ダニエル・スウェレン ベッカー

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キル・ショー 扶桑社ミステリー

ダニエル・スウェレン ベッカー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594095727
ISBN 10 : 4594095720
フォーマット
出版社
発行年月
2024年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
464p;16

内容詳細

「衝撃」に次ぐ「衝撃」。驚異の新人登場! 

4月の朝、突然失踪した16歳の少女。
サラに何が起こったのか?        

26人の事件関係者の「証言」から浮かびあがる
10年前に全米を揺るがした事件の「真実」とは? 

アメリカ東部の田舎町フレデリックで、16
歳の女子高生サラ・パーセルが失踪した。
手がかりゼロ、目撃者ゼロ。家族の同意の
もと、大手テレビ・ネットワークによって
その事件をリアルタイムで報道する連続リ
アリティ番組が制作され、全米は不安と熱
狂の渦に叩きこまれる。いくつもの悲劇と
スキャンダルを引き起こした番組の放送か
ら10年。26人の事件関係者の証言から浮
かびあがる謎に包まれた事件の真相とは?
特異な叙述形式と意想外の展開。才気煥発
の「実録犯罪」ミステリーをご堪能あれ!

大量の伏線が緊張感と疾走感を支え、独特の声とユニークな視点を持つ鋭く描写されたキャラクターたちが物語に立体感と真実味を加味する。アメリカのトゥルー・クライムに対する執着についての痛烈な社会批評を包含した、魅力的なフィクション。
――カーカス・レビュー

【著者紹介】
ダニエル・スウェレン=ベッカー : 作家、テレビ脚本家。コネティカット州のウェズリアン大学を卒業後、ニューヨーク大学で美術学修士号を取得、現在はロサンゼルスに在住。2016年、ヤングアダルト小説『The Ones』を発表、翌年その続篇『Equals』を刊行し、いずれも高い評価を得る。本書はミステリー第一作

矢口誠 : 1962年生まれ。慶應義塾大学文学部国文科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナミのママ さん

    このところ増えてきたモキュメンタリー形式の作品。10年前に起きた16歳の女子高生、サラの失踪事件を取り上げている。田舎の小さな町で突然に姿を消したサラ、ひょんな事から大手テレビが連続番組で取り上げる。被害者家庭に入り込むカメラや番組の影響は怖いくらい急激に人々を変えていく。誰もが予測しない方向に少しずつ変わる怖さは読み終えて改めて気がつく。インタビューで進む文体は行間も広くスピード感ある展開で読みやすい。でも、街の景観や風景などが浮かべながらじっくり読ませる作品の方が好み。

  • cinos さん

    インタビューで話が進むのでサクサク読めました。少女失踪事件をリアル犯罪ショーしたことから始まるミステリで展開が意外でした。『ポピーにできること』も『トゥルー・クライム・ストーリー』も面白かったですが、これはそれらより軽くて面白いです。

  • み さん

    読み始めて、苦手な証言?インタビューで構成されてて構えてしまった…。やはり苦手なモノは苦手なようです。

  • まぶぜたろう さん

    有識者を繰り出してまでの情報社会批判は凡庸極まりなく、少女の失踪そっちのけの狂騒が煩わしい。しかも失踪ネタは絡め手で決着するので、ミステリとしての興趣にも欠ける。と、中盤まではまるでノレなかったが、ある真相が明かされてからの展開が素晴らしい。フラッシュフォワードが効き、周到な伏線が活きる。その中で、音楽大学を目指す少女、父親の無念、不幸の連鎖、父親と二人で暮らす少年の姿が浮かび上がる。先行作に比べ品位に欠けるし、そもそもインタビュー構成が良かったかどうかも疑問だが、これ、かなりいいっす。(◯◯◯●●●)

  • にゃむこ@読メ13年生 さん

    2013年米メリーランド州の田舎町で発生した、16歳の女子高生・サラ=パーセル誘拐事件。この事件を大手テレビがカメラを回し、被害者家族に密着した犯罪実話(トゥルー・クライム・ストーリー)を製作。放送を通じて全米が注目していた事件は発生から1ヵ月足らずで、サラの遺体発見というショッキングな結末を迎えた。あの事件から10年、著者が26人もの事件関係者へのインタビューを重ねて事件の真相を解き明かしたのが本書である、という<体>で書かれたミステリー。会話のみで事件の全容が明らかになっていくプロセスがお見事。

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