南洋と私

寺尾紗穂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784898154168
ISBN 10 : 4898154166
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
267p;19

内容詳細

サイパン戦。かつて日本が統治していた地で繰り広げられた、日米の戦争。日本は甚大な犠牲を出し、バンザイクリフの名は今も知られる。しかし私たちは、そこで巻き込まれた島民、生き抜いた者のその後を、想像することがあっただろうか。サイパン、沖縄、八丈島―戦争の痕跡を探しもとめ、十年を費やし、生きた証言を拾いつづけたノンフィクション。

目次 : 第1章 屋久島の青い海/ 第2章 小山たか子さん/ 第3章 Francisco Cruz Satoさん/ 第4章 Vicent Sablanさん/ 第5章 Shameem、Felisa、Genevieve―三つの出会い/ 第6章 青柳貫孝とMr.Blanco/ 第7章 貫孝のお経とMr.Blancoの涙/ 第8章 八丈へ/ 第9章 沖縄へ/ 第10章 それぞれのサイパン戦/ 第11章 旅の終わり

【著者紹介】
寺尾紗穂 : 1981年生まれ。東京都出身。大学時代に結成したバンドThousands Birdies’ Legsでボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年ピアノ弾き語りによるアルバム『御身onmi』が各方面で話題となり、15年には七作目となるアルバム『楕円の夢』をリリース。大林宣彦監督作品『転校生さよならあなた』や安藤桃子監督作品『0.5ミリ』などの映画、CMに楽曲を提供、ノンフィクションやエッセイなど執筆の分野でも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • wasabi さん

    取材相手の言葉がマンマ過ぎて分かりにくい。註釈多すぎ、長すぎで本文に集中できない。てな欠点から、視点なり、取材対象を選択するセンスなりは悪くないが、読んで満喫できない。難しくは書いてないのに伝わらない。残念だ。でも、行動力は大したもんだと思う。知りたいと思えば、四の五の言わず行動に移す。取材に向かう。彼女の世代は、親がすでに戦後派なのかな。俺らは親から大東亜戦争体験談をさんざん聞いて育ち、幸い今でも聞けるから、ミクロネシアのことも今さらって思う。それでも、現地に赴いて取材するバイタリティーには降参だ。

  • EMiri さん

    サイパンやパラオなど南洋群島を舞台にしたノンフィクション。戦前や戦争にまつわる話をサイパン、八丈島、沖縄の地で、高齢となる当時の市井の方々に取材。大正時代から三十年近く日本語を教えていたこと、沖縄からの移民は南洋にも住んでいたこと、地元の人々の暮らしなど知らないことばかりでした。歴史は能動的に調べて知るようにしないと、無知にも気付けないと読んで思いました。

  • hiratax さん

    敗戦時の一億総懺悔のうち、本土の日本人は7000万人しかいない。残りの3000万は、朝鮮2500万、台湾500万、残る南洋は5万人しかいない。ゆえに南洋史は乏しい。サイパン、八丈島と、図書館の郷土資料と、行き当たりばったりの旅でさまざまな人に出会っていく。子育てと平行しながらの労力はすごい。ミュージシャンの著者とリトルモアという版元から、予見される、女子一人旅ゆるゆるエッセイみたいなものでは決してなかった。

  • yone さん

    ちょっと素敵なレトロっぽい装丁にも惹かれるけど、内容はとても重い。日本は戦中戦後と南洋等植民地でも善政を敷いて、現地の人からも好まれていたという人々への違和感と中島敦の南洋話に導かれて古老達に戦中の体験を聞く旅が始まる。善政と言い教育もあったが、内地人、沖縄人、島民と厳然たる差別があり、そして戦時にはその差別がより露わになり、暴力となって牙を向いた。体験談の中には自決の話や、軍人の話など沖縄を、思い出す事も多い。語り口は全く違うが、以前読んだ佐野眞一氏の沖縄ルポを思い出す。共通するのは佐野氏の言う「大文字

  • nizimasu さん

    リゾート地にまったく関心の湧かない自分のような人間には南方のマーシャル諸島がかつてドイツから譲渡されて日本領だったというのは本当に記憶の片隅にもなかった。ただこの著者は文字通り「私」というフィルターを通して南方の日本統治下の歴史を丹念に掘り起こす。オーラルヒストリーとなると戦後70年だけに往時を知る人はかなりのご高齢。日本人はいい人だっただけの表面的な感想にならないのもいい。中でもサイパンで活躍した日本人僧侶青柳貫孝のエピソードは感動的。ナンパされて南十字星を教えてもらおうとする話もオチを含めぐっときた

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