死んでしまえば最愛の人

小川有里

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794226839
ISBN 10 : 4794226837
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;19

内容詳細

痛快!毒舌!「老齢」超短編小説集。読みだしたら止まらないあなたのまわりにもありそうな39の人間模様。

【著者紹介】
小川有里 : 1946年高知県生まれ。介護雑誌などのライターを経て現在はエッセイストとして活躍中。テーマは、女性、家族、育児、社会現象、シニアなど(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    39からなる超短編集!60代〜90代の実際の話をもとにしたと作者。もうお腹イッパイ胸やけしそうでもある。わかるぅ〜や、あるある・・ある!えぇーそこまで?に、勘弁してください!まで。こうはならないぞや、もう私のこと?なんていうのもあるような・・『死んでしまえば最愛の人』最愛を誓って一緒になったのにね。そう言いながら認知症になってその人のことも分からなくなったりして(泣)私も夫が先に逝ったらそう思うのかなぁ(汗)ラストの話は考えさせられた。しかし、女は逞しい。これは間違いない!

  • ででんでん さん

    表題作「死んでしまえば最愛の人」夫が死んで初めて、ぼうっとして面白くなかった夫ほどいい人はいなかった。私が何を言っても怒りもせず、私がしたいようにさせてくれた…と話す美代。私もそう思うような気がする。冴えてるとかこの人といるとおもしろいっていうのはないけど、一緒にいて大変ラクなのだ。自分が後に死ぬと思い込んでいるけど。逆に夫側から見たら私はどうなのか?そして最後の「今日も平穏無事」離れて住む年老いた親とのつきあい方が描かれ、考えさせられた。すべて実際の話をもとにした60代〜の超短編小説集。おもしろかった。

  • sayuri さん

    目を惹く装丁とインパクト十分なタイトル。活字も大きく目に優しい。きっと面白いよね、の予想通り39篇の超短編はどれも楽しめた。なんせ60代〜90代のシニア世代の実話を元にしているので、どの話もリアル。プッと噴き出すものから私の心の声を代弁したものまであるあるが一杯。39篇はどれも面白かったが特に印象に残ったのは「狙われる男」「ばば殺しトーク」「待たれる男」「<お昼>というタタカイ」「ラインくだり」「10匹狼さようなら」「選手交代」「同窓会ほらー」「強引ぐまいうえー」シニア世代の本音が満載の愛&毒の超短編集。

  • ダミアン4号 さん

    あとがきを読んで愕然…著者の実体験を元に書かれた超ショートショート。現実にこうなるのか?年を取ると…そうなのか…う〜ん色んな意味で悲しい。なんだか長生きは絶対悪の様な気がしてきた。年を取ると人間丸くなるなんて言うけど中身は変わんないんだなぁ。いくつになっても寂しい、欲しい、羨ましいの無限ループ。別に仙人を目指しちゃいませんが…もう若い頃の欲望(煩悩)からは解放されたい。年齢が登場人物のそれに近くなったっていうのもあるんだと思うけど…薄っすらと恐ろしさを感じる。誰にも迷惑かけず生きる…死ぬ…って不可能なのか

  • ころちくわ さん

    初めての作家さん。超短編集で高齢者向けの話だからか、字が大きくて読みやすい。高齢者ならではの本音が盛りだくさんで、これから老齢期を迎える私にはとても参考になる内容で、楽しく読ませてもらいました。

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