トランスジェンダーq & A 素朴な疑問が浮かんだら

周司あきら

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784787235367
ISBN 10 : 4787235362
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
196p;21

内容詳細

トランスジェンダーの人たちは生活上の困難を抱え、様々な不合理や社会からの排除に直面しています。また、SNSを中心にトランス差別・ヘイトが急速に拡大して、トランスジェンダーの人たちの生存を脅かしています。

様々な「議論」をする前に、トランスジェンダーの人たちの「生きる現実」を知ることがなにより必要です。

「なぜ性別が社会で重視されるのか?」「トランスジェンダーとは?」「性別を変えるために何が必要?」「トランスジェンダーの人たちが直面している困難は?」「トランス差別・ヘイトがなぜ跋扈しているのか?」――。

本書は、性別を重視するいまの社会のありようを押さえたうえで、トランスジェンダーをめぐる大きなクエスチョンを21個、そこから派生するクエスチョンを64個設けています。それらの基礎的な質問から性別分けスペースにまつわる疑問、「トランス差別はいけないけれど気になる」疑問まで、語りかける文体でわかりやすく答えています。

いまの社会がどうなっていて、そこでトランスジェンダーの人たちがどんな困りごとを経験していて、それを解決するには何が必要なのか――Q&A形式でそれらを具体的に知ることができる一冊です。

【目次】
第1部 性別の重み

性別を重要視する社会
性別らしさと性別であること
性別と服装
性別と外見
性別と身体
性別とアイデンティティ
性別の多元性
性別分けスペース
性別二元制社会

第2部 基礎知識

Q1:トランスジェンダーとはどんな人たちを指すの?
Q2:トランスジェンダーって、「女らしさ」や「男らしさ」の押し付けが嫌な人たちのこと?
Q3:トランスジェンダーの人たちは、どれくらいいるの?
Q4:「性別を変える」ってどういうこと?
Q5:生活上の性別を変えるって、何をするの?
Q6:身体の特徴を医学的に変えるって、何をするの?
Q7:書類上の性別(戸籍)を変えられるの?
Q8:ノンバイナリーの人も性別を変えるの?
Q9:トランス男性は男の人、トランス女性は女の人、と理解しておけばいい?
Q10:自分の望みどおりに性別を「変えた」トランスジェンダーの人たちは、もう困りごとはないの?
Q11:どんなことが理由で差別を受ける?
Q12:差別の現状を示すデータについて、もう少し知りたいな。
Q13:ノンバイナリーの人たちも差別を受ける?
Q14:最近SNSでトランスヘイトが酷いよね?

第3部 性別分けスペース

Q15:トランスジェンダーは性別分けスペー‥

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • katoyann さん

    SNSに跋扈するトランスジェンダーやノンバイナリーへの偏見について解説した本。性同一性障害特例法改正に伴い、SNSでは特にトランス女性に対して様々な憎悪発言が飛び交うことになった。典型的なものとしては性別適合手術をしていないトランス女性が女性用トイレの利用を望むことにより、女性がトイレを安心して利用できなくなるという発言が挙げられる。これについて著者は、性別不問のトイレを増設するように要求しているだけで、女性用トイレを減らすという話では全くないという。他にもトランスジェンダーの窮状が書かれてあり勉強になる

  • K(日和) さん

    私はこれから、トランスジェンダーに対する差別的な言説・バックラッシュ・素朴でありながら悪意を内包した疑問に遭遇したとき、幾度となくこの書籍を参照するでしょう。シスジェンダーの人々が「性別」という概念に対して持つ雑で解像度の低い認識、そう認識できる特権を極めて丁寧に指摘しています。トランスの方々にとってあまりに醜悪で苛烈な差別的言説がはびこる社会で、シスの私が連帯するためにできることは何か。

  • tellme0112 さん

    電車の中で読むとカウンターになる。

  • たろーたん さん

    もう一つ、面白かったのは、第四部「気になる質問」だ。まず「ホルモン治療は心身に悪いのではないか?」というもの。これは、りゅうちぇる自殺の時に聞いたことがある。ただ、よくよく考えれば、トランスジェンダーは性別違和の状態でストレスフルであり、そのストレスを無くすためにホルモン治療をしているのだ。健康からホルモン治療で悪くなるのではなく、現在悪くて、ホルモン治療で健康になるが近い。もちろん、悪くなるし、副作用がある場合もあるけど、それでも心身の健康のためのホルモン治療なのだ。(続)

  • たろーたん さん

    第三部の性別分けスペースがよかった。トランスジェンダーに対する批判に逐一答える。トランスジェンダーが抱える問題は様々ある。法律、医療、労働、教育、家族形成、しかしそのことはすっ飛ばされて、すぐさま「トイレとお風呂」が疑問として挙げられる。だけど、それは素朴な疑問でも何でもなく、ただの初歩的な誤解による無知・無理解に起因するものだ。そして、出てくるのが、「トランスジェンダーは性別分けスペースに混乱を招く」という意見である。そして、著者はこの意見を斬りまくっていく。(続)

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品