生き物の死にざま 草思社文庫

稲垣栄洋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794225504
ISBN 10 : 4794225504
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
追加情報
:
256p;16

内容詳細

生き物たちはみな、最期のその時まで命を燃やして生きている―数カ月も絶食して卵を守り続け孵化を見届け死んでゆくタコの母、地面に仰向けになり空を見ることなく死んでいくセミ、成虫としては一時間しか生きられないカゲロウ、老体に鞭打ち決死の覚悟で花の蜜を集めるミツバチ…。生き物たちの奮闘と哀切を描き感動を呼んだベストセラーの文庫化。

目次 : 空が見えない最期―セミ/ 子に身を捧ぐ生涯―ハサミムシ/ 母なる川で循環していく命―サケ/ 子を想い命がけの侵入と脱出―アカイエカ/ 三億年命をつないできたつわもの―カゲロウ/ メスに食われながらも交尾をやめないオス―カマキリ/ 交尾に明け暮れ、死す―アンテキヌス/ メスに寄生し、放精後はメスに吸収されるオス―チョウチンアンコウ/ 生涯一度きりの交接と子への愛―タコ/ 無数の卵の死の上に在る成魚―マンボウ〔ほか〕

【著者紹介】
稲垣栄洋 : 1968年静岡県生まれ。静岡大学大学院農学研究科教授。農学博士。専門は雑草生態学。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省に入省、静岡県農林技術研究所上席研究員などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • とも さん

    1度読んだ事があった。生き物の死について考えさせられる。ハサミムシの話が興味深かった。実験に使われる動物、食用にされる動物の死。人間の死、私の死についても考えせられた。

  • goro@80.7 さん

    もう蚊は殺せないかもしれません。生きるために生きる昆虫や動物に心動かされる思いです。彼ら彼女らの生き方は一つの道を邁進するのみ。比べるのも詮無いけどなんだか人だけが迷うばかりか。死にざまとは生きざまだとつくづく感じた本です。

  • けやき さん

    題名通りに生き物の死んでいく様子を綴った本です。昆虫や動物の一生をも人間のように描いており切なくなりました。

  • うえぽん さん

    雑草生態学の専門家が描いた身近な生物の知られざる最期に係るベストセラー。印象的なのは、多くの現代人のように自分自身の生き甲斐や幸せを求める姿ではなく、個体、つがい又は近縁集団が、子孫を残すことこそが生命の目的であるかのような行動を取り死にゆく姿だ。子に身を捧ぐ母ハサミムシ、メスに食われながらも交尾をやめないオスカマキリ、メスに寄生し放精後はメスに吸収されるオスチョウチンアンコウ。ニワトリ、ネズミ、イヌという人間の食用、実験用、愛玩用という目的で生命のあり方が規定されてしまった動物への視線も忘れていない。

  • ユー さん

    生物学的な、非常に難解な内容を想定していましたが、全くの想定違い。土中や海中の生物の知られざる実態が平易に万民に伝わる様に書かれています。この内容であれば、続編も読んでみたいです。

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人物・団体紹介

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稲垣栄洋

1968年、静岡県生まれ。農学博士、植物学者。静岡大学大学院教授。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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