめぐらすよ うになっていると警鐘を鳴らす。人は思い込みが強く、様々な角度から検証するというステップを踏むだけで多くの失敗は未然に防げる。詐欺メールはあからさまに嘘っぽい内容のメールを送ることで、返信者は既に標的になりやすいと見抜いている。認知バイアスの罠を知るに有用。

  • えっくん さん

    ★★★☆☆詐欺師が人を騙す時につけこむ癖や習慣(集中、予測、思い込み、効率)、知らずと誘導されてしまう要素(一貫性、親近性、正確性、有効性)を詳しく紹介した本です。新しい情報が入るとアップデートされてしまう…詳細な情報が提示されるとそれが真実だと信じてしまう…予測していた事が実際に起きると確証バイアスとなる…そんな「あるある」な認知事象が満載でした。人間の脳が如何に感化され易いのか注意しないといけないですね。何らかの詐欺にあうリスクはあるものの大規模な詐欺や長期間騙されることは稀とあるのが救いです。

  • Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】 さん

    この本は表紙とタイトルのインパクトが大きくて手に取った!面白く書いてあるのかと思ったら、中身は学術っぽく、著者は専門家だった。SNSや携帯電話の普及で詐欺も大幅に増えている印象があるが、この本を読んで人間は本来信じやすい性質を備えているのだということがわかった。それは、すべてのことを疑ってかかった場合のコストが大きすぎるから。「信じやすい=騙されやすい」ことは認識したうえで、大きな決断をする際に面倒くさがらずに確認することが大事。読むのに少し骨が折れたけれど、とても役に立つ内容だ。

  • チャー さん

    様々な情報が日々押し寄せてくるが、本書では多くの研究結果を紹介し、日常生活で意図せず騙されるケースを詳しく解説している。いつものことや言われたことを疑いもなく信じてしまうのは脳への負担を減らすために重要であるが、騙す側の手口は日々巧妙化しており、漠然と鵜呑みにしてしまうことの危険性を伝えている。人はわかりにくいものにお金を出すという点は印象的。変化率が増大しているときは問題が手に負えなくなってしまうまでわずかしかないという指摘はなるほどと感じた。あらゆる情報は最初に信頼の余白を持つことが大切かもしれない。

  • 奈良 楓 さん

    【良かった】冗長さは感じたものの良書と思います。変動の少ない右肩上がりの成長を疑うこと、は私には新鮮な知見でした。

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