エンベデッド・ファイナンスの衝撃 すべての企業は金融サービス企業になる

城田真琴

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492762585
ISBN 10 : 4492762582
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
231p;19

内容詳細

小売・通信・サービス・IT…非金融企業が主役!金融構想なき会社は滅びる。決済、貸付、保険、投資、銀行の5業界は大激変!GAFAが金融サービスを続々立ち上げ!テスラが自動車保険を自前で販売。アップルは独自カードで「帝国」拡大。フィンテック最新潮流、日本初の解説書。

目次 : 第1章 エンベデッド・ファイナンス(組み込み金融)とは何か?(変革が進む金融業界/ コロナ禍がさらなる変革を迫る ほか)/ 第2章 欧米のエンベデッド・ファイナンス(エンベデッド・ファイナンスの5領域/ エンベデッド・ペイメント(組み込み型決済) ほか)/ 第3章 ビッグテックも参入(フィンテック企業買収で国内金融市場に本格参入するグーグル/ 米国では銀行口座の提供を検討 ほか)/ 第4章 動き出した国内企業(「シナリオ金融」構想を掲げるZホールディングス/ 組み込み型保険が先行 ほか)/ 第5章 エンベデッド・ファイナンスの将来(スーパーアプリ化するエンベデッド・ファイナンス/ スーパーアプリはスマホ時代のポータルサイト ほか)

【著者紹介】
城田真琴 : 野村総合研究所IT基盤技術戦略室長。2001年に野村総合研究所にキャリア入社後、一貫して先端ITが企業・社会に与えるインパクトを調査・研究している。総務省「スマート・クラウド研究会」技術WG委員、経済産業省「IT融合フォーラム」パーソナルデータWG委員、経産省・厚労省・文科省「IT人材需給調査」有識者委員会メンバーなどを歴任。TV出演も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    エンベデッド・ファイナンスとは「非金融企業が既存サービスに金融サービスを組み込んで提供する」ということが最近分かってきました。要はアメリカの様なフィンテック企業が日本では育たないのでどちらかというとこのようなことになるということなのでしょう。ただこれをもって日本の中小金融機関がやばくなるということではなく、様々な対応で非金融企業が決済を中心にこの分野に出てくるということなのでしょう。また預金に代わるポイントなども出てきますが、融資はやはり専門機関に任せないとだめだということだと思います。

  • Tenouji さん

    おぉ、銀行は既にAPIサービスを外部に提供しているのか。知りませんでした。金融サービスのあり方が大きく変わりそうですね。

  • でんがん さん

    エンベデッドファイナンスという聞き慣れない単語に惹かれて読んでみた。エンベデッドファイナンスとはサービスの動線状に金融サービスを組み込むこと。知らずに恩恵を授かっていたことに気付かされた。また、国内外の色々な取り組みが記されていて面白かった。最近流行りのBNPLについても知ることができてよかった。Googleが提供する金融サービスの計画が、既存の金融機関への配慮の結果、断念することとなったのは残念です。

  • Yuki2018 さん

    個人客にとって店舗型銀行よりネット銀行の方が便利だし、非金融サービスにエンベッドされた金融サービスは更に利便性が高い。事業会社、フィンテック企業等のエネーブラー、ライセンスを持つ金融機関が協業してサービスを提供するのが標準形。ユーザーとしては大歓迎の動きだが、銀行員としては心配である。規制対応や日本的過剰要求に応える必要から既存銀行のシステムは恐竜のように巨大で小回りが効かず、時代についていける気がしない。本書の事例はあくまでリテールやB2Cに限定されているが、ホールセールでの動向も気になるところだ。

  • Yuichi Tomita さん

    2015 年頃に日本でもブームとなったフィンテックの影響の答え合わせのような本。 金融以外のサービスに金融サービスを組み込んで提供することをエンベデッド・ファイナンスと定義する。定義は新しいが中身は昔からあるものである。 結局、フィンテックサイドでは、toCにおいては大物はさほど出てこなかったように感じる。 本書でイネーブラーと言われる住信SBIだったり、フィナテキストのようなバックエンドのシステムを提供する会社が1番賢いような気がしてきた。NRIの評判の悪い投信のシステムも高いけど止めれんもんな。

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