小説集 徳川家康

鷲尾雨工

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861829314
ISBN 10 : 4861829313
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
325p;20

内容詳細

東の大国・今川の脅威にさらされつつ、西の新興勢力・織田の人質となって成長した少年時代。秀吉の命によって関八州に移封されながら、関ヶ原の戦いを経て征夷大将軍の座に就いた苦労人の天下人。その生涯と権謀術数を、名手たちの作品で明らかにする。
2023年NHK大河ドラマ『どうする家康』視聴者必読!

家康は温和な人だという評言は秀吉の家康についての極(きま)り文句のようであった。秀吉は知っていたのである。(…)家康も温和な人だ。けれどもいつの日かその眼前に天下に通じる道が自然にひらかれたとき、そのときを思うと家康という人は怖しい。いったん道がひらかれた時、そのかみの彼自身が俄(にわか)に天下をめざす獰猛(どうもう)な野心鬼に変じた如く、家康も亦(また)いのちを張って天下か死かテコでも動かぬ野心鬼となる怖れがある。そういう怖れをいだくのも、家康自体にその危さが横溢しているためよりも、時代の人気があまり家康に有利でありすぎたせいだった。――坂口安吾「家康」より

【著者紹介】
三田誠広 : 小説家、武蔵野大学名誉教授。1948年生まれ。1977年、「僕って何」で芥川賞受賞。日本文藝家協会副理事長、日本文藝著作権センター事務局長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • みゆう さん

    期日がまだ先なので再読する。家康には興味がなかったが我慢、忍耐の人ではなく時代の流れが家康を後押ししていたとのこと。来年の大河は家康なので他の小説も読んでみよう

  • みゆう さん

    家康の人質時代から天下までを違う作家によって一つにまとめている。まだ情報も少ない時代の作家であるが、丹念に調べてあるだろうと思うのか随所にある。 家康の生涯がほとんど知らない人には楽しんで読める本で、坂口安吾の家康像について書いてあるところは 読み応えがあり爪を噛む人が戦争体験すると精神が不安定になる小心者であるとのこと。

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