アントニ・レジュネ

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ミスター・ディアボロ 扶桑社ミステリー

アントニ・レジュネ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594060121
ISBN 10 : 4594060129
フォーマット
出版社
発行年月
2009年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,327p

内容詳細

西洋学研究学部の裏手を通る“悪魔の小道”。そこはかつて、一人の学生がシルクハットにマント姿の怪人と遭遇した末に首を吊ったという因縁の小道だった―。学会の夕食会の席上、この恐るべき逸話が披露された直後、伝説の“ミスター・ディアボロ”と思しき人影が中庭にたち現れる。“悪魔の小道”に飛び込んだ人影は、衆人環視のもと忽然と姿を消す。さらにその夜、密室状況で死体が発見され…。カー顔負けのけれん味と、華麗なロジックを兼ね備えた、知られざる60年代本格の逸品、遂に登場。

【著者紹介】
アントニー・レジューン : 1928年生まれ。オックスフォード大学ベイリオル・カレッジで学ぶ。批評家兼ジャーナリストとして著名で、雑誌編集長や各紙の特別寄稿者を務める

小林晋 : 1957年、東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • オフィーリア さん

    60年代の本格海外ミステリ。こんな作品に予期せず出逢えるのが図書館の素敵なところ。シルクハットの不審者の消失に密室殺人とコテコテの内容となっています。しかしながら、時代を考えても消失トリックも密室トリックもはっきり言ってしまうとありきたり。密室殺人に至っては死体発見以降一度も触れられることも無く、「あれ?密室なかったっけ…」とその存在すら疑問視している所に、あっさりと数行で解決というあっさり感。ぱっと思い付く真相はこんなところかな…という推理から一歩もはみ出すことなく淡々と終わってしまった印象でした。

  • ホームズ さん

    久々に再読。やっぱり可もなく不可もなくって感じでした。ディアボロの不思議な感じは面白いとは思ったけど、ちょっと中途半端。消えるディアボロや密室の謎は少し物足りない感じ。ディクスン・カーの作品を意識しているような展開や密室の謎でそれなりに楽しめる作品かな。

  • Betty さん

    大好きな本格推理ミステリ。殺人がおきて探偵登場!密室!ちょっぴりオカルト!ソフトなロマンス!出だしはOK。中盤からダレ、終盤の決着の付け方は不満で終了。

  • ホームズ さん

    可もなく不可もなく。怪奇趣味の部分が全然でしたね。それなりに設定はしてましたが・・・。全体的に古典的な展開でそれほど面白味もない感じで犯人とか消えるディアボロの謎とかは分かりやすいし。まあ扶桑社文庫で本格推理が出てることが凄いですね(笑)他にも本格推理を書いているならちょっと興味があったけどこれだけなんですね〜。

  • ケイト さん

    楽しく読了しました。消失トリックも密室トリックも、前例はいくらでもあるし、タネを知ってしまえば「なあんだ」とつい口にしてしまいそうなものですが、気をつけて読んでいると、作者がそれをある箇所では読者からていねいに隠していたり、またある箇所では大胆に注意を喚起していたりと、いい仕事をしているのがわかります。結末もなかなか味のある内容でした。登場人物の区別がいささかつきにくかったのが難点でしたけど、それ以外はいい出来ではないかと。本格ものをある程度読みなれた、たまには肩の力を抜いて読書したいという方におすすめ。

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