享徳の乱と戦国時代 列島の戦国史

久保健一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642068482
ISBN 10 : 4642068481
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
278p;20

内容詳細

15世紀後半、上杉方と古河公方方が抗争した享徳の乱に始まり、東日本の地域社会は戦国の世へ突入する。室町幕府の東国対策、伊勢宗瑞の伊豆侵入、都市と村落の様相、文人の旅などを描き、戦国時代の開幕を見とおす。

列島の戦国史 全9巻
〈企画編集委員〉池 享・久保健一郎
列島に争乱が渦巻く群雄割拠の戦国時代。享徳の乱、応仁・文明の乱から大坂の陣までの約160年をたどり、蝦夷地・東北から九州まで各地の動きを捉え、その全体像を描く。室町幕府・織豊政権の政治動向、各地の大名・国衆(戦国領主)の思惑と合戦の推移、領国の統治を詳しく解説。経済・文化・外交的側面も視野に入れ、社会変動期であった戦国の特質に迫る。

【シリーズ特色】
◆4つの時期区分(15世紀後半・16世紀前半・16世紀後半・17世紀初頭)と3つの地域区分(東日本・中央・西日本)を重ねあわせ、戦国時代の全体像を捉える全9巻の編成
◆蝦夷地から南九州まで日本列島各地に目を向け、中央の政治の動きと地域ごとの権力との相互関係を重視しながら、各巻を担当する最適な執筆者が時代の流れをわかりやすく説明
◆政治・合戦の流れだけでなく、領国の統治政策、流通と経済、都市と農村のようす、文芸・美術の発展など、社会のさまざまな側面もていねいに解説
◆北方のアイヌとの交易、琉球など東アジア諸国との交流、ヨーロッパの文物の舶来など列島の外側にも視野を広げ、その影響を考える
◆本文の理解を助ける図版を多数掲載。巻末には便利な略年表と主な氏族の系図を収める

第1巻 享徳の乱と戦国時代…久保健一郎著
第2巻 応仁・文明の乱と明応の政変…大薮 海著
第3巻 大内氏の興亡と西日本社会…長谷川博史著
第4巻 室町幕府分裂と畿内近国の胎動…天野忠幸著
第5巻 東日本の動乱と戦国大名の発展…丸島和洋著
第6巻 毛利領国の拡大と尼子・大友氏…池 享著
第7巻 東日本の統合と織豊政権…竹井英文著
第8巻 織田政権の登場と戦国社会…平井上総著
第9巻 天下人の誕生と戦国の終焉…光成準治著

目次

戦国時代とは―プロローグ/室町社会と鎌倉府の変動(室町幕府と鎌倉府の成立〈陸奥将軍府と鎌倉将軍府/鎌倉か京か/初期鎌倉府/奥州管領〉/打ちつづく内乱〈薩埵山体制/内乱の展開と諸地域の状況/上杉憲顕の復帰/公方と関東管領/鎌倉府の勢力拡大/稲村・篠川御所と奥州探題〉以下細目略/鎌倉公方の滅亡)/享徳の乱(鎌倉府の再編/大乱勃発/乱の膠着化)/混沌化する社会(長尾景春の乱と太田道灌/都鄙和睦/長享の乱)/都市と村落の様相(寺社の自治/領主と在地のあいだ/在地の人びと)/旅する文化(連歌師宗祇と心敬/万里集九と太田道灌/旅と紀行文)/踏み出していく社会(伊勢宗瑞の登場/宗瑞と伊豆・関東/世紀末の状況)/ふたたび戦国時代とは―エピローグ

【著者紹介】
久保健一郎 : 1962年、北海道に生まれる。1993年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、早稲田大学文学学術院教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 翠埜もぐら さん

    分かりにくい人名と頻繁に変わる敵味方を整理するために、ノートをとりながら読んでしまいました。おかげで読了に時間はかかりましたがやっと全体像がはっきりしました。関東奥州を押さえるために設立した鎌倉府が、南朝勢力ともかかわりあいながらすぐに関東在地の武士集団と利権争いが始まり、果ては本家の将軍家と対立していくという「東国」独自の展開を見せていきます。最初に持っていた「一地方」の内乱と言うイメージがどんどん変わっていって面白かったです。

  • MUNEKAZ さん

    期待の戦国史の新シリーズ(執筆者がどれもお気に入りの方ばかり)。15世紀の東国を「鎌倉府ー包囲網ー外縁」と捉え、享徳の乱以降、幕府の構築したこの体制が崩壊し、徐々に東国独自の道を歩んでいく様子が描かれていく。ただ京下りの連歌師や文人の動向に章を割いているように、中央との繋がりは絶えておらず、様々な情報・文物が東国に流れ込んでおり、そのおかげで政治的な自律・自立が成し遂げられたともしている。他にも長尾景仲や太田道灌など、当主に代わって戦を差配する家宰たちの姿も印象的。終章での著者なりの戦国大名論も面白い。

  • 吃逆堂 さん

    目新しさはないが、関東だけでなく甲信越や南奥、東海の動向、郷村のようす、文化面まで目配せが行き届いている。エピローグは歯切れが悪いようにもとれるが、画期や概念規定などの割り切れなさを丁寧に説いていて、論文ではうかがえないだろう著者の考えが述べられている。

  • onepei さん

    関東管領や家宰といったナンバー2の動きがおもしろい

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