基本情報
内容詳細
日本最多の民俗芸能といわれる獅子舞。
特徴的な大きな頭と布でできた胴体。口をパカパカさせながら舞い踊る姿を正月のショッピングモールや各地のお祭り、行事などで多くの人が一度は目にしたことがあるだろう。その歴史は古く、西暦600年ごろの飛鳥時代に中国大陸から朝鮮半島を経て日本に伝わり、現在でもその歴史を受け継ぎながら、また社会状況にあわせてさまざまに形を変えながら親しまれている伝統芸能である。
獅子舞の最大の特徴はその「多様さ」だ。獅子舞の舞い方はもちろん、頭や体の形も大きさも地域によって異なり、おのずと獅子舞に込められる人々の願いや祈りも多種多様なものとなる。そこには各地の歴史と文化、そして日々の暮らしが息づいている。
東北地方の「権現舞」、関東の「三匹獅子舞」、北陸地方の「加賀獅子」、三重の「伊勢大神楽」、鳥取の「麒麟獅子舞」など、国の重要無形民俗文化財に指定され多くの人の目にふれるものもあれば、地域の人々の手によって脈々と継承されてきたものも多い。
そんな獅子舞に魅せられた若き著者が、北海道から沖縄まで500カ所以上に足を運び、取材してきたなかから厳選した獅子舞を歴史や風習、そして担い手の思いとともに紹介する。かつてない感染症の流行や地方の過疎化に負けない躍動感あふれる獅子舞たちとそれを守る人たちの生き生きとした姿を120点以上のフルカラー写真とともに収める日本を旅する獅子舞紀行。
目次
まえがき――なぜ獅子舞を取材するのか
第1章 そもそも獅子舞とは?
1 獅子舞の「獅子」とは何か?
2 最初期の獅子舞を想像する
3 獅子舞はどのように、日本全国に定着したのか?
4 日本全国に分布する獅子舞
5 獅子頭の歴史と作り方
6 獅子舞の胴体の歴史と作り方
7 獅子舞を継承する理由
Column 獅子舞に魅せられた人々1
半世紀、獅子の胴体を作り続けてきたおっちゃん――玉作栄一さん(獅子蚊帳職人)
Column 獅子舞に魅せられた人々2
未来の獅子舞の姿を考えた地域住民――内堀泰行さん、茂木康生さん、須藤尚人さんほか(長野県北佐久郡御代田町塩野区役員)
第2章 獅子舞探訪記:北海道・東北篇
1 故郷を思う開拓者の舞「浦幌獅子舞」(北海道十勝郡浦幌町)
2 鳥海修験とともに受け継がれる神遊び「本海獅子舞番楽」(秋田県由利本荘市)
3 巡行地域の広さと歴史の重み「黒森神楽」(岩手県宮古市)
4 人間と動物の境目を踊る「長野獅子踊り」(岩手県遠野市)
5 獅子舞が虎舞に変化した「門中組虎舞」(岩手県大船渡市)
6 大獅子パックン火伏‥
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たまきら さん
読了日:2024/09/11
kaz さん
読了日:2024/09/23
Go Extreme さん
読了日:2024/09/06
zatugei さん
読了日:2024/10/03
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