「教育超格差大国」アメリカ 扶桑社新書

津山恵子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594074388
ISBN 10 : 4594074383
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
226p;18

内容詳細

「教育格差」が呼び込むダメージは「知性」「常識」「意識」にまで及ぶ!ニューヨークを拠点に世界で活動するジャーナリストが見たアメリカ格差社会の衝撃の真実!

目次 : 序章 親の所得が高学歴への“切符”(名門保育園・入園をめぐる刑事ドラマ/ 保育費が低所得者の「年収一九〇万円レベル」 ほか)/ 第1章 アメリカンドリームの終焉(州知事が「一家で初めて大学に進学した」と告白/ 若者が「格差反対」を訴えた「オキュパイ・ウォール・ストリート」 ほか)/ 第2章 衝撃!「貧困家庭の子どもは脳まで小さい」(トイレットペーパーがない学校/ 「学校評価リポート」では公立校の三割が最低評価「F」 ほか)/ 第3章 夢よふたたび―アメリカの対策は試金石になるか?(アメリカの「三大ニュース」は、政治、スポーツ、そして「教育」/ 市政の二つの要職は「市警本部長」と「教育総長」 ほか)/ 第4章 “経済格差”=“教育格差”の“負の連鎖”を断ち切れ!(「負の連鎖」と「プラスの連鎖」という両極端の現象/ 「フェイスブック」の創業者は、どこでリーダーシップを学んだのか? ほか)

【著者紹介】
津山恵子 : ニューヨークを拠点に世界で活動するジャーナリスト。東京生まれ。共同通信社に19年間勤務。2003年よりニューヨーク経済担当特派員に。2007年独立。日本外国人特派員協会(FCCJ)正会員。長崎平和特派員。Wall Street Journal日本版コラムニスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    アメリカ教育現場のルポ。日本だと保育園、幼稚園に行くのは常識だと思っていたが、世界的にはそれは恵まれているというのがまず第一の驚き。次いでハーバード大学の教育現場が垣間見れるのは興味深い。一日12時間の勉強の上に余暇活動…。ただ学費や教育にかける資金の問題もあり、そこに至れるのは恵まれた一握りの人間だけというのも何やらもやもやする。ここの教授であるサンデルが「実力も運のうち」を書いたのも皮肉な話だなあ。対しての低所得者層の教育現場との対比を見ると、アメリカの自力救済が教育にも及んでいるのが良くわかる。

  • skunk_c さん

    元々はAERAなどに書いた単発のルポを1冊にまとめたもの。したがって、格差をテーマにしたというよりは、アメリカ(ニューヨーク)教育事情といった趣。在住の著者のためかなり細部にわたった話があり興味深かったのと、ハーバード大学の教育スタイルを詳しく知ることができたのが収穫。一方底辺層の教育についてはややマイルドな印象で、堤未果の方が厳しく切り込んでいるかな。日本の教育事情については少し甘い書き方。日本にも「ラバールーム」はあるし。当選前のトランプの女性蔑視発言と、それに喝采する女性支持者の図にはため息が出た。

  • tetsu さん

    ★4 所得格差が子供の教育に深刻な影響を与えているアメリカ。 マイノリティで低所得→犯罪加害者/被害者で家庭環境が悪化→問題の多い地域の公立学校→授業のレベルや環境が悪く卒業率が低い→職業が限定され低所得。 一方で、 親が高所得→保育園での英才教育→レベルの高い受験校での学習→名門大学への進学→高所得な職業へ。 生まれた環境で未来が固定化される印象を受けた。 ごみの分別をしないなど、教育格差が知性の格差になっている現状なども。 日本の充実した基礎教育と一人ひとりのモラルの高さは世界に誇れるのでしょうね。

  • Happy Like a Honeybee さん

    所得と教育の格差は、ゴミ分別に対する意識の違いか? 高学歴を歩むには、2歳から競争が始まる。入学入社など、著名人の推薦状が左右するアメリカ。教育の有無は食生活までに及び、ジャンクフードや缶詰で生活する人も。加えて中低所得層には軍隊への勧誘…。資本主義、競争社会の最先端アメリカでは、想像以上に厳しい現実が。

  • ゆうゆう さん

    はー。意外だったのは、海外の方がプレスクール=義務教育前の幼児教育に熱心だと思ってた!(私が知らないだけか)親の最終学歴を越えるのが、アメリカンドリーム。日本は親の高学歴を子に引き継いでいる。高学歴の再生産ができてるすごい国、知らなかった…。ただ、心の底から、学びたいという意欲を持った学生がどれだけいるのか…ムニャムニャ。すべての学びを欲している子どもたちに、平等な教育機会があって欲しいな。

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